表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら伯爵令嬢~恋愛偏差値マイナスだけど優秀な部下(婿)を捕まえたい~  作者: 塩豆大福


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/99

11話


ティナに返事を書いてしばらくして、アルトワ伯爵領とエノー伯爵領の間にある川に魔物が出たわ。


両家の魔法騎士団が合同で討伐したから被害は少なかったけど、こういう事があると前世とは違う世界なんだと実感するわ。


お父様について復旧作業の勉強をしたわ。被害にあった領民も居たけど死者は出なくてほっとした。


教会や各ギルドが積極的に動いてくれて、思ったより早く怪我人の治療も壊れた家や商店の建て直しも出来たわ。破損した護岸は今も工事中よ。


ちなみに平民の家は板張りね。前世は災害大国に住んでいたのに、テレビで見ているだけじゃ何の役にも立てなくて悔しかったわ・・・。


せめて魔法くらいは人の役に立てる様に練習をもっと頑張ろうと決めたの。


そんな事があったからティナとのお茶会は延期になり、年が明けて2月に入ってしまったわ。




*****




エノー伯爵領の転移塔に着くとそのまま馬車を走らせティナの邸に向かう。


邸って・・・うちと同じくほぼ城だけど。馬車寄せに着くと執事のアランが出迎えてくれる。


「アラン、お久しぶりね」

「リリアンヌ様、お久しぶりで御座います。お嬢様がサロンで首を長くしてお待ちですよ」

「ふふ、私も今日がとても待ち遠しかったのよ」


侍女に案内され池の見えるサロンに通される。ティナが部屋の中をウロウロしてて可愛いわ。


「ティナ、元気だった?」


ティナが嬉しそうに駆け寄って抱きついてくる。何かしら・・・尻尾をブンブン振った犬を思い起こさせるわね。


「リリ!やっと会えたわ!」

「私も会えて嬉しいわ。座ってゆっくり話しましょ」


椅子に座り紅茶とお菓子をお願いする。


「リリ、私も乗馬を始めたのよ。まだポニーだけど」

「良い運動になるでしょ?」

「ええ。ダンスの練習より楽しいわ」

「いつか一緒に乗馬でお散歩がしたいわね」

「私ポニーを卒業出来るかしら?」


ティナは少し運動神経が鈍いのよ。ダンスの練習はサミュエルお兄様の足を踏みまくっていたわね。


「ポニーでお散歩も良いわよ?それにポニーでも乗馬は乗馬。ボディラインと姿勢は良くなるわ」

「ボディラインと姿勢!それがあるから頑張れるわ」

「そうそう、ティナ?」

「どうしたの?」

「戻ってくる前にアンドリュー様とは、お手紙の約束くらいはしたのかしら?」

「・・・・・・・・・」


ティナったら真っ赤になってとっても可愛いわ。あらあら・・・カップが傾いて紅茶が。聞くタイミングを間違えちゃったわね。


何事も無かったかの様に侍女がテーブルを片付け新しいカップに紅茶が注がれる。


「ティナ、今度はこぼしちゃダメよ?」

「リリ・・・・・・」

「何かしら?」

「なんで・・・その・・・・・・」


あんなに2人共わかりやすいのに何故気づかないと思ったのかしら?ティナの専属侍女に視線を向けると首を振られた。ティナ・・・鈍いのね・・・。


「ティナを見ていてそう思ったのだけど・・・私の勘違いだったかしら?」

「・・・素敵な方だとは思うわ・・・」

「お手紙くらいは約束されたの?」

「・・・・・・・・・」

「あら?していないの?」

「だって・・・ご迷惑かもしれないわ・・・」

「ティナ。自分からアピールするのは恥ずかしいし勇気がいるわ。でもね、アンドリュー様は2年生よ。そろそろ婚約の話が本格的になるわ。後悔しないようにして欲しいの」

「うん・・・・・・」


私が見た感じアンドリュー様もティナに好意があると思うのだけど・・・サミュエルお兄様は聞いても教えてくれないわよね。今年の社交シーズンが楽しみだわ。


「リリはどうなのよ?」

「候補になりそうな方の成績と素行はちゃんと調べているわよ」

「そうじゃなくて、素敵って思う人よ!」

「いないわ。いつかティナみたいに恋をするかもしれないけど・・・感情だけで決めないわ」

「リリはそれでいいの?すっごく好きでも?」


ティナが心配してくれるのは嬉しいわ。でも・・・。


「じゃあ、想像してみてくれるかしら?

サミュエルお兄様が恋をし結婚を考える方が居たとするわ。ちょっと極端だけど、お相手が贅沢が大好きで領地の事を考えない素行に問題のある人だったら?」

「お兄様はその人が結婚したいくらい好きなのよね?

でも、うちは貧乏じゃないけど好き勝手に贅沢しても良いほどお金持ちでもないわ。

勝手な事をして領地に問題が起こったり悪い噂が流れたら、お兄様や家の信用に関わるのかしら?その前に贅沢をしすぎて家にお金が無くなるかも・・・」

「極端な人だと想像しやすいでしょ?

私の結婚は政略で無くても家が大きく関わってくるわ。極端な事を言えば間違った方を選べば最悪没落もありえるの。好きという気持ちは目が曇る事もある。だから調査は大事よ。

もちろん好きになった方と何の問題も無く結婚出来る事が1番だけど」

「家を継ぐって大変ね・・・勉強も考える事も一杯だわ・・・」

「私は結構楽しんで学んでいる方よ。とりあえず・・・アンドリュー様はお薦めよ。素行調査はしていないけど問題無いと思うわ。サミュエルお兄様の親友だしね」

「なんでアンドリュー様の話に戻るのよ!」

「もちろん、大好きなティナの恋を応援しているからよ」

「今年のシーズンは・・・ちょっと頑張ってみるわ・・・」

「協力して欲しい時は言ってね」


その後、夕方まで楽しいおしゃべりを楽しんだ。


明日も10時~20時で更新します

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ