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神とマッドの実験部屋

マッドなロレオを書くのが楽しくなってきた。

出番を増やそうかな?

「ここで僕の研究成果の1つを発表しよう!」

「いよっ、待ってました〜」


酔っ払いが2人、喫茶店でなぜか怪しげな事を始めようとしていた。

こういうのはシチュエーションが大事と創造で創った白衣を着たクロトスと何処からとも無く怪しげな器具と袋を取り出すロレオ。

2人から出る怪しげなオーラが喫茶店内を蹂躙する。


「この試験管Aの『マンドラゴラのエキス』、『魏害虫の卵』を煮詰める。そこに『青いタヌキから奪った甘いあのお菓子』と『電気ネズミの体毛』を入れて、『侵略型宇宙人と名乗るカエルを絞った汁』を………」


ロレオが意気揚々と試験管やフラスコ内に怪しげなものを次々と入れていく。

だが、『執事スキルを持つ守護者の…』とか『白い悪魔…』、『頭脳は大人、姿は子供…』、『蛹の…』、『九尾の…忍者…』とか怪しげな言葉をぶつぶつと呟きながらガチャガチャと作業するロレオの姿がたぶん1番怪しいだろう。


「そして…!」


ロレオが白衣のポケットから取り出したのはビンに入った粉状の何か。


「博士!それは一体…!?」

「ふっふっふっ…、これはだね…」


ノリノリの助手役のクロトスと博士役のロレオ。

意外といいコンビらしい。


「とある山岳に生息する木天蓼という植物を加工したものだ」

「もっ、もしかしてそれは!?」

「そう、これは…」


ロレオは頭上高くにそれを掲げ、高らかに告げた。


「【またたび】だ!」


ロレオの背後で爆発が起きた…ような幻覚が見えた。


「おお〜!」


酔っ払いが2人揃うと不可思議な空間が出来るらしい。

異様なテンションの2人を止める者はいない。

ロレオが怪しげなウニのような機械に先ほどから混ぜ合わせていた液体とまたたびを入れる。

蓋をきっちりと閉め、ロレオがボタンを押すとウニ状の機械のトゲらしき場所から蒸気が噴出し、独楽のように回転しだした。


「よし、完成だ!」

「博士?まだ、この機械は止まっていませんが?」


未だに機械は蒸気を噴出しながら回り続けていた。


「ふっふっふっ、この蒸気が完成品なんだよ。…疲れるから終わりの無いボケやめてもいいかい?」


プシュ〜と風船から空気が抜けたかのようにいきなりだれるロレオ。


「ああ、話がチンタラと進まないしな。というわけで結論から言ってくれ。この蒸気というか煙は何だ?」


クロトスも素に戻り、止まらない煙をパタパタと手で振り払う。


「その名も【ネコ好きまっしぐら〜好きなものは好きだからしょうがないわよ!!〜】だ」

「その名前は色々な意味でNGだ!」


ちなみに元ネタが分かる人へ。

作者の蛹にそのような趣味はありません。


「本当か?」


って地の文につっこまないでくれる!?

ってか疑わないでよ!


「じゃあ、何で知ってるんだ?」


…色々とあったんだよ(泣)

ちなみに私には本当にそのような趣味はありません。

本当に本当にありませんよ!!


「クロトス君、さっきから何独り言を言ってるんだい?」

「いや、なんでもない。ちょっと酔いすぎただけだ。んでこれは?」

「またたびの強化版とでも思ってくれ。ただし、ネコじゃなくてネコ好きが引き寄せられる。それもただのネコ好きにはムズムズするだけだがかなりの重度のネコマニアだと本能的に…」

「ニャ〜ゴ♪」

「…こうなる」

「なるほど」


2人の視線の先にはウニ状の機械にじゃれ付くレイの姿があった。

錯覚であろうがレイにネコ耳と尻尾が生えているように見える。

それほどレイの仕草はネコそのままであった。


「【万物創造《風》】」


吹き荒れる風に部屋に充満していた煙は何処かしらに霧散し、レイは…


「フニャ?フニャニャ〜〜〜!!」


風に煽られ、吹き飛ばされそうな所を床に爪を立てて、耐え忍ぶ。

しかし…


「「あっ…」」


2人の声と同時に…


グサッ……


っとレイの額にあのウニ状の機械が刺さった。


……し〜ん……


静寂が辺りを包む。


「クロトス君…」

「………」


お互いが無表情で顔を相手に向け…


「すばらしい働きだ。君は想像以上に素晴らしいよ」

「まぁ、結果オーライということで」


素晴らしい笑顔でズビシッとサムズアップをする2人。


「しかし、俺の店で死体は困る」

「任せてくれたまえ」


そういうとロレオは床に倒れているレイの耳元でボソボソと囁く。

すると…


「だれが売れ残りよ!それに私はまだ三十路じゃないわよ!いつか私にもネコに乗った王子様が現れるのよ!きっとそうよ!」

「…何処から突っ込めばいい?その年でさっきのネコ真似は見苦しいとか見た目もっと老けてるぞとかネコに乗れるほど小さい王子様なのか化け猫に乗った王子様なのか…どっちにしても俺だったら逃げるぞ」

「うん。ほとんどの場所に突っ込んだね。後は前々からこのネタを囁くとどんなに意識が朦朧としても目覚める不死身性について僕は興味あるね」


売れ残…ごほんっ、ネコ好きマッドサイエンティスト、禁忌のマッドサイエンティスト、神王兼喫茶店マスター。

喫茶店内のマッド空間はさらに続く。

……続いていいのか?

ちなみに私が必死に否定した薬品の元ネタは私の記憶が確かならBLゲームです。

再度、否定しますが私はその趣味はありません。


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