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異世界大陸  作者: キィ
第一章 記憶覚醒
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プロローグ「呟き」

 最初に言っておこう。今から言うことは、一個人の捻くれた価値観だ。だが、あえて言わせてもらう。


 今まで、何事も新しい時期は真面目に取り組んだ。1カ月程度は頑張れた。周りよりも頑張ってると思い込み、それを継続したらどれだけ凄い存在になるか、想像するだけで楽しかった。

 しかし、最初のつかみがいいからって自分が特別だと思っていても、次第に周りが追いついてくると焦る。当たり前だろ?


 そして、周りを見るとサボる奴が出てきたり、自分より優秀な人がチラホラいることに気づく。これも当たりまえだ。上には上がいるし、伸び方や得意分野にも個人差があるのだから。俺はその事は理解していた。だが、理解はできても納得は出来ない、大抵そんなもんだろう。そんな中、努力するから価値が生まれると言うが、果たしてそう思って過ごす人々は何人いるだろうか…


 時に、世界には天才と呼ばれるものが存在する。そんな彼らは、自分の才能を意識しながら努力を捧げるているのだろうか?理解しているのだろうか?答えは否だ。

 きっと、天才が自分を天才と自覚しているのは僅かだろうし、才能があっても才能が振るえる分野を好きになり得る保証は無い。そうでなければ、この多種多様の趣味嗜好溢れる時代の中で、必要とされない人物が現れる事などあり得ない。天才が有効活用されればニートはゼロに近い、需要と供給のバランスが取れた発展マシマシの世界に成長しているはずだから。それなら、なぜ人間は才能を自覚せずに時間を投資できるのだろうか?


 それは、彼らがロマンに対して期待し、希望し、渇望しているからだ。成長する自分を想像で終わらせず、少しでも現実化させようとしているからでは無いのか。だが、この世に俺が求めるロマンは無かった。希望はなかった…


 人々は平等平等と言うが、スタート地点が一緒な訳がない。ベースが違うのだ。学習量、感、記憶力、身体使いに成長スピード、1聞いて10出来るようになる奴もいれば、どれだけやっても1聞いて1も覚えられない奴がいる。個人差を理解していても、この事実を妬む事はきっとある。

 そう、結局好きでやっても才能が無ければ置いていかれる。それでも、ロマンへ捧げる価値を見出して、日々何かに時間を投資する。宿題は人柄や将来への投資、仕事は収入で得るお金への期待、思い、欲望、、、




 ここで突然だが、1つ無理やり問いを作ろう。自分が考える内容は世界で一度誰かが考えていると言う偉人が言うくらいだが、問いから学ぶこともあると信じての思考の発展だ。


『天才とはなんなのか?』


 答えは自論になるが至極簡単、ずばり『才能を持つ者』と『投資の質が濃い者』だ。この問いから分かることは、才能って言うのはほとんど手をつけていない状態、それが人から評価されて初めて才能になるケース。それか、才能など元々なくても投資の質が才能を築くケースだ。

 だが、この両者には絶対に超えられない壁がある。それは、ベースの質だ。前者が元々築き上げている事に対して、後者は時間をかけなくてはいけない。後者は絶対的な希望無しでは続かないと言うデメリットがある反面、”誰でも“可能性がある最大のメリットが存在する。そう、”誰でも“…。


 この事から、両者を獲得できる天才は、意志さえ続けば最強なのだ。そんな中で一生才能に勝てずに、その事実にすら気づかずヘラヘラ生きて死ぬなんて嫌だろ?

 だから、俺はいつも見切り発車で区切りをつけることを増やした。有限な時間を俺の“才能”、又はロマンへつぎ込んで、人生を豊かにするために。

 この理由で全てから逃げて逃げて逃げて…、自分の才能を探した。


 これを続けて今は16歳。今年で17歳。リア充経験ゼロ。今の考えも半分は格好つけてる、ただの自己理論大好きオタクだ。


 今年でもう高校2年、1年の最初は学力もトップだったがもう下の方になっていた。クラスでは授業を聞くだけで本当にずっと部活してる奴がいるが、そいつは学年の上位5名のゴットファイブにいつも入る。だから、高校の勉強もすぐに見切りをつけて今の地位のいる。ゴットファイブのランカーにはガリ勉君、女王の生まれ変わり、ノー勉キーパー、論理の才子“正義(まさよし)”にさっき言ったバットの王子様がいる。


 俺はまだ底辺ではなく、ちょっと頭がいいと思われる程度だ。部活も今まで大した結果はなく、せいぜい地区16位とか。部活も最初やる気があったが、チームにいた経験者でもない奴が新人戦で優勝したからこれもすぐに手放し。高校ではそんなので時間を潰されたくないのでもちろん帰宅部。なんでも中途半端な俺は親から見れば言い訳ばかりの軟弱者。最近ではとうとう捻くれ者認定された。それで、たまに嫌々ながらの洗濯物干しとかやってる。生活に必要なことでこれには才能と言ってられないので拒否はできない。はぁ、


 さて、今は何しているかと言うと、アニメ好きでラノベにハマっている今この春休み、重たい腰を上げて本屋へ行きラノベの新巻を買いに行ってる最中だった。遊ぶ友達はいないわけではないが、こもって家でゲームやアニメ見たりしてた方が楽だからだ。友達とは山に登りにいくかライブ電話をしてい交流を深めている。ちなみに、ラノベやアニメファンとの登山ではネタが尽きず沈黙もないので居心地がいい。


 ラノベやゲームは俺に教訓をくれるし、俺が魔法が使えるならば例外として努力をしてやらなくもない、魔法はロマンなのだから。誰だって魔法使いや英雄には憧れるだろ?こればっかりは凡人の思考や行動と一緒になると、やはり自分は凡人だと痛感するのは仕方ない。


 ふぅ、


 本屋の外に設置されたトイレを出ると、俺は新巻に心躍らせながら交差点で信号を待っていた。すると、右から凄いクラクションが聞こえてきた。振り向くと、大型トラックが目の前に迫っていて…



 気づいたら宙を舞っていた。周りが凄いゆっくり動いているように見える。


 頭が真っ白になって、しばらくして気づいた。


「やばくね?」


 そこで再び動き出したと思ったら、目の前にコンクリートが迫っていて、一瞬で意識が無くなった。




 ここまでが、俺の一生が完結した最後の日であり、新たな始まりであった。

これが初作品なので言葉が拙いことは重々承知です。良ければ作品と共に作者の成長も見てやってください())

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