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俺の妹が優秀過ぎる件  作者: たけたけ
 第1話 スタートダッシュをミスった兄妹(きょうだい)
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校長先生の話って長いよね

   校長先生の話って長いよね


  「皆さん入学おめでとうございます。このN学園は皆さん知っての通り中高一貫ですが高校から入ってくる人も多いみたいですね。皆さん仲良くしてください。それから……」

  ((なっっっげーーー!!))

 入学式。それは学校に普通に通えば誰しもが経験する行事。ただ皆が思うだろう。「校長先生の話くそ長すぎん?」全校集会の時にも思う、まじで長すぎるだろ校長先生の話!!

  「(ねえお兄)」

  「(なんだ?)」

 翔流の後ろにいる美春に二人にしか聞こえないボリュームの小声で翔流に喋りかける。美春が後ろにいる理由は、出席番号順で二人は兄妹なので翔流が前で美春が後ろということになる。中学からずっとこれのせいで教室でもいじられまくる。まじでやめてくれ。

  「(めっちゃひま)」

  「(……あっそう)」

  「(……ごめんて、許して)」

  「(……)」

  「(ずっとそんな目で見るんだったら……)」

 美春は少しいやらしい顔をしてとんでもない事を言った。

  「(チュウしちゃうよ?)」

  「(頼むからやめてくれ)」

  「(やった反応した)」

  「(……)」

  「(ごめんて)」

 そうこうしている内に校長の話が終わっっていた。そして次は、

  「国歌斉唱」

 そうそう入学式に毎回やる国歌斉唱だ。

  「入学生起立」

 司会がそう告げると入学生全員が起立した、もちろん俺らも。

  「♪~」

  ((……))

  「♪~」

  ((……))

 君が代のピヤノの伴奏が流れるが、

  ((誰か歌えよ!!))

 誰も歌わなかった。いや俺らも歌ってないけど。

  「♪~~」

 いやマジで誰か歌えや! 人の事言えないけど!

  「(ねえお兄お兄)」

 美春がツンツンと背中をつついて小声で話しかけてきた。

  「(なに?)」

  「(歌ってよ)」

  「(俺を殺す気か?)」

  「(いやだって……)」

 美春はニコニコした笑顔でこう言った。

  「(誰も歌は無いもん)」

  「(じゃあお前が歌え)」

  「(ほら早くしないと終わっちゃうよ?)」

  「(なんで歌う前提なの?)」

  「(歌はなきゃ家にあるアニメとかのグッズとかラノベとか全部捨てるよ?)」

  「(くそが)」

 こいつ、分かってやがる。え? なぜかって? それはな…… オタクに「アニメとかのグッズとかラノベとか全部捨てるよ?」と言われたら何だってする。……するよな?

  「苔の~むぅすぅ、まぁぁで~」

 周りから視線が集まる。しゃあない、捨てられた方が多分ショックだから。

  「着席」

 司会がそう言うと全員が席に座る。未だに冷たい視線が俺に集まる。

  「(ドンマイ!)」

  「(だれのせいだと思ってるんだ!?)」

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