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転生したら伯爵令嬢~恋愛偏差値マイナスだけど優秀な部下(婿)を捕まえたい~  作者: 塩豆大福


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14話


しばらくしてサラから未亡人様の報告書を受け取った。


未亡人様は男爵家の三女。18歳から伯爵家の侍女、23歳から公爵家のメイドになり先代の公爵に29歳で見初められ妻となる。公爵が現役を引退していた為、30歳の年の差も特に反対もされず結婚。ある意味大出世ね。


結婚から4年後に未亡人。遺産相続で贅沢し過ぎなければ一生遊んで暮らせる資産を受け取り、1年喪に服したあと王都に家を買う。仮面舞踏会の常連で恋人と噂された相手は多数。夜会にも最近になって再び顔を出すようになったと。


あら?恋人にアンドリュー様の名前もあるのね。


使っている商会にあまり聞かない名前があるわ。何かあるとしたらここね。


うーん・・・前世で読んでいたWeb小説を参考にすると仮面舞踏会好きなら定番の薬物系?商会が製造か密輸をして未亡人様がバイヤー。有り得そうな話ね。


この世界だと薬物って法律ではどういう扱いなのかしら?体に害があるのなら駄目よね。確実な証拠が欲しいわ・・・未亡人様の邸にあるかしら?


「サラ、明日から日が沈んだら未亡人様の邸を数日監視するから目立たない馬車を用意して」

「お嬢様、あまり危ない事は・・・」

「大丈夫だから。お願いよ」

「畏まりました」


その夜はスキルの練習をしたわ。転移はスキルだと飛びたい所をイメージしてパッと飛べるの。ちなみに入った事の無い部屋でも貯蔵庫とかハッキリ思えば転移出来たわ。某魔法学校の映画で観た透明マントも試したわ。スキルが便利過ぎるわね・・・。


翌日からサラには御者台で見張ってもらい何かあったらベルを鳴らしてもらう。今回は私が呼ばれる側ね。


気分は番号で呼ばれるスパイ映画よ!あら?隠れているから違うかしら?あのスパイさんは颯爽と侵入していたわね。


透明マントをかぶり未亡人様の邸のエントランスに転移する。報告書には使用人が少ないとあったけど本当ね。あまり人の気配がないわ。


今日は全部の部屋を確認ね。明日はめぼしい部屋を物色。証拠があれば次の日には持ち出しに移りたいわね。


未亡人様の邸に4日間通ったわ。証拠になる取引書類や帳簿、薬の現物と思われる謎の液体も証拠として持ち出したわ。サインがあるから大丈夫よね?


書類と帳簿はスキルでパッと見それっぽい物を出してすり替えたわ。偽物だと気付いても人に言えないでしょ?


今はカフェに向かっているの。ティナの事で至急相談したいとサミュエルお兄様とアンドリュー様を呼び出したわ。


テラスがあって素敵ね。学園に入ったらティナと来ようかしら?




*****




カフェに着くと予約していた個室に案内される。


「サミュエルお兄様、アンドリュー様、ご機嫌よう。お待たせしてしまい申し訳ありません」

「大丈夫。僕達も来た所だよ」


アンドリュー様がメニューを見せてくれ、ケーキと紅茶をお願いする。書類等を入れたバスケットをサラが足元に置いてくれる。


「リリ、ティナの事で相談って?」

「サミュエルお兄様、社交に出た年に愛称では呼ばないようお願いしたのをお忘れですか?まぁ、人目が無ければ構いませんが」

「はいはい、リリアンヌ嬢」

「2人はほんと兄妹みたいだよね」

「それで相談って?」


紅茶に口をつける。あら?これ美味しいわ。どこの茶葉かしら?サラに視線を向けたら頷いてくれたわ。


「未亡人様の事ですわ」

「「・・・・・・・・・」」


あら?急に静かになりましたわね。こちらのケーキも美味しい。やっぱりティナと来たいわ。


「とりあえず人払いを。サラも出て頂戴ね」

「畏まりました」


2人の従者も退室してくれた。


「あぁ、同性愛疑惑の方しかティナは知りませんから安心して下さいね」

「ぐっ!」

「げほっ!げほっ!」

「あら?大丈夫ですか?」

「おまっ・・・ティナは信じてないだろうな」

「ちゃんと特殊なご趣味のご令嬢やご夫人が想像して楽しまれているだけで無害だと説明してありますわ。ですから・・・アンドリュー様もご安心下さいね」

「あ・・・ありがとう・・・」


安心するくらいなら、さっさとティナに婚約前提でお付き合いを申し込めばいいのに。


「それで、後どのくらいで終わりますかしら?」

「そう長くはかからない・・・」

「それを聞けて安心しましたわ。最悪、未亡人様に亡人様になって頂こうかと悩んでいましたの」

「「・・・・・・・・・」」

「何ですの?私の可愛いティナを煩わせる害虫には容赦はしませんわよ」


何故、引き攣った顔をしますの?微妙にムカつきますわ。


「そうそう、こちら必要ならどうぞ」


書類等が入った重たいバスケットをテーブルに置き、上にかけてあったスカーフを取る。


「リリ、何処でこれを・・・」

「ちょっと拾いましたの。お役に立ちますかしら?」

「役に立つもなにも・・・凄いな・・・」


サラに調べて貰ってから私頑張りましたもの。


「それから・・・」

「まだ何かあるのか?」

「次の取引は4日後の夜、場所はアントルポ12。詳細な時間と場所までは調べられませんでしたが・・・わかりますかしら?」


これは未亡人様と執事の会話を偶然立ち聞きしましたのよ。透明でしたからね。


「あぁ。それだけわかれば大丈夫だ」

「リリアンヌ嬢のお陰で早く終わりそうだよ」

「お役に立てて良かったですわ。お2人も卒業前からお仕事とは大変ですわね。目処が立っていないのならティナの為に害虫駆除をしてから領地に帰る予定でしたから」

「「・・・・・・・・・」」


だから・・・その引き攣った顔は何ですの!証拠を提供してあげたのに怒りますわよ!



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