【集中講義】登場人物および用語解説
前話までで登場人物が揃ったので、一度整理したいと思います。
覚えて下さっている方はスルーして下さって大丈夫です。
いつもありがとうございます。
【登場人物】
■ 越知内 タロウ(22歳)
医学部志望・4浪
「越知内だから落ちない」を持ちネタにしている。
模試E判定でも理論武装。
参考書を書店で吟味するのが趣味だが、買って満足する。
冗談ばかり言っているムードメーカーだが
夜になると、友人の結婚報告で眠れなくなる。
願書に年齢を書く瞬間、指が止まる。
医学部の志望理由は「かっこいい」から。
しかし本音は……?
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■ 五條 政宗(23歳)
名前のかっこ良さは主席合格級。
現実は5浪。
「強いよ。受験に5回負けてるけどな」
京都の名家出身っぽさ、かつ武将っぽさが醸し出ている名前だが茨城の一般家庭育ち。
さらに浪人歴最長。
ギャグ担当。
あだ名は受験界の亡霊、長老。
だがこんな悪口みたいなあだ名で呼んでも怒らないので
何気に予備校の人気者。
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■ 末永 終(22歳)
4浪・タロウの戦友かつ悪友。
「今年で終わり」が口癖だが
今年は国家公務員試験問題集を持ち歩いている。
陽キャ風に振舞っている陰キャ。
現役時代、北関東医科大学補欠までいった経験があり、
それゆえにまだ諦められず4浪まで来てしまった。
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■ 早瀬 俊(17歳)
茨城県が誇る中高一貫の進学校・鳳凰院学園の3年生。
A判定常連の優等生。
医師一家の三男で、兄は二人とも医学部現役合格しているため
家では現役合格が当たり前という考え方。
「もし落ちたら」と常に不安があったが
タロウ達と出会いその不安は薄らいでいった。
年齢も家系も関係のないこのグループに居心地の良さを感じている。
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■ 白川 澪(19歳)
1浪・医学部浪人生を売りにするフォロワー3000人のインフルエンサー。
SNS・インスタグラミンに日々映え写真を投稿している。
現役時代は進学校の優等生で、
医学部合格はほぼ確実だと思われていた。
だが本番で不合格になってしまい、それがトラウマとなっている。
「あえて浪人した」と見えるように
北関東医科大学に志望校のランクを上げたが
今 現在D判定。
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■ 黒岩 恒一(32歳)
大手外資系製薬会社を退職し、この歳から医学部を再び目指す。
26歳の時に地元の同級生と結婚、4歳の娘がいる。
現役時代に北関東医科大学に不合格。
本当は浪人したかったが家庭の事情もあり、
現役で関東理科大学 薬学部に進んだ。
そのため薬剤師資格を保持している。
TOEIC900越えの高スペックだが
記憶力と体力の衰えと戦っている。
「その年で挑戦するなんて勇気がある」と言われるが
実際は貯金を切り崩す生活に不安だらけで、毎夜求人サイトを見ている。
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【物語の舞台】
■ 医学部専門予備校 メディカル∞インフィニティ
関東地方を中心に展開する医学部専門予備校で、
タロウたちが通うのは水戸市にある茨城校。
駅から7分ほど歩くと、Medical ∞ Infinityと大きくロゴが刻まれた
ガラス張りの6階建てビルが現れる。
エントランスを入ると、壁一面に今年の合格者の名前が並んでいる。
国公立大学医学部、私立大学医学部、
そして、最も目立つところに掲げられているのは――
茨城校が好実績を誇る
「北関東医科大学 8名合格」の文字。
その文字が、無言の圧を放つ。
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■ 北関東医科大学
全国に約80校ある医学部の中でも、
偏差値上位に位置している茨城県の国立大学。
関東圏に位置していることもあり、首都圏の受験生から元々人気の大学だったが
一昨年、キャンパスが全面リニューアルされ
倍率がまた上がった。
地方国立でありながら、
洗練された都市型キャンパスの空気を持つ。
そして何より、
この大学の名を全国区にしているのは外科である。
大学病院の外科系診療科は国内有数の実績を誇る。
難易度の高い手術症例も多数で、
著名人の手術を請け負ったと、よくニュースでも取り上げられる。
外科志望の受験生にとって、憧れの舞台。
「集中講義」まで読んで頂きありがとうございます。
物語は、まだ途中です。
彼らの“現在地”を、
これからも見守っていただければ幸いです。




