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転生したら伯爵令嬢~恋愛偏差値マイナスだけど優秀な部下(婿)を捕まえたい~  作者: 塩豆大福


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36話


デビュタントから1ヶ月程たった週末。


今日はエノー伯爵家でサミュエルお兄様、アンドリュー様、ティナと私の4人だけでのお茶会。4人だけって初めてね。


「やっと婚約ですわね」

「そうだな。心配させやがって」


照れるティナとアンドリュー様は幸せそうね。


「ありがとう。2人のお陰だよ。とても感謝している」

「ご両親があれではアンドリュー様も大変ね」

「そうだね。弟の除籍と領地送りは最後まで難色を示していたよ」


私とサミュエルお兄様の眉間に皺が寄ったのは仕方ありませんわ。


「アンドリュー、早く家督を継げ。お前の両親は不安だ」

「まだ馬鹿が更生すると思っているのかしら?絶対に領地で何かやらかしますわ」

「ははっ、2人はハッキリ言うね」

「私は5年前にもご両親に手を貸しましたもの」

「「は?」」


ティナがハッとして立ち上がり。


「馬鹿に鞭打ち!」

「ティナ、そうだけど・・・少し意味が違ってしまうわ」


ティナを座らせて10歳の顔合わせの事情を説明した。


「ふふ、婿入りをお願いしに来てあの態度では当たり前ですのに、本当に顔だけの馬鹿ですわ」


3人はリリアンヌがここまで馬鹿が嫌いになったのはエマニュエルのせいでは?と思った。


「まぁ、あれを排除して婚約出来るのは良い事ね。再教育してアレですから」

「マジか・・・条件に家督の事も入れる様に父上に相談するか・・・」

「そうだね。クリスティナと結婚したら早めに継ぎたいと思う。両親は弟を「可哀想」と言うが、僕からしたら甘やかして弟をより駄目にしている事の方が「可哀想」だ。今回の事で思い知ったよ・・・優しさと甘さは違うと。クリスティナも夫人としての振る舞いはエノー夫人から学んだ方が良いと思う」


あらあら、ティナったら「結婚」と「夫人」に頬を染めて可愛いわ。




*****




「リリはどうなの?」

「どうって?」


以前似たような質問に素行調査と言って違ったのよね・・・何かしら?


「ほら!デビュタントの時にテラスでリュドと・・・」

「あら?見ていたのね。リュドがエスコートで本当に助かったわ。私お酒に強くないみたいでリュドをおしぼりと杖代わりにしてしまったわ」


ティナったらどうして膨れているのかしら?可愛いけれど。


「ティナ諦めろ、リリはこういうやつだ」

「テラスでは良い雰囲気だったのに・・・」

「僕はそんな事だと思っていたよ」


サミュエルお兄様とアンドリュー様は納得してるから何か誤解があったのね。


「大丈夫よ。卒業までに良い婿が見つから無ければ養子を迎えて教育するわ」


何故呆れたような目で見てきますの?


「そうだわ。今日は2人への婚約祝いを持ってきたのよ」

「正式な婚約は話を詰めた後だからもう少し先よ?」

「だから今渡すのよ。条件に入れてもらうから」


小切手を2人の方へ差し出す。


「えっ!?」

「リリアンヌ嬢この額は・・・」


サミュエルお兄様も驚いたみたいね。エマニュエル様の慰謝料より少し多いわ。ティナへの御祝儀だから上乗せしたのよ。


「これをエノー家からの一括支援、返済義務も無しでお願いね。アンドリュー様が管理するのが条件ですわ。ご両親は信用がありませんので、定期的に釘を刺して下さいね」

「リリアンヌ嬢これは受け取れないよ・・・」


あら?真顔のティナが迫ってくるわね。どうして両肩を掴むのかしら?結構ティナって力が強いのね。


「リリ、このお金どうしたの?」

「お爺様から成人のお祝いでサファイアの鉱山を頂いたの。私の瞳もブルーだから丁度良いだろうって」

「「「はぁ!?」」」

「やっぱり、お祝いで鉱山って変かしら?お爺様は私なら大丈夫だと任せて下さったの。相続した後から運良く品質の良い大きなサファイアが出ていて思った以上の利益を上げているわ。私の憂いを晴らしてくれるなんてお爺様には感謝ね」


そうじゃない。そういう事じゃないと3人は思った。


「アンドリュー様。私はアンドリュー様の能力はもちろん、優しく領地と領民思いな所も高く評価しているわ。ご両親と歩く下半身のせいで(ティナに)憂いがあってはいけないわ」

「「「歩く下半身・・・」」」

「あら?下半身は元々歩くわね。下半身で物を考えるから頭が下半身?頭下半身・・・何だか語呂が良くないわ。考える下半身・・・いえ考えていないから・・・無能下半身?」

「リリ、この話はやめましょう」


何かしら?ティナが笑顔だけど怖いわ。2人はどうして呆れているの?


「受け取ってくれるのならやめるわ」


何故揃って溜息をつきましたの?




*****




なんて・・・そんなに運良くゴロゴロと出ませんわよ!!


お爺様が所有していたサファイア鉱山を成人のお祝いで相続したのは本当よ。タイミングが良くて本当に助かりましたわ。


ティナとアンドリュー様の最大の問題は「お金」よ。解決する為に頑張りましたわ。


デビュタントの後、社交の無い日は授業後に図書室で勉強をすると言って、スキルを使って鉱山に転移し透明マントで隠れて観察していたわ。


だってサファイアの原石なんて見た事無いもの。まず原石がどんな物でどうやって採掘されるのか知る所からよ。


最初はアンドリュー様の邸の庭に金銀財宝を埋めようと思ったのだけれど不自然すぎるもの諦めたわ。


夜中に鉱山に行き、50cm~100mの深さで至る所に高品質の10cm前後の原石をスキルで作ったわ。ティナの為とはいえ、こういう事にスキルを使うのは少し罪悪感があったわ・・・。


でも暗闇の中で透明マントに暗視スコープという姿でやり切った私を誰か褒めて欲しいわ。


ただ採掘されるまでは成功したのかわからないし、どのくらいの値段で売れる物なのかも知らないから不安だったわ。


でも・・・わからないからと大きくて良い物を作り過ぎたのよね・・・。


宝石にする時に削るからそのくらいかと思ったのよ。売った物まで消えたら困るから消せなくて現在進行形で儲かっているわ・・・。鉱山で働く人達に何か還元しましょう。


ちなみに、この婚約祝いはちゃんとお父様とおじ様には了解を取ってあるのよ。3人にはサプライズだったけれどね。


そうそう、害虫駆除の準備も進んでいるわ。


馬鹿と関係のあったご令嬢達の噂という名の真実を使用人の情報網で流してもらったわ。「〇〇家のお嬢様が噂の・・・」とね。事実だから消えないし尾ヒレも背ビレも増えているわ。


そろそろ親の耳にも入る頃かしら?


まさか今注目の醜聞に娘が噛んでいるなど慌てるわよ。見ている時は良いけれど「関係していた」なんて火の粉が飛んで来たら大変だものね。


噂が表に出始めてたから、これで黙るのならティナへの悪意ある視線や噂は許してあげるわ。



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