表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら伯爵令嬢~恋愛偏差値マイナスだけど優秀な部下(婿)を捕まえたい~  作者: 塩豆大福


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

81/99

79話


兄のように思っていたサミュエル様が結婚し、来月には私のウェディングドレスの仮縫いもあるわ。


自分も来年結婚するんだと実感するわね。


実感すればするほど「スキル」と「前世」をどうするのか悩むわ。本当にどうしようかしら?そもそも、何て話したら良いのかしら?


この世界には魔法はあるけれど、スキルなんて存在しないわ。私のように転生特典で持っている人は居るかもしれないけれど・・・話を聞かないって事は隠しているのよね。


人はどんな世界でも、異質な者をきっと嫌がるわ。


人より優れている能力は賞賛されると思うけれど、未知の能力には恐れるのが普通ではないかしら・・・だから私も隠してきたのだけれど。


リュドに隠し事をするのが嫌だから、こんなにも悩むのよね・・・。


「隠し事も嫌だけれど、怖がられたりしたら嫌だわ・・・」


この事だけでも結構悩んでいるのに更に「おねだり」なんて・・・。


「おねだり」なんてどうしたらいいの?このハイシーズン、私は結構頑張ったのよ・・・あれ以上に恥ずかしい事を更に頑張るの?


今度こそ恥ずかしくて死ねるわ・・・。


絶対解決しない問題が、グルグルとくすぶっている気分よ。こういうのは考えても答えなんか出ないと、わかっているのに・・・。




*****




月末には試験があるから湯浴みの後は毎日勉強をしているけれど、あまり集中出来ないわ・・・。


これも「おねだり」のせいよ・・・。


そもそも、どんな時に言えばいいの?リュドが我慢してくれているのに言っても良いのかしら?言って拒否されたらどうしたらいいの・・・。


それにサミュエル様の結婚式がハイシーズン最後だったから、また会えるのは月に1、2回よ。会っている間ずっと考えちゃうじゃない!


ティナからの教本(恋愛小説)だと、ヒロインは結構サラッと出来ているのよ・・・私の女子力?恋愛力?そういうのが足りないせいなのかしら?


誰かで練習する訳にもいかないから・・・眠る前にヌイグルミで練習してみたけれど・・・もっと恥ずかしくなったわ・・・。


「おねだり」のハードルが高すぎるのよ・・・。




*****




ちょっと寝不足になりながらも試験は終わったわ。魔法の実技は良いストレス発散になったの!


邸だとあまり強い魔法は使えないもの。


「リリ、凄かったね!」

「今回の試験勉強はあまり上手く出来なくて、ストレスが溜まってたからついね」

「わかるわ。お兄様は剣で打ち合ったり街にお忍びとかしているけれど、私達ってあまりストレス発散出来る事無いものね」

「そうね・・・乗馬は気分転換って感じだし」


令嬢がやっても怒られない事って少ないのよね・・・。


だから家で癇癪を起こしたり、使用人に当たり散らしたりする人が居るのではないかしら?


「でも試験が終わると学生に戻ったって感じがするわね。ハイシーズン中はやっぱり勉強は後回しになっちゃうもの」

「ええ。でも学生もあと半年ね」

「たくさん楽しみましょうね、リリ」

「ふふ、そうね」


邸に帰りランチを食べた後は、久しぶりに仕事に手をつける。


ざっと見て優先順位をつけ、どんどん捌いてく。資料を持ってきたルゥに休憩するように言われたけれど、集中力が切れるまではやりたいわ。


「お嬢様、ティータイムですからいい加減休憩して下さい」

「わかったわ」


ソファに移動してお菓子を摘みながら、要望書に目を通す。これは領民達からの感謝から、ちょっとしたお願いまで様々。


「あら?もうリスの目撃が増えているのね」

「そろそろ、冬眠の準備でしょうか?」

「それにしては早いわね。今年は森の木の実があまり出来なかったのかしら?」

「街で見かけるならそうかもしれませんね」

「リスは庭や売り物の木の実を持って行くくらいだけれど、クマが降りてくると困るわね・・・」

「そうですね・・・」

「子供達からのこういう報告はありがたいわね。森を調査して対策を立てましょう。本格的に冬眠準備が始まるのは9月頃だから、人にも動物にも被害が出ないようにしましょう」

「組合に調査依頼を出して来ます」

「お願いね」


組合なら動物も森の状態も把握しているから問題なさそうね。増えすぎたりしたら間引いてはいるけれど、なるべく穏便に冬眠に入ってもらいたいわ。


「残りは頑張れば晩餐までに終わりそうね」


ルゥがいない間に机に戻り、残りの仕事に手をつける。


戻ってきたルゥに少し怒られたけれど、予定通り晩餐までに終わらせて夜はゆっくりできたわ。


考えてもどうにもならない3つの問題は、しばらく考えない事にしたわ。


そのうち解決しないかしら?


しばらく寝不足気味だったのと、試験と悩みに区切りが着いたからか、久しぶりに深い眠りに落ちていったわ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ