表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

25/28

第25話 コンクリートを愛する者


 とある彼はコンクリートで出来た道路に大の字で寝ころんでいた。


 「はぁ~~このコンクリート最高だ…」


 人も車も通るの気配の無い緑に埋め尽くされた田舎の土地で糸目でにやけていると彼は身体を横にうつ伏せになる。


 「クンクン…このコンクリ―トの匂いもたまらん…」


 傍から見ると彼の行動は変態さを感じるがこの田舎の土地には人の気配は無く彼は道路に手を伸ばし触れる。


 「このザラザラとした触感も最高だ…都会の道路はどんな感じなのだろ―――」


 「キャ…キャーーーーーー!!!人が死んでるーーー!!」


 「へ?」


 悲鳴の声が聞こえ彼は顔をあげると真っ青になった女性がプルプルと震えた指でこちら側に対し指を差していた。


 「ち、ちがうんです!僕は道路を―――」


 「キャーーーー!死体が生き返ったーーーー!!えーっと!こういう時は警察!?救急車!?どっちなのーーーっ!?」


 1人で騒ぐ女性を懸命になだめるが次第にパトカーや救急車のサイレンの音が聞こえ男性は慌てる。


 危うく不審者として逮捕される所だったが3時間にも及ぶ弁解にようやく身柄が自由される。


 男性はコンクリートで出来た道路の前で涙ぐむ。


 「コンクリートなんて大っ嫌いだーーーーっ!!」


 大きな声で叫ぶ男性は一日でコンクリートの事が嫌いになった。

 

 

好きだったものが一日で大嫌いに!

読んで頂きありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ