第13話
「ミニマムアローって何だ?」
「あぁ、あれか。一回使ってみろよ」
「ちょっと待て、矢がない。10レベ超えたから初心者の矢×∞がなくなった。かわりに矢×100が1セットだけはあるが」
「帰りは任せろって、だから早く」
「しゃあねえな、"ミニマムアロー"」
番えていた矢が緑色に薄く光ってから急に手元から消えた。
「え、どこいった?」
「そこにあるじゃねーか」
足下にクレヨンサイズになった矢が落ちていた
「何これ、使いづらっ!」
「エイト、一回スキル説明欄見てみろよ」
・ミニマムアロー 番えた矢を小さくできるアーツ。重心を中心に小さくなる。
「そのまんまだな」
「だな、β時代も1番使いづらいアーツで有名だったぞ」
「そもそもどうやって使うんだ?1本1本射たとしても命中させづらいし、アローショットと併用しても小さすぎる」
「分かっただろ、これは死にアーツだ。アーツも試したし今日は一旦帰るぞ」
「仕方ねー、帰るか。というよりこの矢、いつ元に戻るんだ?」
足下にはクレヨンサイズの矢が転がったままだ。
「緑色に光ってるからエンチャントの一種なんだが、いつ戻るんだろう。エンチャントな'打消の純水'で戻るんだが使ってみるか?コレ」
「使うから貸してみろ、ソレ」
「って言い方、まぁいい。ほらっ、やってみ」
'打消の純水'を矢に使うと矢が元のサイズに戻った
「ま、詳しいことはエイトが見つけたことだし自分で試すか、検証班に依頼するかしとけよ」
「分かった、んじゃ矢もないし帰るかな」
今までの魔物紹介
第11話より あの魔物
名前:ミニラビット
小さめのサイズのため攻撃が当てにくい、その上すばしっこい。なぜ初心者の草原にいるのか不思議なモンスター
次話は23時に投稿します