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プロローグ

初めて小説を書きました。完結まで書ききっています。


皆様、初めまして。アルトワ伯爵家のリリアンヌと申します。10歳になりますわ。


お父様はジェイムズ、お母様はエレーヌ。お2人共、金色の髪にブルーの瞳、お母様の緩く波打つ髪は素敵ですのよ。私も両親と同じ金色の髪にブルーの瞳。髪はお父様に似てストレートですわ。それなりに整った容姿に産んでくれた両親には感謝しております。




*****




私には産まれた時から別の人間として生きた記憶がありますの。


最初、前世の記憶はぼんやりとしていましたが5歳頃にはハッキリしました。教育が始まった頃で天才などと両親や家庭教師の先生にはお褒め頂きましたが、それは前世の記憶のお陰なので私自身はいたって平凡ですわ。


前世の私はそれなりの企業に就職し仕事ぶりも評価され、それなりに出世もしました。結婚はしていませんでしたが仕事と友人と多少の趣味と充実した「おひとりさま」の日々を送っていました。


「おひとりさま」ですからね、そろそろ老後のプランを考え始めた40代のある日突然「末期癌」と宣告されました。治療は難しいとの事で仕事を辞め淡々と終活して最後は緩和ケア病棟で迎えました。


さすがに葬儀の手配まで自分でしたのは家族や友人に呆れられましたね。入院中は暇だったのでつい。あまり多くない遺産は兄に両親の介護に使って欲しいと託しました。親より早く逝く事には思う所はありましたが、心残りなく旅立てたと思っております。


なので、何故「異世界転生」などしたのか不思議でなりませんわ。


何となく察して居らっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、私は前世あまり感情が豊かではありませんでしたの。よく言われたのはサバサバしてる・・・でしょうか?今世の方が感情は豊かですわ。でも淑女教育等に前世の性格や経験が役に立っておりますのよ。


幸いにも産まれた時から記憶がある為、異世界転生と気づいても前世との違いを楽しんでおります。


今世は前世に当て嵌めると18世紀~19世紀のヨーロッパでしょうか?ちなみに魔法がありますのよ。色々な魔道具があるので生活は意外と快適ですわ。


前世同郷の方が作ったのかと思う物も沢山ありますから、この世界で「転生」はもしかしたら珍しく無いのかもしれませんね。




*****




そうそう!この世界にはコルセットがありませんのよ。朗報ですわね。


代用なのかドレスのボディ部分に何か入ってますの。屈んでも苦しく無いのですが、ボディラインは美しく見えますわ。素材が何か気になりますわね。


あとドレスを膨らませる器具もありません。前世ロリータさんが着ていらしたようなパニエっぽい物で膨らませますわ。


コルセットをキツく締められ座る事も出来なさそうな器具を着ける生活だったら、心の底から男に生まれ変わりたかったと思ったと思いますわ。


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