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転生したら伯爵令嬢~恋愛偏差値マイナスだけど優秀な部下(婿)を捕まえたい~  作者: 塩豆大福


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29話


来週から4月。学園は午前中だけで社交のハイシーズンに入る。


1年生はデビュタントだから学園でもその話題ばかりね。


私のドレスも届きドレスルームに飾られているわ。何かキラキラする石が縫い付けられて仮縫いより豪華になっていたけれど・・・。


最近は毎日マッサージをされ、何かのパックをされ、お陰で髪はしっとりさら艶、お肌は赤ちゃんより赤ちゃん肌よ。


今日はティナとお互いのデビュタントのドレスを見てからカフェに来たわ。


「ティナのドレスは花弁のようで綺麗だったわ。きっと当日は白薔薇の妖精さんみたいね」

「リリのも可愛いのに凄く綺麗だったわ。私も乗馬を続けているのに・・・」


恨みがみしい目で胸を見てくるティナも可愛いわね。


私はサラの言う通り順調に成長したわ。背は166、胸は前世で言うとDかEくらいあるのかしら?乗馬とマッサージのおかげでメリハリボディになりそうよ。


ティナの背は163、胸は・・・慎ましいわね。ずっと乗馬をしているけれど・・・お母様からの遺伝かしら?おば様も小柄でスレンダーだし。サミュエルお兄様は背が高いからティナも期待していたのに残念ね。


「ティナ、まだ成長途中よ」

「どう考えても止まりかけよ・・・」


学生の間は大丈夫よね?もう少し成長したいもの。


「デビュタントはダンスも踊るのよね。練習では周りに人が居ないでしょ?大勢で踊るのは初めてだから不安だわ」

「私はダンスも・・・自信が無いわ。エスコートはお兄様だから大丈夫だと思うけど」

「そうね。サミュエルお兄様なら上手くリードしてくれるわ」

「でも、足を踏まずに踊れた事があまり無いのよ・・・」


運動神経の鈍さも成長していなかったのね・・・。


「リリはどうなの?」

「私はリュドに練習相手をしてもらっているわ。先生以外はお父様しか踊った事が無いから毎回緊張しちゃうの」

「え?リリが緊張・・・?」

「ええ。リュドはリードが上手くて踊りやすいし先生も褒めてくれたわ。でも会話は出来るけど・・・あの距離で顔を見ながらは恥ずかしくて」

「ふふ、そうなのねぇ。でも踊れているなら良いじゃない」

「そうだけれど・・・あの距離は慣れないわ」

「確かに近いわ。お兄様が相手だから考えていなかったけれど。でも・・・リリの場合は相手にもよるんじゃないかしら」

「そうかしら?」


確かにお父様なら平気ね。サミュエルお兄様やアンドリュー様も大丈夫そう・・・まだリュドに慣れていないだけかしら?


「そういえば、ドレスに合わせるヘアメイクの練習ってリリはした?」

「したわ。今まではお粉にチークと口紅を少し乗せるだけだったから別人みたいになってビックリしたわ。ヘアスタイルもいくつか試したわ」

「私もよ。結局当日に決めることになったけど・・・お兄様が震えながら廊下に転がっていたわ・・・」

「あら?褒めないなんてサミュエルお兄様は紳士失格ね」

「リュドは褒めてくれたの?」

「ええ。社交で慣れているはずなのに恥ずかしくて照れてしまったわ」

「へぇ~、リリが褒められて照れるねぇ」


その後もしばらくお喋りを楽しみ帰路に着いた。




*****




*帰宅後のクリスティナ*


クリスティナは馬車から降りると執事に掴みかかり。


「素行調査ってどうやるの!?」

「素行調査で御座いますか?」

「そうよ!大至急よ!」


エントランスで騒ぐクリスティナを執事と侍女が宥めていると、通りかかったサミュエルが捕獲し部屋に連行した。


「あんな所で騒ぐな!」

「だって大事件なのよ!リリの為に素行調査が必要なの!」

「リリなら自分でやっているだろ?」

「これは私がやるべきものよ!リリの恋のお相手なのよ!」

「・・・・・・・・・は?」

「リリの初恋よ!リリは物凄く鈍い・・・いえ!恋愛感情が無いから私が気付かせてあげなくちゃ!」


あのリリアンヌが恋?恋愛感情なんて生まれた時から欠落しているリリアンヌが?素行調査書が全てと言うリリアンヌが恋?


「ティナ、本当にリリがその相手を好きだと言ったのか?」

「言っていないわ」

「はぁ?」

「でも、あれは絶対に恋よ!お兄様、素行調査をして!」


絶対に勘違いだと思う。妹は年頃の令嬢らしく夢見がちだがリリアンヌは違う。サミュエルにとっては妹が2人居るようなものだし、勘違いだとしても多少は気になる。


「あぁ~・・・わかった。調査したら満足するんだな?」

「ええ!相手はリリの従僕のリュドよ!」


サミュエルは遠い目をして、クリスティナの最近お気に入りの恋愛小説は、身分の差を乗り越えた恋だった事を思い出した・・・はぁ・・・。




*****




学園に入ってから晩餐後に湯浴みをし、寝るまで仕事や勉強をするのが習慣になった。


「今週も馬場でしかグリーズに乗れなかったわ・・・」


思う様に乗馬が出来ないから、カフェテリアや寄り道で好きな物を食べても太らない様に晩餐は野菜を多くしてもらっているわ。


今はデビュタントに向けて強制的に美肌メニューだけど・・・。


今日は少し仕事を片付けないと。平日は課題もあるから仕事ばかりしていられないのが困るわ。ハイシーズンは上手く両立が上手く出来るのか不安ね・・・。


「もうすぐ成人なのね・・・。学園に入って環境が変わったせいか前世より今世の性格の方が強くなった気がするわ。特に専属の3人の前だと子供っぽくなった様な・・・気のせいかしら?」


それにしても・・・ティナのダンスは大丈夫かしら?


アフタヌーンドレスより足元は見えないけれど、見る人が見たらわかるわよね。エスコートと最初のダンスだけ踊って「足を痛めた」が定番だけれど・・・。


学園でもよく「どなたにダンスを誘われるのかしら?」と頬を染めて話をしている令嬢を見かけるけれど・・・そんなに踊りたいもの?


挨拶回りもあるし面倒くさいから最初の1回だけじゃ駄目かしら?



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