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7 初めての・・・

遅れました!

地面から生えてきた木を避けた俺はそれを仕掛けてきた相手の姿を見ようと周りを見渡した。


「木しかねえなぁ、おい!」


森に木しかないのは当たり前だけど思わず言ってしまう。恐らく相手はトレント系だろう。相手は木に擬態したモンスター、見つけるには魔力を感知するしかないか。

「え?魔力を感じない?」

先程まで感じていた膨大とも言える魔力の反応がまるで嘘であったかのように消えたのだ。でもこの張り詰めた感じ、消えた訳では無いな。


「とりあえず『ダークボール』『ダークボール』『ダークボール』っと」

三回唱えたダークボールをそれぞれ分裂させていく。そうだな、この形態はさんってとこか。


「さあさあ、どこにいる?」

『ダークボール 散』を周囲にとにかくばらまく。少しでも反応してくれればいいんだが。


ガサッ


不自然に葉が揺れる音を聞き、その音の方向を見ると、一本の木だけ枝が動いているのが見えた。

「あれか!逃がさねえぞ!『シャドーバインド』!」

枝を押さえつけるように『シャドーバインド』放つ。

しかし、押さえつけようとした瞬間『シャドーバインド』が、消散した。


「わぁお、抵抗レジストしやがった。これホントに最初の森ででる敵か?」

明らかに強すぎるだろう。敵の名前は、っと。

「怨樹クライド?嘘だろおいユニークかよ!」


ユニークとは特殊な技能を持っていたり、固有名称がついていたりするボスとは違うモンスターだ。また、名前の通り世界で一体しか存在しない。βの時はネームドとも呼ばれていた。

「倒せればうまいんだけどな」


そしてユニークは通常のモンスターとは別格の強さを持ったモンスターであり、フルパーティー、6人で戦っても負けることのあるモンスターだ。


「どうするどうするどうする。倒せるか?いや、戦えるか(・・・・)?」

圧倒的な力の差に手も出ずに倒されるかもしれない、ということを想像すると恐怖が沸き上がってくるが


「これくれぇ倒せねぇとつええとは言えねえよなぁ!!」

気持ちが高ぶってきた。取り敢えずあいつをぶっ倒す!


「『ダークボール』!『ダークボール』!『ダークボール』!」

MPを120ずつ込めたダークボールを放つ。しかしあいつ(怨樹)は枝で難なく防いでくる。そして今度はこっちの番だ!と言ってるかのように俺を押し潰そうと伸ばした枝を振り上げた。

「『ファスト』!」

付与魔法で自らの速さを上げ、振り下ろされる枝をギリギリのところで避ける。


「ハハッ!おもしれえじゃねえか!『シャドーバインド』!『シャドー』!」

地面から生やした『シャドーバインド』を足場にして(・・・・・)近くの木に飛び移り、MPを多く込めた『シャドー』で身を隠す。予想通り通常より上手く影に隠れられているようだ。


さて、少し考えるとしよう。持って10秒くらいか。足りないのはなんだ?火力だ。そうだな、賭けに出てみるともありか。それに、あれも確認できたし、いけるか。


「『シャドーバインド』『シャドーバインド』『シャドーバインド』」



『シャドーバインド』を三回唱え、『シャドーバインド』を体から(・・・)生やす。

「ちっ、あんま動かねえな」

生やした場所は尾てい骨の当たりだ。そこから爪のようにそして自らを守るようにした。少し視界を狭めるが、許容範囲内だ。


「さあ、いくぞ!!!」


木陰から一気に駆け出し、あいつの元へ走る。それを阻むかのように地面から木が生えたり、枝で攻撃したりするが、『シャドーバインド』でいなし、『シャドーバインド』て防いだ。

近くまでどうにか到達すると近づいてきた虫を払うかのように枝で薙ぎ払ってきた。


自分の口角が無意識に上がるのを感じた。

「『シャドーバインド』『ダークボール 凶』!!!」

足元に生やした『シャドーバインド』を足場に飛び上がり、全MPを込めた『ダークボール』を打ち出す。


突如背中から襲う衝撃とあいつ(怨樹)が怯むのを見た瞬間に視界が真っ暗に染まった。

主人公はバトルジャンキーです。戦闘狂です。自分より強い相手と相対するとテンション上がります。口調乱れます。誰だこいつ!


最後の『ダークボール 凶』は間違えじゃないですよ?ノリです。


区切りがいいので短いですがここまでです。

明日も多分あげられます。期待せずに待っていてください。

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