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転生したら伯爵令嬢~恋愛偏差値マイナスだけど優秀な部下(婿)を捕まえたい~  作者: 塩豆大福


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61話


リュドの教育は順調みたいよ。家で働いていたし、1年私の専属をしていたから下地はあるみたい。


家令のグレゴリーも張り切って教えていて、私の卒業までに終わりそうだとお父様が言っていたわ。


一緒に居たからリュドが傍に居ない事が凄く寂しいけれど、私もあと2年頑張らなければ。


私には新しく女性の専属執事がついた。


「ルイーズ・ラブレードと申します。ルゥと呼んで下さい。宜しくお願い致します」


ダークブラウンの髪にブルーの瞳。長身で中性的な人よ。


「ルゥ、宜しくね。私について社交に出る事もあるわ。嫌な事があったら言ってね」

「はい。ありがとうございます」


お茶をしながら話をしたけれど、とてもサバサバしていてすぐに仲良くなれたわ。


「女性の執事には初めて会ったわ」

「珍しいですよね。でも、お嬢様の婚約者様からお嬢様の専属に男は駄目だと言われて私になりました」

「リュド様がそんな事を言ったの?」

「ええ。リュドヴィック様って嫉妬深いんですかね?お陰で出世しました」

「リュドヴィック様ってそういうタイプなんですか?なんだか意外ですね・・・」

「メルちゃん、あの男は猫をかぶるのが得意なんですよ」

「ふふ、人からリュド様の話を聞くのは楽しいわね」


年末の夜会から知らないリュドを少しずつ知れて嬉しいわ。


ルゥは仕事も出来るの。私の細かい指示にもすぐ慣れたようで資料も見やすいし意見を聞くと視点が面白くて参考になるわ。


ただ、調査書を「闇を見た・・・」と言っていて笑ってしまったわ。


ちなみにルゥには旦那様が居るの。同じ邸で働く庭師さんよ。リュドの事で悩んだら相談に乗ってくれるかしら?




*****




2年生も順調にスタートしたわ。幸いティナとは同じクラスだった。


「私、頑張るから3年間同じクラスよ!」と始まったばかりなのに意気込んでいたわ。伯爵夫人の勉強もあるのに、無理をしないと良いのだけれど・・・。


ちなみに平凡ブラウンさんことコレット・デュクルー男爵令嬢は学年最下位だそうよ。


義兄の卒業パーティでの事も学園内で噂になっていて、仕方がないけれど皆から避けられているわ。


お昼にカフェテリアで騒いでいて、先生に叱られながら何度か回収されて行くのを見かけた。あれで今年デビュタントをすると聞いて、ティナはドン引きして「12歳の子の方がマシだわ・・・」と言っていたわ。


まぁ、早々に謹慎処分になりそうだからデビュタント出来るのかは微妙ね。


デュクルー男爵家自体は問題は無かったけれど、何故マナーの無い令嬢を今更社交デビューさせるのかしら?何かあると困るから調査は続けているわ。


迎えの馬車に乗ると、領地に居るはずのリュドが居てビックリしたわ。


「リリアンヌ様。デートのお誘いに来ました」

「とても嬉しいわ。リュド様、お帰りなさい」


いつものカフェに2人だけで来るのは初めてね。


ケーキを食べながらお互いの近況報告をしたわ。一応同じ邸に住んでいるのに、お茶を出来たのは年明けの1回だけで全然会えないんだもの。


「いつも一緒に居たから・・・リュド様に会えないのは寂しいわ」


何だか拗ねたような言い方になってしまったわ・・・。


「婚約者としての勉強がありますからね。それに適切な距離を保たなければいけませんから」

「そうだけれど・・・」


頬を撫でられると顔が熱くなる。


「拗ねているのも可愛らしいですね」


何だか子供扱いをされているみたいだわ。


「少しずつ色々と慣れていって下さいね」

「リュド様が頑張っているから慣れるようにするわ」

「卒業までには終わらせて、リリアンヌ様と一緒に領地に帰れる様に頑張りますよ。そろそろ、邸に帰りましょうか?」

「もう?早いわ・・・」


立ち上がるとリュドに優しく抱き締められる。


「またデートをしましょうね」

「はい・・・」


リュドと居るとちょっとした事でドキドキして心臓がいくつあっても足りないわ・・・。それに・・・抱き締められると落ち着くから離れたくなくなってしまうの・・・。


邸に帰ると皆の微笑ましそうな視線が恥ずかしいわ・・・。どうしてリュドはいつも通りなのかしら?


その事をサラ達に相談したら「お嬢様はリュドヴィック様の様にならなくて良いのです」と言われたわ。ルゥには「仕事や社交とのギャップにビックリです・・・」と言われ、メルからは「お嬢様はそこが可愛らしいんです!」と言われたわ。


社交の仮面は得意なのに・・・。




*****




少し暖かくなってきた頃、サミュエルお兄様から、カティ様との婚約パーティの招待状が届いたわ。夜会で聞いてから正式に決まるまで思ったより時間がかかったのわね。


「皆、婚約者が決まったのね。ティナとアンドリュー様が婚約した頃は想像も出来なかったわ」

「そうで御座いますね。私も正直お嬢様の事はハラハラ致しましたわ」

「え?そうなの?」

「お話をして多少の助言は致しましたが、お嬢様が自分で気づくのを見守るだけというのも・・・もどかしいものですからね」


サラはいつから気付いていたのかしら?でもサラと話していなければ、きっとリュドへの気持ちに気付かなかったと思うわ。


私とリュドの婚約パーティは4月半ば、週末に夜会とお茶会を開く事になったわ。リュドから初めてドレスを送られるから今から楽しみよ。


私からはピンやカフスを送るわ。金細工にサファイアやアクアマリンって・・・自分の色を贈るのは少し恥ずかしいわね。


リュドの事が好きだと気が付くのに時間はかかったけれど今はとても幸せだわ。


でも・・・私の恋愛偏差値はマイナスのままよ。リュドは大人だもの色々と慣れているわよね・・・大丈夫かしら・・・。


ティナにその事を話したら「これで勉強すると良いわ!」とちょっと大人な恋愛小説をたくさん渡されたわ・・・。


でもヒーローをリュドだと思うと読めるの。何となく「トキメク」を理解出来そうよ。



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