表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら伯爵令嬢~恋愛偏差値マイナスだけど優秀な部下(婿)を捕まえたい~  作者: 塩豆大福


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/99

09話


「ステータスはどうやって出たのかしら?」


出る前はどうだったかしら・・・ゲーム画面を思い浮かべていたのよね。イメージして心で思うのかしら?消し方はどうするのかしら?あっ消えたわ。やっぱり心で思うだけで良いのね。


イメージして・・・「ステータス」。ちゃんと出たわね。それで消えてって思うと消えると・・・。


「魔法と同じでイメージが大事なのかしら?」


魔法の先生からはしっかりイメージ出来れば無詠唱で出来るようになるからって言われているわ。詠唱はちょっと恥ずかしいものね。


目とか手とか疼く病の方は詠唱の方が好きでしょうけど、この世界の詠唱は「ヒール」だけで短いから物足りないかしら?


とりあえず何か風邪に効くものを出したいわ。


栄養ドリンクが1番効きそうだけど何だか嫌だわ。何が良いかしら?生姜湯・・・葛根湯・・・蜂蜜レモン・・・。温かい蜂蜜レモンが飲みたいわ。出せるかしら?


前世で飲んだカップに入っているイメージで・・・「温かい蜂蜜レモン」。あっ!いつも使っていたマグカップだわ。懐かしい・・・。


ちゃんと温かいし香りも蜂蜜レモンね。味も大丈夫。このスキル凄く使えるわ。飲食物を出せるのは良いわね。後はカップだけ消せば良いのよね・・・。


消えたわ。カップは消えても飲んだ時のまま、お腹はポカポカしているわ。多分、飲んだものは残っているわね。元気になったら食べ物で試してみましょう。


万が一遭難しても生き残れるわね。


他に調べる事は・・・同じ物を複数出す。他の物を出してる時に別の物を出せるか。出した物は何時まで出ているか。そして消すのは指定した数だけ、複数出している場合もそれぞれ指定した数だけ消せるか、1度に全て消せるかね。


飲み物とカップが出たから物は出せるのよね。生き物とかも出せるのかしら?失敗したら怖いから試すのは勇気がいるわね。


でも、その前に少し疲れたから休みましょう




*****




昼食でサラに起こされるまで眠っていたわ。体調の悪い時って驚くほど眠れるわね。


「お嬢様、食欲はありますか?」

「ええ。食べるわ」

「チキンと野菜のリゾットです」


チキンの良い香りが食欲をそそるわ。消化に良い様に具の原型がほぼ無いけど・・・美味しいわ。


「美味しかったわ」

「食欲がある様で安心致しました。お薬とお水です」

「ありがとう」


この世界の薬は薬草を乾燥させて粉末にした物を症状に合わせてブレンドして練って丸めてあるの。粉薬や薬湯じゃ無いだけマシだけど凄く薬草臭いのよ・・・糖衣とか出来ないかしら・・・。


トイレを済ませてベッドに戻る。トイレは前世のタンクレスみたいなタイプで水洗なの。魔道具組合に前世の同郷が絶対居ると思うのよね。


「では、何かあればベルでお呼び下さい」

「ええ。ありがとう」


サラ・・・ベッドに戻るのを待って退室したわね。何故そんなに信用が無いのかしら?


しっかり眠ったから午前中より頭がスッキリしているわ。


スキルで複数出す事を試しましょう。まずは同じ物を複数出して、個数を指定して消す、その後は出している状態で別の物を出して指定して消す、それが出来たら全部消す。


後は消えるまで出しておく物ね。


「ガラス玉で良いかしら?布団の上なら転がらないし。それと・・・栞ならサラに見られても大丈夫よね?」


青いガラス玉を5個出し2個消す。そのまま赤いガラス玉を5個出す。青を1個と赤を3個消す。最後に全部消す。


「ちゃんと出来たわね」


イメージってどのくらいしっかりする必要があるのかしら?


「前世身近にあった物やガラス玉みたいに簡単にイメージ出来る物以外は難しいわよね・・・」


思い浮かべるだけ?こんな感じっていう曖昧なものでも出来るのかしら?


後は魔法と同じ事が出来るのかしら?基礎魔法なら部屋で試しても大丈夫よね?




*****




結論から言うと全部出来たわ。栞はしばらく様子を見なくちゃいけないけど。


前世の映画やドラマ、マンガで見た物も出せたわ。多分、映像として記憶しているから細部がわからなくても問題無いみたい。


スキルで魔法の再現も出来たわ。ただ、魔法だと詠唱、無詠唱に関わらず魔法陣が浮かび上がるけど、スキルだと魔法陣は出ないわ。


「これは人前では使えないわ。変に思われるもの」


そうそう、スキルは魔力や体力を消費しないわ。代償無しで使えるなんて便利ね。これが所謂「チート」ね。急に「異世界転生」ぽくなったわね。


でも転生前に神様に会っていないし、トラックにも轢かれていないわ。誰かを庇って死んでもいないし、善行を積んで大往生もしていないわ。どちらかと言えば親不孝だもの。


転生でよくある、この世界が創作物の中だったとしても乙女ゲームはやった事がないし周りもやっていなかったわ。異世界物はWeb小説なら読んでいたけど、そんなに覚えていないし・・・そうだとしても何も出来ないわね。


この世界には無いスキルは「転生特典」というやつよね?


「考えてもわからないわ・・・。答えてくれる相手もいないし。万が一「転生あるある!国外追放」になってもスキルで生きていけるのは気が楽ね。まぁ、すぐ仕事は見つかるだろうけど・・・」


でも、このスキルは夢が広がるわね。


一旦スキルの検証はやめて魔法書へと目を落とした。スキルも気になるけど勉強は大事だわ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ