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第14話 大陸を制する者


 「英雄と称えられた勇者の俺様が負け…る…とは…グフッ!」


 「フハハハハ!魔王である我こそがこの大陸を制する者なり!この大陸を黒に染めてやる!」


 意識を失い敗者となった勇者に対し、魔王は愉快に笑う。魔王は黒い玉座に再び座ると目を閉じ完全勝利の余韻に浸る。余韻に浸っていた魔王の前にこの大陸を制する王が姿を現し眉をひそめる。


 「何だ?人間。もう勇者はこの世に存在しないぞ?ハハハハハ!!」


 「魔王様…いえ。真なる英雄様!」


 王の言葉に魔王は口を大きく開け、唖然とした顔をする。


 「あなた様が倒して下さった勇者はこの大陸で、強欲で力がある事を理由に権力を振りかざし…まさに邪神その者でした!あなた様が真なる英雄です!」


 王の言葉から1週間が経過した時だ。大陸の中心部では大規模なパレードが開催されていた。


 「キャーー!あれが英雄のマオウ様よー!」

 「あの頭にある角がとっーーても素敵~!」

 「私と結婚して下さい~!!」


 太陽の光に包まれ、花が空に舞う。女性の黄色い声が飛び交う中、魔王は大きな馬車で手を振っていた。魔王は大陸の王の後任となりある意味世界を制した。

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