ご褒美タイム
かなり短いです。
まあ、何というか一言で言えばどこでもいるようなおっさんの顔だ。
あんな仮面をしているから、てっきり凄く不細工な顔を予想していた。
とりあえずおっさんをいつまでも床に放置はまずいのでソファーの上に置く。
「エルとユウは先に風呂に入ってくれ、後でにーちゃんとマオが入るから」
「え~おにーちゃんたちも、一緒にお風呂入ろうよ~」
「ん、兄ーも一緒」
「俺もみんなと入りたい‼」
川で汚くなっていた体をきれいにするため、風呂に入ってもらおうと思ったが俺のご褒美になった。
まだ俺は、10歳だからな合法的に妹たちと風呂に入れるのだ。
「久しぶりにみんなで一緒に入るか!」
という訳で、みんなで風呂に入ることになった。
うちの家の風呂は4人で入るとかなり狭くなる。そしてマオとユウがはしゃぐので余計に狭く感じる。
「兄ー、かゆいところ?]
そして俺はエルに背中を洗ってもらっている。
エルは、俺の背中をまだ小さいで一生懸命に洗ってくれるのがマジでかわいい。
「特にないぞ、こら!マオ、ユウお風呂の中で暴れるなよ、お湯がぬるくなるだろう。」「「はーい」」
「エルもういいから湯に浸かろう」
「ん、お背中ながします」
エルと風呂につかると、さすがに4人ではぎゅうぎゅう詰めになった。
まだ幼い妹たちを堪能しながら風呂を終えた。
風呂から出て、リビングに行くと男が起きていた。
「おい‼ガキここはどこだ‼」
「こっちは助けてやったのに、ずいぶんなごあいさつだな‼」
「な⁉そういえば俺は川に落ちってからの記憶がねーそれに魔剣の傷が消えってやがる⁉どういうことだこれは?」
「まあ落ち着けって、エル悪いがお茶を出してやってくれ!話はそれからだ」
俺は男を椅子に座るらせると、反対側の椅子に座る。
しばらくすると、エルがお茶を持って来た。
「おいガキ、親はいないのか?」
「おっさんはそんなことを聞きたいのか?なら親はいない。あと、俺の名前はフェスだ。」
「いや、オレが聞きたいのは、どうしてオレがここにいるかだ。あと俺の名前はゼクスだ。」
普通のおっさんにしては、かっこいいと名前だと思った。
俺は、ゼクスにこれまでの経緯を語るのだった。