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とある世界のとある神様

作者: 十兵衛

とある世界に神様がいました


一人ぼっちの神様は

さみしくなってお友達を創りました


お友達の神様が

退屈になって人間を2人創りました


2人の人間は

愛し合って子供をつくりました


産まれてきた子供たちは

力を合わせて村を作りました


村を作った子供たちは

また愛し合いまた子供をつくりました


また産まれてきた子供たちは

またいくつかの村を作りました


子供たちが作った村は

大きくなって町になりました


大きくなったその町は

さらに栄えて国になりました


栄えた国のその一つで

人間が増えすぎてご飯が足りなくなりました


ご飯が足りなくなったその国は

隣の国からご飯をもらいました


ご飯をもらったその国は

楽を覚えてご飯を作らなくなりました


ご飯を作らなくなったその国は

ご飯をもらえなくなりました


ご飯をもらえなくなったその国は

もう一度ご飯を作ろうと考えました


ご飯を作ろうと考えたその国は

ご飯の作り方を忘れていました


ご飯の作り方を忘れたその国は

ご飯の作り方を思い出せません


ご飯の作り方を思い出せないその国は

他の国から奪って来ることにしました


他の国からご飯を奪ってきたその国の国民は

他の国の国民によって処刑されました


処刑された国民の友達は

怒って敵を討ちました


敵を討たれた人間の友達は

怒ってまた敵を討ちました


それを何度も繰り返した人間たちの争いは

だんだん大きくなって戦争になりました


戦争に負けそうになったある国は

お友達の神様に助けを求めました


お友達の神様に助けを求めたその国は

お友達の神様のおかげで戦争に勝ちました


戦争に勝ったその国は

お友達の神様にお礼のご飯をあげました


お礼をしたその国は

お礼をしたせいでご飯が足りなくなりました


ご飯が足りなくなったその国は

ご飯を取り返そうとお友達の神様を殺しました


お友達の神様を殺された一人ぼっち神様は

それでも人間を信じて見守り続けました


人間を信じた神様は

人間たちに騙されて殺されました


人間に殺された神様は

それでも人間の幸せを祈り1粒の涙を零しました


神様を殺した人間たちは

戦争の末に滅びました


人間の滅んだその世界の

荒れた不毛のその大地にも

涙の色の1輪の花が

今も綺麗に咲いています

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