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怪盗×魔法少女  作者: 金屋周
第3章 月輪教団
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第17話:月

月には兎が住んでいるらしい。


月が大きく綺麗に見える頃、兎が餅つきをするそうだ。





月にはお姫様が住んでいるらしい。


竹から生まれて人に育てられ、美しく育ったら月へと帰るそうだ。





月には人を変える力があるらしい。


丸い月の光を浴びると、狼に変身できるそうだ。





月には願いを叶える力があるらしい。


月にお祈りをすると、実り豊かになるそうだ。





月には神様が住んでいるらしい。


月に合わせて矢を引くと、正しい道へと進めるそうだ。





そんなお話を、小さい頃からいっぱい聞いてきた。


みんなが、そんなお話をしてくれた。


月にはそれだけ不思議な力があって、不思議な魅力があって、特別な存在らしい。





特別ってなんだろう?


他と違うってどういうこと?


普通ってなに?





どうして会いにくるの?


何もしてないよ?


なんでそんな目で見るの?





おかしいよ。


おかしくないの?


どうして?





考えちゃいけないの?


変に思っちゃいけないの?


不安そうな顔をしちゃいけないの?





なんで?


どうして?


ねぇなんで?





どれだけ聞いても、ちゃんとした答えは返ってこない。


みんなみんな、優しく笑うだけ。


私の声を、言葉を、思いをちゃんと聞いてくれる人はいない。





今日もまた、やってくる。


これはきっと、逃れられない、変えることのできない。


これは運命だ。





月はただ、そこで輝くだけ。

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