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転生したら伯爵令嬢~恋愛偏差値マイナスだけど優秀な部下(婿)を捕まえたい~  作者: 塩豆大福


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45話


サミュエルお兄様とリュドの視線が痛いわ・・・。


「直視すんな。ぼんやり見ろ!ぼんやりだ!」

「お嬢様・・・」


涙目だから既にぼんやりしているわよ!何とか気を落ち着かせ魔石に指を添える。


「サラ、魔物を目視で確認。半透明の芋虫のような感じ。大きさは30cm程。触手と思われる部分を鞭のようにして攻撃してくるわ」

『お嬢様、少しお待ちください』


絶対に触手に触られたくなくて風の防御魔法を展開する。あぁ・・・切れた触手がビチビチしているわ・・・。


『お嬢様、それは最近隣国で確認された新種です。物理、魔法攻撃は効果が薄く火魔法が1番効きますが対処法は確立されていません』

「わかったわ」


何故対処法が無いの!?隣国もっと調査を頑張りなさいよ・・・。


「あの魔物は最近隣国で確認された新種。物理、魔法攻撃に耐性があるのか効果は薄く火魔法が1番効果あり。ただ対処法は確立されていません」

「最悪じゃねぇか!」

「そうですね・・・半透明なせいで周りの色とやや同化して気づきにくいですし・・・森の中で火って間違えれば最悪私達も焼けますわね・・・」




*****




皆、土や風魔法で鞭を防ぐ。


「サミュエル様、何とか離脱しましょう」

「そうだな・・・森を抜けるか」


街道に繋がる道はいつの間にか木々が倒れ塞がれていた。


「お兄様、木が倒れた音なんてしました?」

「いや、気づいたら倒れていた」

「森から出さないつもりかしら?」

「だろうな。今の所、攻撃は防げるが・・・このままだと魔力が切れる。その前に逃げないとな」


とりあえず作戦を立てる。この湖の周りを囲んでいる魔物が居るのは奥行数メートル程。森の中はわからないが護衛が土魔法で脱出用の安全地帯を作り、風魔法で身を守りながら森の中を走り抜け森を出る。シンプルね。


「お嬢様は私が抱えて走りますから攻撃を防ぐことに集中してください」

「わかったわ」


私が1番体力が無いものね・・・。邪魔にならない様ドレスの裾を結ぶ。森を抜けるまでの集中力と魔力切れが心配ね。


『お嬢様』


銀の魔石に指を添える。


「サラ、どうしたの?」

『騎士団と魔術師団が街を出ました』

「了解。私達は今から森を抜けるわ」

『お気をつけて』

「サラから騎士団と魔術師団が街を出たと」

「1時間くらいか?それまでには抜けたいな」


私がリュドに抱き込むように抱えられると準備完了。


「全員で移動したいが・・・難しいだろうな。森の中がどうなっているかわからないが方角を見失うなよ。行くぞ!」


サミュエルお兄様の声で護衛が土魔法の壁を何枚も上から落とし魔物を潰し道を作る。一斉にその上を走り出すが四方八方から鞭が飛んでくる。早々に離れてしまったけれどリュドを信じ風魔法の防御を強くする。


鞭は切れているけれど・・・再生するのかしら?


「お嬢様、あまり顔を出さないで!」


言われた通り顔を引っ込め観察する。火魔法は適性がないけれど、髪を乾かす混合魔法は効くのかしら?


「リュド、少し熱いかもしれないけど大丈夫?」

「構わずやってください!」


火魔法を混ぜて熱風で鞭から守るが・・・あれ溶けてるわよね?あぁ・・・ドロドロしてる・・・効いているけれど余計気持ち悪くなったわ・・・。


火というか熱に弱いのね・・・だから森に出たのかしら?涼しいところを好む性質?


それにしても、なかなか森を抜けられないわね。倒木が多くかなり大回りね・・・どのくらい経ったのかしら?リュドは全然スピードが落ちないけれど大丈夫かしら・・・。


「お嬢様、数が増えました!もう出られますから防御をしっかりと!」

「わかったわ!」


竜巻の様なイメージで周りを熱風で守るけれど、こんなに長時間使ったことは無いから隙間を鞭が抜けてくる。


数が増えたと聞いたけれど致命傷になるほど攻撃力が高くないのが救いね。ただ熱風で溶けるのは視覚に宜しくないわ・・・。


何とかリュドと2人森を抜けきった。




*****




サミュエルお兄様達は何処かしら?


「お嬢様すみません。お怪我を・・・」

「大丈夫よ。あまり攻撃力が無くて良かったわ。リュド!あなた傷だらけじゃないの!!」

「私は大丈夫です。お嬢様の傷の方が・・・」

「私の傷なんて軽いものよ!」


リュドに抱え込まれていたから枝や攻撃が私にはあまり当たらなかったのね・・・。今更だけれど血まみれのリュドを見て手が震えてくる。


回復魔法もちゃんと練習してるわ。でも魔力が足りるのかしら・・・リュドの肩に手を置き全身の傷を治すイメージで回復魔法をかけ、同時にスキルで全ての怪我を治す。


「良かった・・・綺麗に治せたわ・・・」

「ご自分を先に治してください!」

「今から治すから・・・・・・どう?治ってる?」


リュドに頬を撫でられくすぐったい。


「はい・・・傷が残らなくて良かった・・・」

「無事に抜けられて良かったわ。リュド、走ってくれてありがとう」


ほっとしてリュドにギュッと抱きつく。


でも・・・そろそろ下ろしてくれないかしら?恥ずかしいわ・・・。ずっと走っていたからリュドも疲れているはずなのに。


少し離れた所からサミュエルお兄様と護衛が駆け出して来た。私達よりボロボロね・・・。ステータスで魔力量を確認する。2人くらい治せそうね。


「リリ!無事だったか!」

「ええ。何とか出られましたわ」

「魔法にどう反応するか確認したが火魔法を使ったらドロッドロで最悪だったぞ」

「私は熱風を使いましたが・・・溶けて気持ち悪かったですわ・・・。とりあえず、お2人も傷を治しますね」

「助かる」


リュドに抱き抱えられたままなのは恥ずかしいわね・・・。最近ステータスを見ていなかったけれど魔力量が12000近い。かなり増えたわね。


「リリ、魔法の鍛錬ちゃんと積んでるな」

「領地に魔物が出て意識が変わりましたもの。お兄様だって強いのでしょう?領地の騎士達が言っていましたわ」

「領主は弱いより強い方が良いだろ?しかし、これは意識が変わるなぁ・・・俺も鍛錬を増やすかな」

「私はもっと魔法を磨きますわ。剣は才能がありませんから」


どれだけ頑張っても何故か腕力がつかないのよ・・・。ナイフすら投げられないってどういう事かしら?唯一投げられるのはナイフとフォークよ・・・。


「リリ、偉いぞ!」


サミュエルお兄様に乱暴に頭を撫でられる。すでにボサボサですけれど、更にボサボサになりますわ!



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