表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら伯爵令嬢~恋愛偏差値マイナスだけど優秀な部下(婿)を捕まえたい~  作者: 塩豆大福


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

52/99

51話


あら?私どうしたのかしら?何故ベッドに寝ているのかしら?


「お嬢様、気が付かれましたか?」

「サラ、私どうしたのかしら・・・」

「ティータイムの時に倒れられたんですよ」


そうだったわ。リュドにハンカチを渡して・・・思い出しても恥ずかしいわ・・・顔が熱い・・・。


「お嬢様、大丈夫ですか?」

「大丈夫・・・」


吊り橋効果のせいよ!深呼吸をして落ち着きましょう・・・。


「先生を呼びますから、このまま診察を受けましょう」

「ええ。お願いね」


吊り橋効果っていつまで続くのかしら?先生に聞いたらわかるのかしら?


診察といっても先生の質問に答えるだけよ。


「来週からは通常の生活に戻って大丈夫でしょう。ただし、大変な経験をされたので今後も気分が沈んだり不安になる事もあると思います。そういう時は必要なら薬を出しますからね」

「はい。明日からはお仕事をしても良いかしら?」

「明日までは今週ですよ?来週から頑張りましょうね。お休みも大事ですよ。それでは失礼致しますね」


先生から日常生活に戻る許可が出たわ。倒れた話をサラがした時は微妙な顔をされていたけれど良かった。


「お嬢様、良う御座いましたね」

「ええ。でも明日も駄目なのね・・・」

「許可が出たらお会いしたいとサミュエル様達から言われておりますが如何致しますか?」

「皆にも心配をかけているわね。お茶に誘ってみるわ」


ティナ、サミュエルお兄様、アンドリュー様の3人をお茶会へと誘う手紙を書く。そういえば半透明芋虫はどうなったのかしら?




*****




皆から参加の返事をが届き、翌日サロンでお茶会をする事になったわ。出迎えた途端ティナが泣き出したのには困ったけれど。


「皆様、ご心配をおかけしましたわ。サミュエルお兄様も大丈夫ですの?」

「俺はリリと違って鍛えてるからな」

「2人共!すっごく心配したんだからね!」


あら、またティナが泣きそうね。アンドリュー様が慰めると落ち着くから良いのだけれど。


「それで魔物はどうなりましたの?私には誰も教えてくれなくて」

「討伐された。火で無くなるまで焼いたみたいだ。まだ森の探索は終わってないし、その後は組合が森の手入れをするからしばらく湖には行けないぞ」

「凄く嫌な討伐方法ね・・・。でも出たのが森の中である意味良かったですわ。人的被害がありませんもの。あとは森が元に戻ると良いですわね・・・」

「そういえば、サミュエルから聞いたけどリュドもボロボロだったんだろう?大丈夫なのかい?」


アンドリュー様が控えているリュドに話しかける。


「お気遣いありがとうございます。傷はお嬢様が治してくれましたし、私も鍛えておりますから」

「良かった。僕らは先に街に戻ったから状況がわからなくてね」


血まみれのリュドを思い出すと指先が冷たくなってくるけれど・・・一緒に馬車での事も思い出すから顔は熱いの・・・どうしたら良いのかしら?


「リリ、顔が赤いわ?どうかしたの?」

「何でも無いわ。大丈夫よ」

「リリのお部屋で2人だけで話しましょう」


何かしら?ティナの目がギラギラしていて・・・ちょっと怖いわね・・・。


「さぁ、行くわよ!私達が戻って来るまで男女別のお茶会よ!」


お茶会は早々に二手に別れた。




*****




ティナに引きずられる様に自室へと連れて行かれるけれど、サラも黙って焼き菓子を乗せたトレーを持って後ろを着いて来るわね。


ソファに座ると興奮気味に聞かれる。


「リリ、何があったの!」

「何って何が?」

「リュドとよ!」


何も無いけれど少しのトラウマと吊り橋効果でどうしたら良いのかわからないって何と言えば良いのかしら?


「少しね、森から抜けた時の姿を思い出すと不安になるの」

「酷い怪我だったんでしょう?仕方がないわ」

「そうね。それと戻ってから・・・・・・」


どうしようかしら・・・何だか話すのが恥ずかしくなってきたわ・・・。


「戻ってから何かあったの?」

「ほらあれよ・・・・・・一緒に危機を乗り越えてドキドキするのを恋愛のドキドキと勘違いする・・・吊り橋効果よ。どうもリュドに対してそうみたいなの・・・」

「リリが真っ赤だわ・・・・・・」

「クリスティナ様、昨日はハンカチに刺繍をして渡されて真っ赤になり倒れられました」


サラ・・・何故それを話してしまうのかしら・・・。


「まぁまぁ!どんな刺繍をしたの?」

「普通よ・・・イニシャルに四葉のクローバーとシロツメクサを添えたわ」

「え?リリ・・・それは大丈夫なの?」


聞かれている意味がわからず、こてりと首を傾げるリリアンヌに変わりサラが答える。


「お嬢様は花言葉に興味がありませんので・・・」

「そうだったわ・・・憎しみの押し花を貰った事があったわね・・・。でも、リュドは気が付いたのかしら?」

「気が付いておりましが特に何も。ただ・・・お嬢様が初めて男性に渡すハンカチを自分が貰っても良いのかと」

「あらあらあら!リリの初めのハンカチでその刺繍なのね!」


あまり考えずに刺繍をしたけれど幸運の四葉じゃ何か駄目だったのかしら?人に贈るから「感謝」とか花言葉を選んで刺すべきだったのかしら・・・。


「ねぇ、そういえばリリはどうして倒れたの?」

「リュドがお父様は「男」の数に入らないって、それで・・・初めて渡すのがリュドになっちゃうのは物凄く恥ずかしいと思って・・・。でも考えてみたら、初めて男の人と2人で出掛けたのも、初めてエスコートをしてもらったのも、初めてハンカチをプレゼントするのも、お父様以外は全部リュドが初めてになってしまうのねって思って・・・それでリュドも男の人なんだわって思ったら・・・気付いたらベッドの上だったわ」


思い出しても顔が熱くなるわ・・・。


「そうなのねぇ~。ちなみにクローバーの花言葉は知っているのかしら?」

「幸運じゃなかったかしら?四葉は幸運のモチーフでしょう」

「それもあるけれど・・・四葉のクローバーは「私のものになって」シロツメクサは「私を思って」よ。リリってば意外と大胆なんだから!」


それは最早告白なのでは?とリリアンヌは頭が真っ白になり、声にならない悲鳴を上げて倒れた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ