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神ですから

「私を崇める可愛い信者。何でも聞きなさい」

「は?いやいやイナンナの信者なんてなった覚えないけど」

「ルイよ。今イナンナと言ったか?」

「う、うん」

 何でミーナとフロットさん震えているのだろう。

「わしらエルフやその弟子が唯一神と認めておるのがイナンナ神じゃ」

「は?はぁあああ‼⁉?」

 イナンナがエルフに認められた神⁉

「うん。聞き間違いか」

「ルーイー。現実をー見てーくーださーい」

 そう勝ち誇った顔をしながら言ってくる。

「なんかムカつく」

「ルイよ。神とどういう関係かは知らんがあまりわしらの前でやるなよ?」

 うわぁ…。殺気漏れてるよ…。

「気を付けます」

 隣でニヤニヤしているイナンナがかなりムカつくけど、どうやらこの場所で弱い立場は私だ。大人しくしておこう。うん。

「それでイナンナ神。魔王は」

「復活して…いえ、新しい魔王が誕生したと言うのが正しいでしょう」

「そんな…」

「でも安心しなさい。貴女の身体を取り戻すのも魔王を倒すのもこの勇者ルイが叶えてくれますよ」

 なんか普通に話すイナンナにイラっとする。普段どれだけ私をバカにしていたのか分かる。

「ん?」

 何か3人の視線が私に向いているけど

「どうかしたの?」

「…話を聞いておったのか?」

「え?うん」

「神が認めた勇者…ね」

 そう言うとフロットさんは何処かに向かう。

「え?何々?」

 この状況に付いていけてないのは私だけ⁉

「こやつ事の大きさに気付いておらんか」

「それがルイの良いところですよ」

「ねえ、2人して私をバカにしてない?」

「まぁ良い。神よ。わしで良いのか?」

「ええ。ミーナ。貴女はそのために生まれてきたのです」

「そうか…ならこうは出来ぬな」

 そう言うとミーナは椅子から立ち上がり

「え?何々⁉」

 私に跪く。

「このミーナ。命をもってして勇者ルイに忠誠を誓わせて頂きます」

「ちょ、ちょっと止めてよ!」

「フロット」

「準備出来ています」

 そう言いフロットさんは私に箱を渡してくる。

「え?」

「ルーイ。早くー開けてくださーい」

「何で私にはその話し方なの?」

 まぁ、ムカつくけどその方が何故か安心する。

「わぁカッコイイ」

 中を開けると黒色の服が入っていた。

「ジャケット…ですかー?」

「イナンナ様。ただのジャケットではありません」

「エルフの集大成である防御魔法を使っておる」

「あ、だから黒なのにこんなに光って見えるんだね」

「ルイには光って見えるのか」

「え?うん」

「わしらには分からぬからな」

 え?そうなの?

「イナンナも?」

「ただのー黒ですねー」

「着て見せてくれない?」

 そうフロットさんに言われイナンナがジャケットと言っていた服を羽織ってみる。

「わぁ。軽いし温かい!」

 温かいだけじゃない。魔力を凄く感じる。これがエルフの力。

「ねぇミーナ!」

「なんじゃ?」

「私と一緒に魔王倒しに行こうよ!」

 そうミーナに手を差し出す。

「嬉しい誘いじゃが断る」

 そう微笑みながら言うだけだった。

「なんでよ!」

「わしにはもうほとんど魔力はない。足手まといになるだけじゃ」

「ミーナがいいの!」

「わしの里に案内する。その中から探すがよい」

「ダメ!」

 何故かは分からない。分からないけどミーナを連れて行かないと肝心な時に私は死ぬ。そんな風に感じてしまった。私に未来を見通す力はない。出来る事と言えば相手の魔力を感じ取り、自分の魔力を完全に断ち切ることくらい。じゃあこの感覚は何?

 あ、ダメだ…!

「ルイ⁉」

 私はその場に倒れ意識を失った。


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