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弟がピンチです?

短いです

「フェスにーもうお昼だよ!起きて起きて」

 雨もすっかりと止み久しぶりの青空が見えるとき、俺はベッドの中で寝ていたところを弟に起こされた。

「おはようマオ、朝から元気だな~」

「お昼だってばーフェスにー」

俺はまだ起きていない体を起こしマオに連れられて一階に降りる。

ちょうど料理がテーブルの上に並べられているところだった。

「兄ー寝坊助さん」

「おはようおにーちゃん」

「おはよう、今日の料理はおいしそうだな~」

俺は席に着き、寝坊したことには触れず話題をすり替える。

「ん、会心の出来」

エルが最近やや成長してきた胸を張る。いや、実際確認したわけではないが本人がこの前の誕生日の時に報告してきたんだからな。俺がお兄様権限で確かめたわけではけしてないからな。本当に…。

「フェスにー目が泳いでる~」

マオはこう言うがけして泳いでいない。


昼飯もそこそこにして一息ついてると

「フェスに~今日は久しぶりに晴れたからユウねーとお外で遊んで来ていい?」

確かに雨のせいで家の中でしか遊ぶことが出来なかったからな

「よし行ってもいいけど川の近くでは遊ぶなよマオ、ユウ、危ないから」

「「はーい」?」

おい今疑問形になっていたけどホントに大丈夫だろうか?

「エル、一様二人が心配だからついてやってくれ」

「ご褒美、くれる?」

その顔は反則だろうと思いつつ

「あ〜上げるからご褒美、だから頼む」

「ん、分かった」

エルは二人を追いかけて玄関を出て行った。

俺はエルを見送ると読書に移った。

20年間ほぼ毎日続けている読書は地下室にある本のやっと三分の二程度に減らした。

何しろ本が多い。読み終わるのは、あと何年かかるは分からないが俺はとりあえずこの大量にある本を読み切ることを目標に毎日読書に勤しんでいる。

 今読んでいるのは、多重人格者のことについて書かれている本を読んでいる。

特に内容は面白くないが今日はたまたま選んだ本がこれだった。

 多重人格者の犯罪のことについて詳しく書かれているところを読んでいると

「にーちゃんマオがマオがー、大変なの早くきてー」

ドアを勢い良く開け泣きながら入って来た。

「どうしたユウ!いいから一回落ち着け。

泣きじゃくるユウをなだめながら様子を確認する。

 ユウの服装は出るときはきれいな服で出て行った。だが今のユウの服は、ボロボロとはいかないがそれに近い感じだ。

 上は恐らく急いでここに来る時に枝やらでひっかいたりしたのだろう。そして靴が少し泥で汚れている。ここら辺はさっき見たがあまりぬかるんではなかった。多分川の近くに行かないと靴は汚れないだろう。

 まあユウが言うマオが川で流されたのだろう。エルが来なかったのは、川に流されたマオをエルの魔法で助けるのは簡単だろう。助けたあと思ったよりも重症のマオをエル回復魔法が効果をなさなかった。そんなところだろうか。

弟が大変なのに結構余裕ぶっているのは、再生フェニックスがあるからではない。

生まれつき?いや目覚めたときから感情があまり変化しないのだ。これも再生の能力の代償なのかはわからないが、今は関係ない。

「落ち着いたかユウ、なにがあったか軽く説明してくれ」

「うん、えーとマオが知らない人を発見したの大変なの」

「うぇ⁉」

変な声が出た。


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