街へ
「着いたー!」
街に着き私は浮かれていた。
「とりあえずお風呂とベッド……」
もう身体ベトベトだよ。途中で湖で身体は洗えたけど。
「ねえ、イナンナ。どこに行けば良いの?」
指輪に話しかける。
「とりあえずー宿じゃないですかー?」
「分かった!」
宿ね。よし。とりあえず宿探してゆっくりしよ。ええ。浮かれてました。肝心なものを持たずに。
「……ガルド?」
「泊まるなら100G必要だって言ってるの。お嬢さん」
「……お金無いと泊まれない?」
「何処の田舎から来たのか知らないが当たり前だ」
……。
「こ、これあげるから泊めて?」
私は森で集めた(イナンナに言われて)モノを見せる。
「だから何処の田舎から来たんだお嬢さんは……。そういうのはギルドに登録して素材屋に持って行ってくれ」
「そのギルドに登録するにはどこ行けば良いの?」
「ほれ」
宿の人が塔を指差し
「あそこに行けばいい」
「ありがとう!」
「はい。これで登録は完了しました」
登録は思った以上にスムーズに進んだ。
「後はこれに手をかざしてください」
「こう?」
石盤に手をかざす。すると光り輝き1枚の紙が出て来る。
「ルイ。職業。勇者。神の加護……?」
「神の加護があるんですか!?」
「えっ?うん」
イナンナってほんとに神だったんだ。
「それは素晴らしい事ですよ!」
「そ、そうなんだ」
私を女にした変態神様だけど……女?
「あぁぁああ!!!!」
「な、何ですか!?」
「う、ううん。なんでもない!それよりこれお金に換えたいんだけど」
「ああ。それなら隣で」
「ありがとう!」
急いで私は持っていたモノを換金し
「イナンナ!」
誰も居ない場所で指輪に話しかける。
「んー。あとルイのパンツ1枚でー」
「寝ぼけたふりしなくて良いの!それに寝ぼけるにしてもどんな夢よ!」
「もー何ですか?」
「ちょっと出て来て!」
「えー、嫌」
「良いから出て来いや!」
そう言った瞬間電流が流れる。あっ、久しぶりの感覚。
「何ですかー?」
「私の前世男だったの忘れてたんですけど?」
「良い傾向じゃーないですかー」
「イナンナ何かしたでしょ!?」
「ひゅーひゅー」
「吹けないなら口笛無理して吹こうとしないで!」
「もー分かりましたよー」
「で、どういう事なの?」
「そのチョーカーからの電流ですよー」
「……これ?」
「はいー。そこから流れる電流でー前世の記憶を失くすんですよー」
「い、今すぐ外してよ」
「無理ですよー。それにー思い出したい記憶ですか?」
そ、そう言われると……。
「あぁもう!分かったわよ!」
とりあえずお金出来たしこれで宿に泊まってお風呂入ろ。




