爆破☆これぞ悪役の花道
くっ封じられし右目が
爆破☆これぞ悪役の花道
「やだー!チョーうける☆」
「分かるわー、あれはやばいよね!」
「「きゃはははは」」
割と懐かしいザ・ギャルがスマホ片手にダベッテいるファストフード店。
昼下がりで客足の落ち着いた店内はいい感じになごんでいた。
パチパチパチパチッ
何かがはぜる音が突然したと思ったら、
どっかーん
目の前の道路がいきなり爆発した。
「キャー」
「ギャー」
「わ~」
「あーれー」
? 阿鼻叫喚の市街地にテーマソングが流れ出す。
「てれーててーてれっれー、てっててー、てれれっててー」
口で歌うのか、しかも音痴だ。
「アーアー、マイクテス、マイクテス」
学校で聞いたことのある、放送のキーンという音を立てながらマイクで話しだす集団。煙に包まれたせいでむせている。
「ここは我々、大悪党最強軍団が占拠した!」
わー、すごーい、こわーい、中二病全開の発言いただきました。
「平日の昼下がり、こんなところにいる連中は対して仕事もしていない連中ばかりだろう。この大悪党最強軍団が貴様らを有効活用してやろう!」
そうでもないよ。アルバイトで社会を支えてくれてる人いるし、設備維持のために客が常時いることで保てることもあるし、最近はリモートでバリバリ働いてる人いるからね。多角面から考えようよ。そういう色眼鏡からの発言、今は、流行らないよ。
「いいか、貴様らは ! へぶっぱ…」
何人かがいきなり吹っ飛んだ。
ここで別のテーマソングが流れ出す。こちらはどうやら店内スピーカーからだ。
「そこまでだ!大悪党っ最強ッふふ、軍団…っつグフっフッフッフッ」
そこ笑わないで。そんなに面白いネーミングでもないから。せめて決め台詞はしっかり言って。しかも何人か”Youtubo”に生中継してるよ。大丈夫?
「みなさん、もう大丈夫!私たち、ヒーロー BROKEN!がきたからにはあんな小悪党すぐにやっつけてみせます!」
ヒーロー名の方がおっかないよ。ヒーロー壊す気だよ。
「ヒーローか、ふふ、わーっはははは!」
「なんだ!」
「貴様らを無力化する方法を我々は持っているぞ」
「なに!」
あ、悪役っぽい。何だろう、人質とか。
「これはコンピューターウイルスXだ!この世界はデータで動いている、つまり貴様はデータ!このウイルスはそのデータを破壊し、貴様らをこの世界から消すことができるのだ!!」
そっちか。チョーどや顔で言ってる。データ消すって酷くない。ここまで頑張ったのに。
「なんて卑劣なことを」
「そう褒めるない」
褒めてない。照れるな。だんだんめんどくさくなってきた。仕方がない
データ供給元をなめるとこうなります。発動!
市街地は突然、轟音と共に建物がシャッフルされボックス型の建物が現れた!
看板には「○○○○しないと出られない部屋」
なお部屋の中にはすでに大悪党最強軍団とヒーローを放り込んでおります。
わー面白いことになりそう。ちょっと中をのぞいてみましょう
中二病A「ピーがピーでピーピーして、いーやー(絶叫☆)」
ヒーローA「いや、まって、まっ、あ、あ、あーーn(絶叫☆)」
中二病B「ぴーぴーぴー、ぴーぴーぴー?」
ヒーローB「次はうまくピーピーするので、どうかピーピーしてください」
ヒーローC「やめてくれー、ヒーローB!あなたを尊敬して私はヒーローになったのに!」
中二病C「フッ、お前たち安心しろ、すぐにここを出してやる。俺の封じられた右目がうずくぜ」
ヒーローD「なんだ?きさまも封じられたたちか。俺もこの右腕が早く暴れたいとうずいてやがる。」
中二病CとヒーローD(ヒーロー改め末期の中二病)「「ふ、ふふふ。同志よ、いざ、邪王炎殺ピーピー波!!」」
割と簡易な設計のため「○○○○しないと出られない部屋」は爆発した。
中二病「「「おぼえてろよ!次はピーぴーぢてやるからな!
それではみなさん!バイバイ〇ーン」」」
お前らは二度と登場しない
「これからもヒーロー BROKEN!をよろしくお願いします」
売り込みが素晴らしい!!
どうなんだろこれ