討伐依頼
翌日、俺とフィーネは早速二人そろってギルドへと向かった。
ギルドの中はまだ早い時間という事もあって人はそれほど集まっては居ない。
「さてハルキ、どの依頼にする?」
「そうだな・・・やっぱ討伐依頼かな!」
そう言って俺はEランクの討伐クエストの依頼票を何枚か見比べる。
[ジャンプラビット討伐:10匹討伐と肉の納品 報酬8000ミリオ]
[ホーンラビット討伐:ホーンラビットの角を10本納品 報酬1万5000ミリオ]
[はぐれオーク討伐:町の近くに出没するはぐれオークの討伐(3名以上のパーティー推奨) 報酬5万ミリオ」
[スタンプボア討伐:1匹討伐と肉の納品 報酬3万ミリオ]
[ゴブリン討伐:畑を荒らすゴブリンの群れの討伐 報酬1万5000ミリオ]
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「色々とあるな・・・」
目移りしつつ、ふと一枚の依頼票を手に取る。
(ゴブリンの討伐か・・・)
異世界に来て初めての相棒との日々を思い出す。
(ゴブ太はあんなにいい奴だったのにな、やっぱりあいつが特別だったのかな?)
ゴブ太と同じ種族のゴブリンが討伐目標となっている事に少し悲しくなりつつ票を元の場所に戻す。
ゴブ太とは違うと解っていても、武器を向ける事はまだ出来そうにない。
「ハルキ?」
「あぁ、何でもないよ。よし!これにしよう!」
再び気持ちを盛り上げるためにも大きな声でフィーネへと、選んだ依頼を見せつつ言い放つ。
「ホーンラビットの討伐ね。オッケー!頑張りましょうハルキ。」
俺がEランクの初めての依頼に選んだのはホーンラビットの討伐。
(初めての相手だし、もしかすると新しい剣も手に入るかも知れないな!)
依頼票を受付に提出した俺たちは露天で売っていたで朝ごはん代わりの簡単な食事を摂りつつホーンラビットの生息する森へと向かった。
「そういえばフィーネ、モンスターと普通の動物の違いって何なんだ?」
「ハルキそんな事も解ってなかったの!?」
[すいません・・・」
軽い気持ちで聞いたが、一般常識的事だったらしくフィーネに若干引かれてしまった。
簡単に言うと、体内に魔石が有るか無いかの違いらしい。魔石とは魔力を貯めておいたり、質の良い物は武器や防具に使用することで品質を上げ、特殊効果が付く事があるらしい。品質の良い魔石はより強いモンスターから得られるとの事だった。
「家でも料理の時とか、魔法具を使用する時に使ったりもしてるんだけど」
「そういえば見たことあるかも」
「まあ、一般に使う物は最低品質の安い物なんだけどね」
「そうなんだ・・・てか俺、森にいた時に何体かモンスター倒してるけど魔石なんて回収してなかった・・・」
「あらら、最低品質の物でもちょっとしたお小遣い稼ぎにはなるから勿体無い事したね」
(てか、ポイズンサーペントの魔石ならそれなりの値段になったんじゃ・・・まあ俺も瀕死だったから回収してる暇なんて無かったけどさ)
そんな事を話しているうちに目的の森へ到着した。
「さあハルキ、ホーンラビットはこの辺に居るはずよ」
愛用の弓を静かに構えつつ周囲の警戒を始めるフィーネ。
俺もそれに習い、剣をチョッパーに替え強化された嗅覚で獲物を探し始めた。




