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ぐらんぶるーに潜りたくて⑭

 昼休憩を終え、4本目のダイブも楽しみ、機材も全て洗った。昨日のように早く終わった俺たちの班は、着替えてから昼飯の残りを食べながらサイダーを飲む。


「早く次潜りたいわ。」

「それな。めっちゃ楽しかったし。」


そんな感想を話しながら雄之助と一緒に飯を食べる。周りでは今から潜りに行く班が準備していたり、帰ってきた班が片付けしていたりする中、俺たちはまったりタイムだ。


「あとは記録つけるだけやんな?」

「やな。つけ方は教えてくれるって言ってたけど、これは時間かかりそう。」


俺たち以外にも、もう1班上がっているところはあるが、イントラの人達はフル稼働。これは落ち着くまで時間がかかりそうだ。


 サイダーを一気に飲み干したら、程よい塩味が口の中に広がる。これはクセになりそうだ。


「そういや、今日は早く終わるんやったっけ?」

「せやな。早よ終わるはず。やけど、無理そうやな。」

「晩御飯どこかで食ってく?」


雄之助からそう提案される。確かにそれもアリだ。正直持ってきた昼飯は足りてないし、今からまだこの炎天下の中待つとなると家に帰ったら力尽きてるに違いない。


 でも、家には桜が待っている。多少変な注文をしても応えてくれるはずだろう。


「いや、ええわ。家で食う。」

「そうか。ここ最近忙しかったからな。たまにはゆっくり彼女と食べたら?」

「そうするわ。また行こうぜ。」

「おう。」


そう言って、俺は桜にRINEを送る。「今日の晩はゴーヤチャンプルーがいい」と。すぐに返事が帰ってきて、『ノンアルのチューハイ作る準備もしとく』と言ってきた。さすが、俺が欲しいものが分かっている。


 今日の晩飯に心を躍らせながら待っていると、イントラの人が戻ってきて、記録をつけ始めた。これが今まで何ダイブしてきたか聞かれた時やウエイトはどんなものを使ってきたか聞かれた時に役立つ。一つ一つ情報を入力し、またゆったりと時間を過ごしていると最後の挨拶が始まった。


「皆さんお疲れ様でした〜」

『お疲れ様でした〜』


前に立ったイントラの人が喋る。


「今回は天候にも恵まれてね、本当に良かったです。昨日は透明度はそこまででしたが、今日は透明度もよくて、非常にいい体験になったと思います。今回でライセンスを取れた人は、これからも沢山潜って、海の世界を存分に堪能してください。本当にお疲れ様でした〜!」


そんな挨拶のあと、記念撮影をして俺たちは帰路に着いた。

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