おはよう、異世界2
どれくらい経ったのだろうか、周りはまだ明るくそれほどの時間は経っていないように思われる。
「死ぬかと思った」
今までの人生で一番の衝撃だった。
「しかし、大体のことはわかったな。さすが異世界」
簡単にまとめるとやはりここは異世界らしい。
神様が暇そうだった俺をこの剣と魔法、そして様々な種族にモンスターがいる世界に転移させたらしい。神様の世界では今地球人を転移や転生させることが流行っているらしい。
俺を転移させたことでして欲しいことや目的は特に無いとの事で、今後地球人の俺がどうやって生きていくのかが見たいとの事だった。
まあ俺としては夢見たことが現実になり、向こうの世界でも天涯孤独で特に思い残したことも無いので思う存分楽しんでやろうと思うが。
他には、気候や暦は地球とそう変わらない。
こっちの言葉や文字はすべて俺にわかるように変換されて、逆もまた同じらしい。
そして、このただの銅の剣にしか見えない物がどうやら俺に与えられたチートらしい。
この剣は俺にしか使えず絶対に折れない、そして進化するらしい。
進化はどのようなモンスターを倒したか、また使用者のそのときの思いが作用するとのことだが、実際に体験してみないことには解らないな。
剣の今の詳細は[ステータス]と言うか念じると解るとのことで、早速やってみよう。
「ステータス」
[銅の剣]
攻撃力:10
アビリティ:鑑定(0/100)
自然治癒強化 C(0/100)
と目の前に情報が半透明のスクリーンのような物が出て、映し出された。
「おぉ、ゲームっぽいな!てか、やはり銅の剣だったかww」
「なんと!鑑定が使えるのか!それに経験値みたいなのもあるし。これは使ってみるしか!!」
どんどん興奮してくる。
早速近くの石向かって使ってみることにする。
「鑑定!」
[石:変哲もない石]
「ですよねー」
多少がっかりしながらステータスを再確認する。
[銅の剣]
攻撃力:10
アビリティ:鑑定(0.1/100)
自然治癒強化 C(0/100)
「少しだけど鑑定の経験値が上がったな」
再度同じ石に鑑定をかけてみるが経験値は変わらず。
違う石にかけてみるが鑑定結果も変わらずに、経験値も入らない。
どうやら経験値は同じ物、同じ種類に何回鑑定をかけても入らないようだ。
「よし、地道に色んな物にかけていくか」
「後はこの自然治癒強化ってそもそもなんだ?」
自然治癒強化に意識を向けると
[銅の剣]
攻撃力:10
アビリティ:鑑定(0.1/100)
自然治癒強化 C(0/100)
(所有者の自然治癒力を高める)
まんまだった・・・
「怪我したら多少早く治る程度かな、これに関しては自分から怪我して試すのは怖いから、今後判明していくだろう」
「よし!じゃあ当初の予定通り、周囲を探索して拠点になりそうな場所を探さなきゃな」
「後は、飲み水と食料も探さないとだし・・・頑張るか!」
俺は自分に気合を入れなおした。