カンタンナコト②
さて、数学基礎の問題が解けたのは解けたで面倒なことだ。次の時間までのあと1時間を潰さないといけない。しかも次の時間も分かる科目だから本格的にどうしようかという話だ。
「俺帰るで」
「ま?」
そう言ったのは同じく次の統計学基礎を取っている雄之助。悩むことなく堂々とそう言う。
「やって分かるし、出席ないし。」
「まあ確かに。行っても意味ない気はするな。」
「やろ?」
範囲的には正規分布とかそんなところを抑えてたら大丈夫な科目。教科書もあるし、分からなかったら青チャとかを見ればいいし。行って何か教えてもらうってことは別にない。てか、めんどくさい。
「じゃあ俺も今日行くんはやめとこ。生物資源の中に1人で放り込まれるのは嫌やし。」
「お前やったら生き残れるやろ?」
「知らんのか?俺、根っからの陰キャやぞ。」
「知ってる。」
ってことで4限はサボることにした。桜に連絡とったら「何やってんねん」って言われたけど気にしないことにする。
バス待ちの間はゲームの周回。あとは次の回の予習もやっていく。資料はまだ送られてないけど、シラバスを見たら何をやったらいいのか大体わかるし。
「次回どうする?」
「行くわけないやろ。」
「やなー。」
そう決めるのは簡単なことだった。
てなわけで、その日の晩。
「結局マジでサボったん?」
「あったり前やん」
「はぁ〜。まあ数学系やからできるのは分かってるけどさぁ。連絡とかあったらどーすんの?」
呆れたように頭を抱えながらそう言う桜。「たしかになぁ」と呟いたら、さらにため息までついた。大学生なら誰でもやってるやろ、こんなん。
「まあええか。助けへんからな。」
「えーっ、情報収集ぐらい手伝ってーや。」
「嫌や。自分でやり。」
「ケチ」
まあ自分でも何とかできるんやけど。




