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孤高の魔道士は自分の不変を望む  作者: 最弱のあああ
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一話

 


 学校から帰宅後家で服を着替えすぐに家を出て行く。日課の魔法の特訓を行いに。


 この世界には一般人は知らない闇の世界で数々の異形の化け物達が蠢いている。そして、その化け物達と日夜戦い続けている誰にも賞賛されることのない英雄達が居る。彼らが持つ特別な力「魔法」を使い誰にも称えられる事の無いままこの世界を守っているのである!












 まぁ、俺は英雄達とは全く無関係の一般人だけどな。

 自分が持つ魔法の力は誰にも言わずに秘密にしている。自分以外の命のために自分の命はかけられないよな。

 実際、俺みたいなのが多数いるようだが、大抵は英雄達の根城、魔道士連盟にばれて保護(仮)されているが。




「おっ!手頃な特訓相手がいるな。」

 視線の先には異形の化け物の一種「異世界の魔物」がいる。魔物はこの世界と平行線上に並んでいる異世界の生物が迷い込んできた物らしい。詳しくは知らないが、高位の転移魔道士が直接見て確かめたらしいのでそうなのだろう。


 コートに付いているフードを目深くかぶり黒い鉄製のマスクで顎から鼻を覆い隠して魔物の前に立つ。


「ブウウゥゥゥーーーー!!」

 目の前の魔物は大きく鼻息を吹く。


「くっさ!!ケッホ!ヶッホ!!」

 あまりの臭さにむせてしまう。一応マスクしているのだがな。

 猪型の魔物だろうか四足歩行で数回鼻をフゴッフゴッと鳴らした後まっすぐにこちらへ突撃してくる。


「っぅ!!障壁!」

 目の前に半透明の魔法の壁ができると、同時に魔物とぶつかり衝撃を放つ――


「変形・棘!」

 先ほどまで壁であった物がいくつもの棘に変わり魔物の体に突き刺さっていく

 なかなかタフな魔物のようで軽くふらつきはしたが、再度突進してくる。


「良いタフさだな。特訓相手にはもってこいの相手だな


 俺の魔法…【魔力超濃縮物体】の餌になってもらおうか!」


 体から半透明の粘土の取り出し、魔物との間に配置し再度の攻撃を防ぐ





 魔法とは体の中にある魔力という物を現象に変化させ超常現象を起こす物の事をさす。

 その上で言えば【魔力超濃縮物体】は正確には魔法ではない。膨大な魔力をそのまま外に排出し精密な魔力操作で相手にぶつけているだけだ。ただ、その魔力量が多すぎるためにそのままでも、武器になってしまっている。

 しっかりとした本物の魔法も使えるが、それらは基礎あっての物、その基礎こそが魔力と魔力操作になる。

 故に、【魔力超濃縮物体】で実戦を行うことが良い特訓になるはずなんだが……



「変形・ハンマー!」

 急な停止ができない猪型の魔物の横っ腹に向けてハンマーで全力で打ち抜く


「ブブブブウううううゥゥゥゥゥゥゥゥゥl!!!!」

 口から血反吐と内蔵物を吐き出しながら空高く打ち上げられていき落ちる前にその命がつき、体を消滅させた。


「ホーームラン……魔物は死んだらその体を消滅させるから、後片付けが、楽でいいね


 しかし、今回もすべての魔力で作る変形を試せなかったな」

 特訓には、いまいち相手の実力不足感が否めない。


 後は、一人で特訓することにして、魔道士連盟が嗅ぎつけてくる前にそそくさとその場を後にした。








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