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転生したら伯爵令嬢~恋愛偏差値マイナスだけど優秀な部下(婿)を捕まえたい~  作者: 塩豆大福


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96話


社交シーズンの最後。


シャンパンゴールドのドレスのティナはとても綺麗だったわ。教会での2人はとても幸せそうで、ブーケトスで外に出てきたけれど涙が止まらないわ・・・。


「リリ、目が腫れてしまうから」

「だってティナが・・・」

「この後、夜会もあるからね」


ハンカチで目元を押さえながら、リュドが魔法で目を冷やしてくれるけれど、涙が止まらないから意味が無いわ・・・。


「今度はリリか・・・」


サミュエル様の呆れた声が聞けえたけれど、リュドの手で見えないわ。


「ふふ、リリ様はティナが大好きですものね」

「カティ様・・・。サミュエル様はカティ様の優しさを見習えば良いのよ!」

「その状態で言われてもなぁ」

「サミュエル、リリの可愛い泣き顔を見せるわけないだろ?」


リュドはちょっとおかしいのよ・・・泣き顔なんて絶対可愛くないもの。確か前にも怒った顔も可愛いと言っていたのよ。


1度邸に帰り休憩する。サラとメルが夜会用にヘアメイクを直してくれ軽食を摘む・・・というかリュドに食べさせられているわ。


「リリ、また綺麗になったね」

「たくさん泣いたから、夜会は大丈夫だと思うわ」


だんだんリュドの行為に慣れてきている自分が怖い・・・。


「カトリーヌ様は夜会には出席するって?」

「体調次第と言っていたけれど・・・」

「サミュエルが無理はさせないだろう?」

「そうね。カティ様を心配しているサミュエル様は面白かったわ・・・ふふ」

「俺は気持ちわかるけどね・・・」


カティ様は大丈夫と言って動き回るのだけれど、サミュエル様は心配で座らせたくて、そのやり取りが面白かったわ。


「そうなの?」

「うん。リリが妊娠したら歩き回るのは心配だよ・・・それならずっと抱き抱えているよ」

「今日サミュエル様が適度な運動は必要だって、カティ様に叱られていたわよ?」

「頭ではわかっているんだよ・・・気持ちがね」


前世では部下が産休に入ったのはいつ頃だったかしら?大きなお腹で私の方が心配してオロオロしていたわね。サミュエル様やリュドはそういう気持ちなのかしら?


「私も早くリュドの子供が欲しくなってきたわ」

「俺達の所にも早く来てくれるといいね」


自然と考えられるようになるって、リュドは言っていたけれど本当だわ。リュドなら妊娠中も安心して仕事を任せられるし、きっと子供が産まれてくるのが楽しみで仕方がないわ。




*****




ティナは夜会では何とか泣くのを我慢していたわ。


「ティナ、おめでとう」

「ありがとう、リリ・・・」


ギリギリ泣いてはないけれど・・・花嫁なのに顔が険しいわ・・・。


「可愛い顔が台無しよ?ティナ、ほら笑って」

「だって・・・力を入れてないと泣いてしまうのよ・・・」


内側を薄く凍らせたハンカチをティナの目元に当てる。


「ティナは感情が豊かね。この子もそういう子になって欲しいわ」


カティ様がお腹を撫でる顔はとても優しい。カティ様の出席はソファに座っている事を条件にサミュエル様が渋々エスコートをして来たわ。


「私も早く子供が欲しくなりましたわ」

「ふふ、産まれたらリュド様と遊びに来てね」

「もちろんです。私、赤ちゃんって初めて見ますの・・・」

「ある程度成長するまで近しい親族しか会いませんものね」


そんな話をしているとティナが。


「リリが子供の話をしているわ・・・」

「私も結婚前は考えられなかったわよ・・・でも自然と考えられるようになるってリュドに言われたけれど本当だったわ」

「私もそうなるのかしら?」

「きっとなるわよ」


ティナが退室するまでカティ様のお腹を触らせてもらったり、話が尽きなかったわ。




*****




少し離れた場所で。


「サミュエルが義兄になるのか・・・何だか変な感じだよ」

「何かと頼りになるのに、笑顔が胡散臭いですからね」

「胡散臭くねぇ!」

「いや、何か企んでいる感じがしますよ?」


アンドリューはふと12歳の時、仲良くなる切っ掛けの会話を思い出した。


「そういえば、初めてパーティで会った時に言ってたよね」

「何か言ったか?」

「妹から「お兄様はご令嬢をコロッと騙せそうなお顔なのに笑顔が胡散臭いので、変なご令嬢を拾ってこないで下さいね」と言われたって」

「あぁ、それはリリだな」

「リリアンヌ様は昔からブレないね・・・」

「昔の方が辛辣だったぞ。デビューしてから外面のせいか少しずつ軟化していったんだ。今はリュドが絡むと人が変わるけどな」


ニヤリとリュドに視線を送るも。


「愛されてますから」

「リュド・・・少しは恥ずかしくないの?照れないの?」

「恥ずかしくないですよ。最近はティータイムにリリを膝に乗せて、食べさせるのが凄く楽しくて癒されます」

「お前・・・結婚して酷くなったな・・・」

「そうですね、可愛くて構いたくて仕方がないんですよ」

「ティナが言ってた溺愛系って当たったんじゃない?」

「クリスティナ様の予想は凄いですね」


笑顔で溺愛を否定しないリュドに2人は引いたが、アンドリューはそのメンタルをわけて欲しいと思った。


「リュドのメンタルが羨ましいよ・・・」

「アンドリューもクリスティナ様の為に結婚後も頑張って下さい。毎日顔を合わせるのですから」

「毎日・・・どうやったら照れずに言えるか教えて欲しいよ・・・」

「俺はカティが普通で良かったと心から思う・・・でも、これでしばらく会うのはハイシーズンだけだな」

「少し寂しくなるね・・・」

「アンドリュー、領地に帰れば寂しいなんて言ってられないくらい忙しくなりますよ」

「そうだね。2人に負けないよう頑張るよ」


それぞれの今後を祝してグラスを鳴らした。



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