1話 微かなひととき後編
なんか途中途中なんかおかしくなりますが良ければ読んでください。
「ねぇお兄ちゃん。どこでご飯食べるの?まさか焼き肉とか♪」
もう暗い道を空と二人で歩きながら向かっている。
「いや、この方向に焼肉屋何てものはないだろ」
「えぇ~じゃあ何あるのさ!!」
「そんなの自分で解るだろ」
「ひどいお兄ちゃん…」
「楽しみぐらい取っておくとかさぁ自分で考えるとかさぁないのかよ」
「うぅ~」
「はぁ~、ファミレスだよファミレス!!」
「えっ本当!!スパゲティあるところじゃん!!やったー」
「おいおい中学生にもなってそんな例えかたするなよな」
「別にいいじゃん!! ブー」
さっきまで前を歩いていた空が途中から俺のとなりで歩き始めた。
「お兄ちゃんは今の世界をどう思う?」
「なにを突然」
空はいつもそうだ楽しそうにしてると思ったら急に真剣な顔をしていってくるのだ。
「今の世界をどう思うのか知りたかったから…」
「あまりどうも思わねぇよ。強いて言うならいい加減アメリカの助けをもらわずに自立してもらいたいかな。ただそれだけだ」
「ちんぽけで一般的な発想ね」
「な、何でそこでエルーが突っ込んでくるんだよ!!」
「べぇつにぃ~。し~らなぁ~い」
エルーまでもがふざけた返事をしてきて少しムカついた。
だけどこうして話しているときは落ち着いて心のそこから嬉しくてそして楽しい。
ガキみたいな考えだけれども俺はそう思う。
こうやって空と話してたりするときなんかは特に。
「あ、見えてきたぞ」
あれこれ話しているうちに目的のファミレスに到着した。
「おぉ~、到着ですな」
「ですな♪」
さっきから二人はよくわからないが変なテンションに乗ってきている。
「いらっしゃいませ。今日は二名でよろしいですか?」
定員は礼儀よくお辞儀しながらいってきた。
「あ、すーちゃんに空ちゃんこっちこっち」
「あ、スミマセン先にきたお客様がいただなんてほんとスミマセン」
「いえ別に気にすることでは…」
俺たちはきあらのいる席に行った。
席にはきあらが何らかの書類を広げて待っていた。
見るからにまだなにも頼んでいないようだ。
「もーおっそい!!すーちゃん。どんだけ待ったと思ってるのよ」
「傑がずっとふざけてたからよ」
なっ!!どうしてそうなる。
「それより頼もうよ。空お腹ペコペコ~」
「何にする?」
「私はサラダとミートスパゲティ♪」
「あ、サラダなら俺も食べる」
「ならお兄ちゃんなにサラダにする?」
「空に任せるよ」
「えぇと生ハムサラダで平気?」
「あぁそれで頼む」
「すーちゃんはサラダ以外になに食べるの~?」
きあらはメニューを持ちながら聞いてきた。
あげく暇なのか水を集めて水を何故か眺め始めた。
「俺は…………」
ほんと何にしようか…
「お兄ちゃんこのミートドリアなんかよくない」
「いや、それはお前が食べたいだけだろ」
「うっ…」
「まぁそれでいいや」
「ほんと!!なら少しちょうだいよ」
やっぱりなただ自分が食べたいからひとにそれを押し付ける。
まぁあまり食べるものもなかったし別にいいか。
「あぁいいよ。それできあらは何に頼むの」
「わ~たし~はね~」
きあらはメニューを持ち直して指を早く動かしながらどれにしよ~かなぁなどといいながら選び始めた。
「決めた!!私は炭火焼きグリルチキンとライスとコーンポタージュそしてバニラアイス!!」
「いやデザートは食後に頼めよ」
「すみませぇ~ん」
「て、無視かよ!!」
きあらはメニューを置きまた水を眺め始めた。
それでなんの意味があるのか…
「はい、ご注文はいかがになさいますか」
「えっとねぇ、たしかポテトとぉ…」
「いやまてそれはちがうぞ、そんなの誰も言ってないぞ」
「あっ間違えた」
「いいよ私が言うから」
「任せます♪」
「えぇ、炭火焼きグリルチキン一つとライス一つ、コーンポタージュ一つに生ハムサラダ一つ、ミートスパゲティ一つとミートドリア以上で」
「あ、ドリンク三つ!!」
きあらは水を眺めていたが突然たって定員に向かって言った。
しかも顔が近い、女の定員だからいいものを男だったら危ないぞ。
「は、はいかしこまりました。少々お待ちお」
「ほい、すーちゃん!!飲み物頼みます!!」
「空はファンタでいいよ」
「私は…カルピスで」
「はぁ、俺がやっぱり行くのかよ」
「やっぱりここは頼りになる男の子がいかなくちゃ♪」
「はいはいはい」
「いってらっしゃ~い」
俺は二人の言われるままにドリンクバーのもと行った。
二人のぶんをいれて俺は自分の飲み物に悩んだ。
炭酸が苦手な方でコーラなどはダメなのだ。
炭酸のないマスカットウォーターを選びコップにいれた。
そして二人のいる席に戻った。
「ありがとすーちゃん」
「ありがと」
二人に飲み物をわたし俺は席についた。
「お兄ちゃんまだ炭酸飲めないの?」
「ベ、別に飲めないって訳では…」
「なら飲んでみてよ、ほら空のすこしあげるから」
こいつは分かってるのにどうしてそこまでして俺に炭酸を飲ませようとするのか…
「いいよ、俺は俺のがあるから」
「別に平気でしょ。ほら飲んでよ♪」
あきらか空の顔には笑みが出てる。
俺をいじってたのしんでいるのだろう。
こっちとしては辛いのだが…
「はいはい、飲むよ」
親子だからと言って一応男と女だから間接キスになるがま、平気だろ。
空の飲み物を取りストローを口にやった。
そして少しだけ飲んですぐに空に返した。
この口のなかでパチパチする感覚が苦手なのだ。ほんとこんなのは飲みたくない。
「おいしいでしょ~」
「ぜんっぜん美味しくない!!」
とか言ってる内に頼んでいたものがきた。
きあらは静かだと思っていたがテーブルに顔をあてながらお腹すいたなど連呼していた。
「やっときたぁ~」
「スパゲティ~♪」
空はスパゲティを頬張りながら幸せそうな顔をしながらものすごいスピードで食べている。
「もっとゆっくり食べろよ」
「ふぁにぃ~」
「だ、か、ら、ゆっくり食べろ!!」
「ほぁ~い」
だが空はスパゲティを食べるスピードは変わらなかった。
そんな感じに三人でご飯を食べた。
「ふぅ~、満腹満腹♪」
「なら帰るか」
「あ、そだ。これから仕事なんだよ」
「えぇ~きあらこれからまた仕事なの~」
「ごめんねすーちゃんに空ちゃん」
「いつ帰ってくるの?」
「わかんない、多分一週間は帰ってこないかも…」
「ごめんね、あまりうちにいられなくて」
「いや仕事ならしょうがないよそれよりも風邪とかにはきおつけろよ」
「わかってる、ちゃんと二人もきおつけて帰るんだよ」
「うん、じゃあねきあら…」
「きおつけて」
空とエルーは悲しげに話していた。
たしかにきあらはあまり帰ってこないことがほとんどだ。
だから空は寂しいのだろう。
エルーもそれを接して合わせたのだろう。
きあらの姿が見えなくなって俺らも歩き始めた。
「空行くぞ」
「うん…」
「ほら早く帰らないと変な人に襲われるぞ」
「・・・」
空はなにも返して来なかった。
やっぱり気にしているのだろうか…
そやけどんな空気のなか俺たちは暗いせいかあまり人のいない道を歩いていた。
辺りを見渡してもほんの少しの人しかいなかった。
「かなり暗くなってきたなぁ」
「そぉねぇ、ついでに空の心も暗くなっちゃったけどね」
「はぁー」
エルーに指摘されて俺は俺で何だか変な感覚になった。
何だか胸騒ぎが止まらなくなった。
「なんか今日変な感じだから早めに帰るぞ」
そう言って空のてをつかみ軽く走った。
だがその胸騒ぎはおさまらなかった。
逆にその胸騒ぎは激しくなり気持ち悪くなってきた。
「どうしたの傑突然走り出してなんかあったの?」
「なんだか胸騒ぎが止まらなくなって…」
「ん!?」
「なに…あれ?」
なぜか遠くのほうで火が上がっていたのだった。
しかも途中途中爆発音が聞こえた。
「おいおいなんだよあれ」
「やばそうだね、音からして絶対火事とかというレベルじゃないわあれは誰かが力を使ってるに違いないわ」
「それってまさか契約者!?」
「そうなるわね、ひとまずここを離れないと…傑、空逃げるのよ」
「わかった、行くぞ空」
「うん」
「でもお兄ちゃん…どこにいくの?そっちは家とは逆だよ」
「そうだけどまずはここを離れないと」
「ならきあらに電話したほうがいいんじゃない?」
「そうだった」
俺はポケットに入っていた携帯を取りだしきあらに電話をかけた。
だが何度かけても電話にはでなかった。
「どうして出ないんだよ!!」
携帯に怒鳴り携帯を閉じた。
「まずわここを離れてなるべく安全なとこに…」
「あれって本当に契約者がやったの?」
「えぇ、そうよ確かに感じからして契約者よ」
「・・・」
「それとなんか他の感じもあるわ」
「他の感じ?」
その他というものが気になった。
だがその他というのもすぐにわかったのだ。
「動くな!!」
俺や空はいつの間にかロボットに囲まれていたのだ。
そのロボットは三台いて一つ一つのロボットが銃を持っていた。
そしてロボットからはひとの声らしきものが聞こえた。
「なんだよこれは」
「動くなと言っている、聞こえないのか!!」
「っつ…」
俺は銃を向けられて怯んだ。
その前に現状が理解できなかった。
どうしてロボットが喋りそして動いているのか、俺が知る限りそこまでの技術は世界にもあまりないとは思っていたのに…
「おいそこの女、たしか例のターゲットじゃぁないか?」
「確かに、ついてるな俺ら」
よくわからないが謎のロボット!?たちはこっちに近ずいてきた。
「やばいわ、逃げなさい二人とも」
「え、逃げるって言われても…お兄ちゃん」
「行くぞ!!」
再び空の手を掴み走り出した。
どこに逃げるかは考えてはいない。
ただあの場から離れた方ないいのは感じ取れた。
だがそれも遅かった…
少し走ると前にも一体同じロボットが立っていた。
「やばい挟まれた…」
その時空は俺の前に立った。
そして空は右手を前に付きだしなにかをしようとしていた。
「空、お前なにしようと…」
空はこっちを見て微笑んだ。
そして空はなにか辛そうな顔をしてまた前を向いた。
「大丈夫お兄ちゃん、お兄ちゃんは私が守るから」
「おい、お前も聞いていただろ!!あいつらの狙いはお前なんだろ。ならお前が捕まるようなことしてどうする」
「決めたから…」
「え?」
「あのとき私はお兄ちゃんを守るため、大切な者を守るために契約者になったの。だから…お兄ちゃん少し離れてて、すぐ終わるから」
「ほら離れるったら離れる!!ここにいたら危ないわよ」
「離れるっつっても…」
「空、前!!」
気付いた時には前にいたロボットたちは銃をこっちに向けて引き金をひこうとしていた。
「おい、空危ない…」
「言霊の靈」
空は右手を軽く地面に何かを叩き落とすように手のひらを動かした。
すると空の足元が渦を巻きながら風らしきものが発生した。
そして地面から蒼白い魚に近い物が二匹現れた。
するとそのうちの一匹が傑の回りを泳ぐように動き傑の片もとに止まった。
「なんだよこれ」
「大丈夫だよ、その子はお兄ちゃんを守ってくれるから」
すると空はもう一匹の方の魚を手の甲の上に浮かせてロボットの集団の方にむけた。
「やっちゃいない、空!!」
「うん」
すると空の魚の口が大きく開き何やら目映い光が集まり始めた。
そしてその光は魚の口から離れものすごいスピードでロボットたちの方に飛んでいった。
そこで大きな爆発が起きてロボットの破片らしきものが辺りを飛んでいた。
「え…」
言葉とした言葉がでなかった。
なんと言えばいいのかもわからないし何が起きたのかもさっぱりでかなり混乱ぎみている。
「いいわねぇ空、久しぶりにしては上出来だわ」
「お兄ちゃん早く逃げよ」
呆然と立っていた俺の手を掴みその場を離れようとしたときだった。
「お、お前は…」
前には一人の人が立っていた。
黒色のコートをみにまとい頭にはフードをかぶっていた。
その顔には見覚えがあった。
六年前、俺達がすんでいた町を焼き払った男に間違いない。
その瞬間今までに味わったことのない感触が身体中に走った。
恐怖感もあが一番の感情は憎しみである。
「そこの女、素直にとうこうしろ」
「こんどは契約者さんね」
空はフードの男に手を向けた。
またさっきみたいにあの攻撃を使用としているのであろう。
だが俺の体は空の手を払いいつのまにか空の前に立っていた。
「久し振りだな契約者!!」
「誰だお前は」
「覚えてないのか?俺はあんたを恨んでいる男だ!!」
「ほぅ、何故に俺を恨む」
「六年前に俺のいた町を焼き払ったあんたを恨んでるんだよ!!」
押さえようがないこの憎しみ、もう我慢が限界であった。
「あぁ、あのときの少年か」
「へぇ、少しは覚えてんだな」
「軽くだがな。あの時少年がこっちを見ていたのは覚えている」
「お兄ちゃん…そいつはじゃぁ…」
空は驚愕だった、無理もないかもしれない今までに空には話したことはなかったのである。
六年前に起きたことは…
「傑、思ってることは解るけどそいつから今すぐ離れなさい!!」
「いや、悪いけどこいつは許せないんでねっ!!」
話すと同時に俺はフードの男に向けて走っていた。
何をするかはあまり考えずただ走りっていたのだ。
相手は契約者だと言うのはわかっている、だけどここで引くわけにはいかなかった。
父さんや母さんを殺したこいつだけは許せない…
こいつだけは許せない!!
俺は拳を振り上げ男に向けて振り抜いた。
だが簡単にかわされ逆に男の拳が迫ってきた。
その瞬間に俺は左手で何とか止めたがそのあとに素早い蹴りで俺は飛ばされた。
「うっ」
地面に転がりからだの何ヵ所か擦りむいた。
だがそんな痛みはどうでもよかった。
今はあの男だけしか目にはなかったのだ。
「やめてお兄ちゃん!!そんなことしてもかなわないよ」
けどそんなことはどおでもよく感じた。
相手が契約者だからといって逃げるわけはいけないんだ!!
「あぁー」
ただ叫びフードの男に走った。
だがまた変わらずかわされ逆にカウンターを受ける。
「邪魔だどけ。お前には用はない」
「そぉだぜぇあんちゃん。そこは素直に退いた方が身のためでもあるんだぞ」
「うるせぇ…」
「これが最後の警告だ。そこをどけ」
「いや…だ!!」
「力がなければ何もできない…お前みたいに気持ちだけでは何も守れやしない」
「確かに…守りたい気持ちもあるが…一番の思ってることはあんたを殺すことだ!!」
「ふっ…そんなに俺が憎いのか」
「あぁ憎いね。あの日みんなを殺したあんただけは許さない」
「ふん、あの日とはよくわからんがそれでも俺にはかなはない」
「うるせぇ!!」
返事と共に俺は男の方に走り出した。
その時に自分の目の前にあった鉄パイプをつかみ思いっきり振りかぶった。
だがパイプが男の頭に当たりそうになったとき突然パイプのさきが無くなったのだ。
そのまま振ったが当たらずにからぶった。
「なにが…」
するとフードの男が突然眼下から消えた。
「これ以上お前には付き合ってはられない」
いつの間にかに背後をとられていた。
そして容赦なく男の拳が背中に飛んできた。
俺は転がり意識がなくなり始めた。
視界がぼやけ始め身体中が痛く動かなかった…
あまり見えないが男が俺の前に立っていた。
「これで終わりだな…」
「おわ…れるかよ…」
立ち上がろうと試みたがどうにも力が入らない…
「やめて!!」
「そ…ら?」
気づいた時には空はフードの男の前に立っていた。
「私が目的なんでしょ」
「あぁ」
「ならお兄ちゃんは関係ないでしょ。私はなんでもするからお兄ちゃんを傷つけないで!!」
(な、空…何を言って…)
「ごめんねお兄ちゃん…」
空の目からは涙が溢れていた。
そして最後にこっちを見ながら微笑んだ。
そして空は男の方へと歩み始めた。
傷ついたてを伸ばしても届かない…
どんなに伸ばそうが届く気がしなかった。
「や…めろ!!空…」
「でもひとつお願いがあるの、最後にお兄ちゃんと話をしたい!!」
「いいだろう、少し時間をやる」
すると空は俺の前まで来て俺の体を起き上がらせた。
「お兄ちゃんごめんね…でももう私のことは忘れた方がいいかも…もう会うことは絶対にないと思うから」
「なんで、みんないなくる…俺が弱いからか!俺が俺が…」
涙が止まらない…
自分勝手に動いてそのあげく空を相手に渡すことなど許せなかった。
だけとこれは俺が悪い…
あの時に逃げればなんとかなったものをどうして逃げなかったのか…
(ごめん…空)
すると空は能力を使ったのか魚が出てきた。
その魚はさっきと同じく俺の回りを飛んでいる。
そして空は俺の顔に手のひらを軽く当てた。
どうしてか突然意識がおとのいていく。
今さっきまで我慢をすれば保てたはずだがどうしてか意識がとおのいていく。
「そ…ら」
「ごめんねお兄ちゃん…私もういくね。もう会えないと思うけど…最後に言うね。お兄ちゃん大好きだよ」
空は涙をこぼしながら微笑んだ。
だが空は男と一緒にどこかに行ってしまった。
てを伸ばしても届かなかった。
いや届くはずがなかった。
すると誰かがこっちに来たのを感じた。
半分意識がないせいか声が軽く聞こえた。
「こっちに怪我人がいるぞ!!」
「こんな傷大丈夫なの!?」
「大丈夫だ!ちゃんと息はある。早く運ぶぞ。それとそこら辺のガラクタもな」
ダメだ…意識が持たない。
ここで寝たら空を助けに…行け…な…い……