第46話
「すまんがお主、魚料理を持ってきてくれんかの?腹が減って死にそうじゃ」
今俺が何をしてるかって?いやぁ、街のボート乗り場の近くにこの爺さんが倒れてて、そこを助けたらこのイベントが発生したんだよ
「ちょっと待ってろ爺さん」
〜数分後〜
「ほらよ、爺さん」
エイトは作ってきた鮎の塩焼きを渡した
「これだけかの?」
「わがままだな、んでこれが3本と必要なら白米もつけるぞ」
「すまんのぉ、ありがたくもらっておこう。ではいただきます。おぉ!これはライクスアユではないのか?しっかり脂がのっておってうまいのぉ」
「いい鮎を見つけたからこれにしてみた。どうだ?うまいだろう」
鮎の塩焼き
極上の鮎の塩焼き。レグライクスの湖で獲れたライクスアユを使用している。
「ご馳走じゃった。おお、それとお礼にのぅ、わしが湖で見た怪物の話をしてやろう」
「お礼に怪物の話か‧‧‧爺さんケチだな」
「そんなこと言わずに話をきいてくれ。それはわしが湖の東で釣りをしていた時の話」
――その日の湖は霧が濃かったんじゃ
「今日は霧が濃いからここで昼飯食べてから帰るかのぉ」
そこでランチボックスからサンドイッチを取り出したんじゃよ
その時にの、霧の奥に大きな影が現れたんじゃ
それで起こった大きな波にボートが飲み込まれてさっきの状態になったんじゃ
「となると、その怪物がボスということになりそうだな」
「そうじゃ、塩焼きが美味しかったからこのラドの実を使ったサンドイッチのレシピも渡しておく。後何かあったかの?ああ、思い出したぞ!その怪物の名前じゃがな、おそらく湖の主レッシーだと思うんじゃ。さっきのラドの実が好物なんじゃよ。よく覚えていておくれ」
「ありがとうな爺さん」
「お主、また飯を作ってくれるかの?」
「面倒くせぇから、気が向いたらな。じゃあまた」
意外なところからボスの情報を得たエイト
そのイベントがボスへのフラグという事をエイトはまだ知らない
次話は水曜23時に投稿します




