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第26話 そんな事がある訳ないだろ

 とある勇者達は魔王を倒すためにダンジョン内へと潜っていたが罠にかかり大きな岩が襲いかかる。


 「お、俺の事は気にするな!」


 武術が得意なモブ男は大きな岩を抑えながら仲間達に叫ぶ。


勇者 「っく…!ここは仕方がない!行くぞ、モブ子、モブ女!」


 勇者の判断に癒しの魔法が得意なモブ子と攻撃魔法が得意なモブ女は涙ぐむ。


モブ子 「モブ男…ごめん!」


 勇者とモブ子は振り返ると走り去るがモブ女はどの場に留まる。涙を流すモブ女にモブ男は首だけ後ろに回す。


モブ男 「いけーーーっ!!モブ女!」


 モブ男が叫ぶとモブ女は涙を拭う。


モブ女 「モブ男!絶対に魔王を倒すからっ!」


モブ男 「あぁ。後は任せた———っぐ!」


 大きな岩を抑え込んでいるモブ男を後にモブ女も振り返ると全力で走る。犠牲になったモブ男の意志を糧に勇者達は魔王を無事に討伐した。


 勇者達は故郷に戻るとお墓の前で跪く。


勇者 「モブ男…。魔王は無事に討伐したよ」


 モブ男と名前が彫られた墓の前で勇者は呟くと立ち上がる。


モブ子 「きっと天国で祝福してくれているよ」


モブ女 「そうだね…」


 しんみりとした雰囲気の中、背後から足音が聞こえ全員が振り返る。


 「おいおい。俺は無事だぞ?」


 モブ男が突如現れ勇者達は顔を見合わせ動揺する。モブ男は腰についている袋から指輪を取り出す。


モブ男 「こいつのお陰で助かったんだ」


 きらりと光る指輪を持ち笑うモブ男だが勇者達は黙り込む。


 (((そんな訳ないだろ…)))


 豪快に笑うモブ男の前に勇者達は目を逸らし心の中で呟く。

たまにゲームでありますよね。えっ!?何でっ!?みたいなミラクルが…w

読んで頂きありがとうございました!

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