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第2話 ピーナッツにこだわる者
ピーナッツをこよなく愛する男性は手に取り匂いを嗅ぐ。
「はぁぁ~~~。ピーナッツの匂いは癒しだ~」
傍目から見ると彼は変態に見えるが彼には特別な能力があった。
それはピーナッツの匂いを嗅ぐだけであらゆる産地、あらゆる種類が分かるのだ。彼にとってこれ以上無い程の才能であろう。
「ピーナッツの食べ方はこれが一番!」
彼はピーナッツを食する際にこだわりがある。それはシンプルにフライパンで炒め、調味料は塩のみだ。
「美味しい~!ピーナッツ炒め最高!バターは邪道だからな」
シンプルに食する彼にとってピーナッツバターは邪道である。こだわりに過ぎた結果である。