アンチ王道系のマリモ主人公が共学校に転校してきた件
アンチ王道。
知らない人がいるかもしれないのでざっくりと説明させて貰うと、マリモの様な髪型のもさい少年が(実は変装で本当は美少年)転校してきた山奥の男子校(階級ありの金持ちが通う高校)で、色々あって生徒会メンバー(何故か抱きたい・抱かれたいランキングで選ばれている)の心の闇を解決して、恋を育むと言う展開をBLでの王道展開と言う。
アンチ王道はその王道的展開のアンチテーゼ、またもざっくりと説明させて貰うと、王道主人公がとんでもない自分勝手・馬鹿力・ビッチ・アホ屑野郎に成っていて、生徒会メンバーが骨抜きにされて生徒会の仕事をしなくなる。学園の要である生徒会が機能しなくなったせいで他の委員会や行事の運営が出来なくなると言うトンデモナイ展開になっているのだ。
アンチ王道物の主人公は転校生ではなく、王道では脇役の立場であった男子学生なのだが、何故か転校生ではなく脇役君に悪意を向けられて悲惨な目に遭う。しかし脇役君は愛する人と出会い幸せになるのだ。
この時転校生と生徒会達は悲惨な目にあい、リコールで生徒会を解散されるのが最もマシな方で、酷い場合は学園が崩壊すると言う話まである。
「何となく分かった様な気がする」
「まあ、私個人の見解だからあんまり信用しないで。○ーグル先生にでもお聞きになった方がマシよ」
「ソレを踏まえてアキさん」
「何ですかなルイさん」
「ウチは山奥にある男子校ですかな?」
「ウチは市街地にある共学校ですぞ累子殿」
「そうですな秋乃殿」
神谷累子と真田秋乃が通う学校は、市街地にある男女共学の普通の学校である。私立なのでお金持ちの子が確かにいるが、普通の家庭の生徒もいる。無論、階級制度のあるクラス分けなんてある訳ない。(そんな事すれば大問題だ!)
何故、アンチ王道の話が出たと言うと。
共学校でまるでBLの王道の様な容姿の男子が転校してきて問題を起こしている。
「男のハーレムを作りたいのなら男子校に通えばよかったのに」
「情報通の友達がいるんだけど、昔は男子校に通っていたらしいけど似たような事を何度かやらかして、全国の男子校で出禁通告されているんだってさ。
因みに前の学校は共学校だけど、彼女持ちの彼氏を何人か寝取って修羅場らせたらしいよ。そんで癇癪起こして大暴れして、脱臼したり骨折したり痣を作ったりと大怪我を負わせて退学通知を食らう前にウチに転校してきた訳。因みに怪我した子は全員女の子」
「……あのマリモ、女に恨みでもあるの?」
「さあ。それに比べてウチの生徒会は頼りになるよね。誰も引っ掛かった人間いないし。まあ当たり前だけど」
累子の学園にも生徒会がありしかも、俺様な生徒会長・腹黒な副会長・大人しい文学少年な書記・チャラ男な会計・小悪魔系の双子な庶務と個性あるイケメンメンバーが揃っている。
しかし、彼等は全員彼女持ちである。
「あんなイケメンで、しかもノンケだったら彼女が持っても可笑しくないし。てか、彼女さん達大丈夫なの?」
「大丈夫じゃあないわよ。あのマリモに『アイツを縛り付けるのは止めろ!!』て言い掛かりを付けられて困っているらしいわよ。生徒会メンバーはもうカンカン。……数学の冨田先生の育児休暇、実はマリモのせいだって噂よ」
「へっ!? 何で?」
数学の冨田先生はホストの様な見た目のイケメン教師であるが、既婚者でしかももうすぐ第一子の出産予定だ。今は奥さんの実家がある四国に奥さんと共に里帰りする為に育児休暇を取っている。
「ほら、冨田先生って顔が良いでしょ? そのせいであのマリモに目を付けられて……しかも奥さん妊娠しているでしょ? あの馬鹿が妊娠中の奥さんに危害を加えないと言う保証もないから念の為に、て」
「……否定できないわね」
生徒会も冨田先生の件を知っているのか分からないが、同じ学校にいる生徒会長・書記・庶務達の彼女は自宅学習の形で学校公認の休みを取っている。他校にいる会計の彼女は友達と一緒に帰る様にして一人にしない様にしている。副会長の彼女は年上で海外留学しているので一先ず安心だが、帰国した時の事を考えると早めに解決したい筈だ。
「で、読み終わりました生徒会の皆様?」
実は累子と秋乃だけで会話をしていたが、実は生徒会の面々が目の前にいたのだ。ただし、手にはスマホや本が。
中身は王道な学園BL物とアンチ王道物だ。
「……成程。大体話は分かった」
「ウチが共学校だからこの話の様な事は起らなかったのですね……まあリコールは兎も角、学園崩壊とかはフィクションだからこそ出来る話ですけど、現実ではありえない話ですね」
「……そう言うのが本の醍醐味。……でも偶に現実と空想をごっちゃにする人間もいる」
「あのマリモ君がソレ? 本当に止めて欲しいんだけど」
「「そうそう。アイツのせいで学校の用具が幾つも壊れているんですけどー」」
彼等が感想やらマリモへの不満等を吐く。何故彼等が此処にいるのかと言うと、マリモの暴虐を止める為にある人物の力を借りようとしたのだ。
因みにここはその人物の親衛隊本部であり、累子と秋乃がその親衛隊の隊長と副隊長だからだ。
「正直アイツに借りを作りたくないのが本音だ。だが、亜美の事を考えると我が侭を言える立場ではない事は重々知っている」
「圭子の奴早く部活行きたがっているから俺としても行かせてやりたいんだよ。だけど、アイツをそのままにしたら、圭子だけではなくて圭子の部活メンバーにまで手を出すかもしれないから……」
「言っちゃあ何ですけど、生徒会の皆さんがあのマリモをチヤホヤすればアレも納得するんじゃあないですか?」
「絶対に嫌 (だ)(です)!!」
秋乃の質問に生徒会は即答で拒否った。
「た、大変です!!」
そんな時に親衛隊メンバーの女子生徒二人が、本部となっている教室の扉を急いで開けてきた。走ってきたのか、ゼエゼエと息継ぎをしている。
「あの、あのマリモが、一年の宮田美帆と三年の小金山理子に一方的に突っかかっています!! 場所は食堂です!!」
「はあ!? 二人にイケメンの彼氏でもいるの!?」
「いえ、宮田はサッカー部のエースの坂本と幼馴染で、小金山は三年の竜野が世話になっている道場の孫娘です!!」
「しまったスポーツ少年と一匹狼!! 本当にテンプレ好きだなアイツは!」
累子達は立ち上がり、累子はポケットからある物を取り出すと会長の方へ投げる。
それは親衛隊を証明するカードで、隊長である累子のカードには『隊員ナンバー001』と書かれている。
「あのお方は職員室にいますので直ぐにお呼び下さい。ソレを渡せばきっと協力するでしょう。あ、全員職員室に向かって下さい。一人でも来たら騒ぎが大きくなりますので」
会長達は頷くと直ぐに職員室に向かった。累子達も急いで食堂に走って向かった。
食堂では宮田達に絡むマリモを守る様に風紀委員の男子達が止めに入っている。教師達はこれ以上他の生徒が近づけない様に押さえていたり、風紀委員たちと一緒に止めに入ったりしている。
「いい加減にしろ! 宮田君と坂本君が幼馴染なのも、竜野が通っている道場の孫娘が小金山だったのもただの偶然の産物だ! それに周りから見ても宮田達は坂本達を縛り付けている様子ではなかった。逆にお前の方が坂本達に迷惑を掛けているだろう!!」
「ふざけるな! 僕は二人の為に行動しているんだぞ!! 酷い事言うな!!」
マリモは風紀委員の男子の一人に向けて近くに置いてあったコップを投げつけた。水が入っていたのか男子の顔や上半身が濡れたが大きな怪我はなさそうだ。
「何をやっているのです!」
「お止めなさい!!」
秋乃達がマリモ達の間に入る。
「……毬藻チアン。貴方が起こした傷害・器物損害・脅迫罪・その他諸々の罪で刑事告訴します」
「はあ!? 何言っているんだよ!!」
「再三警告した筈です。これ以上の問題を起こせば学校側も庇いきれなくなると。それに貴方が彼に投げつけたコップ。これの中身がもし、塩酸だったら? もしガラスが割れて彼に怪我を負ったら? そもそもコップを人に投げつけるその神経が信じられません」
「なっ!?」
「後、『束縛するな』とか『自由にしてやれ』とか生徒会の方々に言っている様ですが、束縛しているのは貴方の方でしょう」
「違う!!」
「違いません。貴方が彼等に纏わりつき、ある時は授業の真っ最中に突然乱入し、彼等を連れ去ろうとした。ソレを止めに入った教師やクラスメイト達に暴力を振るった。そのせいで仕方がなく貴方のご機嫌取りを取っていたのですよ? 他の生徒・教師や自分の恋人を助ける為に」
「と言うか、会長や副会長は三年生で受験生ですよ? 失敗すれば彼等の人生がめちゃくちゃになるかもしれない事を理解していますの?」
二人の正論にたじろぐマリモ。
「それに御覧なさい。この中に誰一人貴方を庇う人間は存在しませんよ」
「貴方のせいで怪我をした者、友人を傷つけられた者、備品を壊されたせいでかけなくても良い苦労をかいてしまった者、授業を邪魔された者。この学園にいる生徒教員は貴方の事を好いている者は誰一人いません。いい加減大人になったら如何です?」
「う、五月蠅い五月蠅い五月蠅い五月蠅い!!!!!! 僕を馬鹿にするな!!!!」
マリモはあろう事が机の上にあったフォークを手にとって(ここで悲鳴が上がった)二人に襲いかかろうとしたその時だった。
「私の子猫ちゃん達に何するつもりだい?」
マリモが襲いかかる前に誰かかがフォークを持っていた右手首を掴み、握力だけで右手首を圧迫させ、武器を落とさせた。落ちた瞬間にフォークを足で遠くに飛ばしたある人物は。
「い、委員長!」
この学園の風紀委員長である風早春季である。因みに男ぽい名前だが、正真正銘女性である。
風早春季は項が見える程の短い髪型、凛々しい目元、中性的な容姿。まるで宝塚の男役の様な人物である。
彼女は小さい頃から宝塚の男役になる事が夢で宝塚学校に受験する予定だったが、残念ながら男役になるには身長が足りず結局夢破れてしまった。
しかし、小さい頃から立派な男役に成れる様に練習してきた春季は中々その癖が抜けなかった。
共学校で女の子が思い浮かぶ様な理想の王子様がいたらどうなるのだろう?
女の子に大変モテるのも致し方がないのである。(一部の男子学生にもさり気無く人気である)
彼女が委員長としている風紀委員会は、ほとんど春季の親衛隊と化し、所属している生徒は隊長・副隊長の厳しい審査の末入る事が許された生徒たちである。
勿論この隊長・副隊長は累子と秋乃の二人の事である。
「ルイ、アキ。あんまり挑発したらいけないよ? 折角の可愛い顔が台無しになるじゃあないか」
「ごめんなさい委員長」
「あまりにもそこの馬鹿の所業が腹立たしかった物で……」
そう言いながらも三人はテキパキとマリモを拘束した。
「川道君」
マリモにコップを投げつけられた男子生徒を呼ぶ。
「コレを使いなさい。そのままだと風邪をひいてしまう」
春季はポケットからハンカチを取り出した。香水を付けているのかふんわりと甘い匂いがする。
「も、勿体のうございます!! このご恩は一生忘れませぬ!!」
何故か時代劇みたいな喋り方になった川道少年。彼は親衛隊の数少ない男子信者であり、その昔酷いイジメを受けていた川道少年をまるでスーパーヒーローの様に颯爽と助けたのが春季なのだ。惚れない訳がない。
現に川道少年は感動のあまり滝の様な涙を流し天を仰いでいた。そしてその後ろで隊員達が羨ましそうに、悔しそうにしている。
「こ、こんな事して良いと思っているのか!? ぼ、僕の伯父さんはここの理事長だぞ!!」
「はあ??」
『自分はこの学園の理事量の甥』発言に三人だけではなく、この食堂にいる生徒・教師全員が思わず耳を疑い、食堂にいる全員が聞き返した。
「……彼、知らないのかい?」
「いえ、学園生活をしていれば一度は耳に入る筈ですわ」
「と言うかどうしてその様な勘違いをするのかしら? 一度脳外科か精神科への受診をマリモのご両親に進言しないと……」
「だから! 無視するな!! 本当に伯父さんにっ」
「ほう」
食堂の入口に口髭が素敵なオジサマが後ろに手を組んで立っていた。その後ろには生徒会のメンバーがオジサマの後ろに隠れる様にいた。
「食堂で暴れている生徒がいると聞くから慌ててきて見れば……何だねこの茶番劇は?」
眉間に皺を寄せながら騒ぎの中心に近づいた。
「伯父さん!! 助けに来て「君は誰だね」……えっ?」
助けて貰えると思ったのか目をキラキラさせていたが、理事長のゴミでも見る様な冷めたい目でマリモを見る。
「な、何言っているの? 僕は伯父さんの甥っ子だよ?」
「私にはそこにいる姪の春季と生まれて間もない春季の弟しかいないが?」
そうである。
春季とこの学園の理事長は伯父姪の関係である。そもそも風早春季と風早栄一と言う名前を知れば親戚かと考えるし、春季も聞かれれば素直に答える。だから新入生でも二ヶ月経てば誰も知らない者はいない。
「だ、だってお祖母ちゃん達がっ」
「『毬藻』と言う名前で思い出したが、私の母が今の夫――私の父だが――と結婚する前、ある男と結婚していたんだが。その家の人間はとんでもない屑一家でね。母を使用人の様に扱い、愛人が妊娠したと知ると『石女はいらん』とたった二年で母をゴミの様に捨てた家がその名前だった様だが? まあ、直ぐに幼馴染と結婚して私を産んだから石女ではなかったけどな」
「お祖母様虐めたあの極悪非道の? 確か唯一味方してくれたご近所さんによると、その愛人の子供全然父親に似ていないし、しかもお祖母様の元旦那、小さい頃かなりの高熱を出していたて言うから、もしかして托卵されたんじゃないかって言ってた」
理事長の話にほとんどの人間が怒りで眉を顰め、春季の言葉に思わずマリモを凝視する。
マリモも覚えがあるのか段々と顔を青ざめていく。
「まあ、母は幸せに成っているからどうでも良いのだが。だが、赤の他人が私の甥と名乗り、私の学園で好き勝手する何ぞ絶対に許さん。貴様の親共が言ったそうだね? ……今度弁護士をそっちに送るから準備でもしなさい。春季、詳しく聞きたいから関係者を呼びなさい。体育の先生方はこの馬鹿を教育指導室にでもブチ込んで閉じ込めて下さい。他の先生は他の生徒達を教室に誘導して下さい。生徒のみんなはしばらくの間教室に待機して、もしかすれば警察から事情聴取があるので心得て置く様に」
さてさてその後はと言うと。
マリモは当然警察署に連行された。前の学校での様々な犯罪もプラスされて鑑別所に即効入れられたそうな。どうもマリモは少年院ではなく、少年刑務所に入れられる可能性が高いらしい。
「情状酌量の余地は?」
「まったくないそうだ。脳外科を詳しく調べても正常だったし、精神鑑定はまだらしいが恐らく情状酌量は付かん筈だろう」
「まあ酷過ぎだったからね……」
此処はとある喫茶店。マリモが起こした問題が全て解決して生徒会と風紀委員会の合同によるお疲れ会を開いていた。
因みにこの情報は警察のお偉いさんと知り合いである生徒会長からの情報である。
「所でマリモの家族は? かなりアレを溺愛していたんでしょう?」
「春季の言う通りマリモとその兄弟姉妹全員が今の父親と血が繋がっていなかった。しかも誰一人同じ父親がいないそうだ」
「うわー」
これには生徒会・秋乃達全員ドン引きである。
今回の件でマリモの戸籍上の父親は改めて自分の身体と子供達を調べた所、何と自分は種なしで五人の子供達は全員血が繋がっていなかった。
今マリモの家は怒号と物が壊れる音で修羅場となっている。あまりの騒音で御近所の人は警察や役所に被害を訴えているみたいだ。
他の兄弟姉妹はまともだったのか、早い段階で自立したり他の親戚を頼ったりで帰った事は一度もないそうだ。親達は何とか味方に引き込みたいのか連絡しているそうだが、兄姉達は鼻で嗤われてそのまま着信拒否をし、弟妹達は世話になっている親戚の人から厳しく叱責されて追い返された。
「マリモだけを可愛がって他の兄弟は放って置かれたそうだ。弟妹達は早い内に自立しないと被害が及ぶと幼いながらに確信したと聞いているぞ? 因みに何故マリモだけ可愛がっていたかと言うと、小さい頃のマリモ病弱で可哀想だったからだとよ」
「確かマリモの弟妹はまだ中学生でしょう? そんな子が確信する程どんだけ甘やかしが酷かったのよ」
「「てか今のマリモ健康そのものでしょーが」」
「まあその内静かに成るかもしれませんよ。理事長の名を騙ったて、しかも母親を虐めていた家だから本気で潰しますよ」
「理事長だけではないわよ。前の学校で被害者になった女の子達の中でヤのつく怖い人の娘やら、マのつく海外の恐い人達を纏める人の隠し子やら、とある大企業の恋人さんがいてね……協定を結んだぽい」
累子の情報にその場にいた全員が顔を引きつった。
「……何だかマリモが可哀想に成って来たな」
「自業自得なんですけどね。……あ、春季様からラインが来た」
その途端生徒会全員が秋乃のスマホを見た。
『アミちゃん達を連れてスイーツバイキングだよ』
『スイーツを食べている所。生徒会の馬鹿達に見せびらかしてね(何か嫌味っぽい笑顔の絵文字)』
『見てるか生徒会~彼女ちゃん達のえ・が・お❤』
「「「「「あのアマ~」」」」」
怒りで震えている男達を余所目に累子達はジュースを飲みながら呆れている。
「亜美先輩達羨ましいな~。春季様とのデートだなんて」
「仕方がないよ。あの人達は学校休んでいたから春季様と会う事が出来なかったし。て言うか、副会長の彼女が一時帰国してくるとは、何と言うか運命を感じますな~」
「会長達が幼馴染だからあんな風な意地悪な春季様のお姿が見られるから、生徒会様様ね」
こうして『マリモ事件』はこうして終焉したのであった。
毬藻チアンと両親祖父母達
後に怖い人達によって払える物は全て払わされた。
両親は離婚する事を禁じられ、まともだった兄弟の仕送りを支払うのを条件に非合法な仕事をしている。
祖父母達は高齢の為そこまで厳しい仕事はしていないが、元嫁の幸せそうな姿と自分達が言った言葉を延々と聞かされて病んでいる。
マリモは男娼になり遠い国のお偉いさん達の専属娼婦となる。……彼等が全員見目麗しいかどうかは知らない。
春季と生徒会達の関係
春季と会長とその彼女は幼馴染。会長は小さい頃一人自称が『俺様』で、ソレを春季が大爆笑した。それ以降普通に『俺』になる。
幼馴染以外の生徒会達の彼女達は春季のファンだった為、ある意味恋敵だった為に『マリモ事件』の時はあんまり力を借りたくなかった。
累子と秋乃が途中で敬語になる理由
委員会での仕事をしている時は私情を挟まない様に、敬語を使うのが風紀委員会での伝統だから。