↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
学年のマドンナの彼氏になったら大学生活も共に過ごすことになった  作者: 136君
figure1

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
92/356

こころを綺麗に②

 今回潜る施設に到着して、先輩を待つ。併設している水族館で時間を潰していると、先輩がやってきた。


「お久しぶりです。」

「今日はよろしくお願いします。」


交流会以来の顔合わせになる先輩にお辞儀する。そして、施設の人にも挨拶して、説明を受けた。


 水着に着替えて、ウエットスーツとか諸々の準備をする。今日はタンクは背負わないので、少しだけ身体は軽いが、果たしてこれで潜れるのか不安だ。


「それじゃあ、階段まで行こっか。」


先輩の背中を追って、海岸線を歩いていく。澄んだ潮風の香りと、時折聞こえてくる波の音が心地いい。普段生活している環境とは程遠い環境だからこそ、心が綺麗になっていく気がする。


 波打ち際でフィンを履き、泳ぎ始める。今回は海を中から見るのではなくて、上から見る番だ。並に揺られながら沖へ沖へと進んでいき、時折軽く潜ってまた浮上してを繰り返す。そこら中にいるベラやキュウセン、そしてキジハタ立ちを眺めながら進んでいくと、やがて大きな岩に辿り着いた。ここには沢山の根魚がいるのが、上から見ても分かる。


(めっちゃおるやん。)


海の中からでは見えない世界。全体を俯瞰して見れるようなそんな世界。また違う楽しみだ。


 そして先輩は言っていた。スキューバと違うのは魚を捕れる点だと。


 俺は1度潜って、魚たちの近くに近づく。すると、ベラたちが逃げていって、捕まえることなど到底できそうにない。


(もう1回)


もう一度潜ってみても結果は同じ。近くで見ることは出来ても、網を構えたら素早く逃げていく。そんな攻防が何回か続き、結局俺が諦めることに。


 そして岸に近づき、1度休憩がてら座った。スキューバダイビングとは違う世界。これもこれでいい。そう思えるほどには楽しい。1度息を吐くと、浮き上がってきた先輩が聞いてくる。


「2人とも疲れどんな感じ?」

「ちょっと疲れてきたかなって感じです。」

「まだ行けます。」


雄之助はまだ余裕そうだが、俺は寝不足が少し響いていて疲れが溜まってきている。


「それじゃあ岸沿いに泳いで戻ろっか。」

「「了解です。」」


また潜ってゆっくりと戻っていく。水面を流されるように進んでいくと、また同じように魚たちの群れを見つけたり、クラゲと戯れたり。先輩は先輩でウミウシを見つけていたりして、海を満喫しながら、最初に潜り始めた場所にたどり着いた。


「もう終わりか。」


そう呟くと体に疲れがどっとやってくる。日はもう傾きそうになっていて、それだけの時間潜っていたんだと実感した。


 海から上がって道具を脱いでいく。そして俺は海に向かって


「海だぁ〜!」


って叫ぶフリをした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。