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第十三話 海!



「夏だ!海だ!!」

「真央元気だねえ」


次の日、みお達四人は予定通り海にきていた。朝の7時過ぎに出発したのだが海に着く頃には12時。だいぶ長旅だった。


「真央~、一回コテージ行って荷物置いてこようよー」

「はーい」



昨日泊まり先についてもみおとそらは討論した。


「第一、今の時期から予約なんて取れるわけないじゃん!」

「あ、考えてなかった。」

「あら。それなら私の知り合いにコテージのオーナーしてる人いるから聞いてみようかしら」



今度は春子が電話をする。

そしてそんなに時間もかからずに

「ホントは一ヶ月前には予約がいるんだけど昔の仲だしってOKしてもらっちゃった」


こうして泊まる場所も決まり、いざ。となったのだった。






「わーずいぶん立派・・・」


海水浴場から歩いて五分と近場にあるうえ、その大きさといえばもう。


「ウチの母さんがこんなに凄い人と知り合いだとは・・・」

「ねえ中入ってみようよ!」


真央が先陣を切ってコテージに入っていく。それにみお達も続く。


そして中に入ってからもまた唖然とする。


外見のみならず、内装も素晴らしかった。ここで一生暮らしたいと思うくらいに。


「ほんと、こんないいとこタダで借りて罰あたんないといいけど・・・」

「確かに」


「みおっちーほらー!こんなにお風呂広いよーー!!」

「真央はしゃぎ過ぎだよ」


でも確かに浴室も広かった。大人二人入ってもスペースができそうな浴槽(ジェットバス付き)に自分の家の風呂場の三倍はあろう広さだった。


それに、コテージ全体が木造のため、木のいい匂いもする。


けれどみおははしゃがずに、冷静に今後の予定を立てる。


「えっと、個室は・・・ちょうど4つあるね一人一つ、贅沢だホント」

「えー私は秋人と一緒の部屋で一緒に寝るつもりだったのに」


「真央、真央と一緒だったら俺寝れないよ・・・襲っちゃって。」

「秋人・・・今からでも」


「うんよし。海行くかー」

「そだね」


バカップルはとりあえず放っておく。


「ま、待ってよみおっち達~」






「夏だ!海だ!!そして・・・水着だ!!!」

真央が先ほど言ったセリフを今度は秋人が言った。


「おまたせー!」


早々に準備を済ませていた男子2人組のところへ、少々遅れたみおと真央がくる。


「「!!」」


「どう?秋人」

「かわいい・・・」


「べつに水着なんてなんでもいいのに」

「みお・・・すっごいかわいいよ」


みおはなるべく露出が無いようにするため、コンビネゾン付きのドット柄ビキニだ。なお、海に入るため、眼鏡ではなく特別にコンタクトにしている。


いくら露出が少ないと言えども、みおの恵まれたスタイルだ。二つの膨らみが自己主張をしている。



いっぽう真央は、胸はあまり無いものの、やはりすらりとしていて、スタイルがいい。

水着は、みおとは違い、三角ビキニでかなり露出が高い。



「いいよねえみおっちは胸あって」

「ちょ、真央、揉まないでよ!」


みおと真央は互いに良いとこを褒め合いながらいちゃついている。


「女子で触りあってるのって・・・なんかエロい」

秋人はそういいながら二人に近づく。そして真央に後ろから抱きつく。


「確かにみおちゃんはスタイルいいけど、俺からしたら真央のほうが魅力的だよ・・・」

「うふふ、ありがと。」


そういって二人はキスをした。


「じゃ、俺もみおに・・・」

「触れんな」

「あ、はいすみません」


そう簡単にはいかないのが人生だ。



「早く海入ろうよ!」

「うん!行こっか」


「俺たちも!」


そういってみんなで入っていく。


「気持ちいい!」

「油断してると・・・それ!」

「!ま、真央やったな」

「へへーんみおっちが悪いんだよー」


そういって真央は逃げる、が急に深くなったところに足が取られてしまう。


「あ、真央危ない!」


真央はもともと背が高くない。だからみおならギリギリ足が届くところも真央の場合そうはいかない。


「きゃあ!」


沈みかけたときだった

「よっこいしょっと。」

秋人が涼しい顔をして助けたのだ。


「もー真央は危なっかしいぞ?」

「えへへーゴメン。秋人王子様みたいでかっこよかったよ」

「ばか。」


コツンと優しく叩く。


「秋人君もやるねえ」

「俺だってみおが溺れそうになったら地球の裏側からだって助けに行くよ!」


「あいにく私は真央みたいにバカはしませんからー」

「うーバカってひどいよみおっちー」


秋人に抱かれながら、真央が戻ってくる。


「じゃ、せっかく海にきたんだし、海といったらアレというものをしようか」


そらが提案をする。


「「「アレ?」」」


「ずばり、ビーチバレー!」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ふっふっふー。バレー部の実力を見せてあげるよ」


数的にも2ー2。ペアリングは真央の願望で真央は秋人と、そしてみおはしぶしぶそらと。


「よーしスタート!」


なんでやねん!とみおにつっこませるくらいちょうど良くあった砂浜のビーチバレー用コートでだいぶ本格的に試合をする。


「うわ!そらくるな!」

「みお、危ないって!」


ゴチっといい音を鳴らして二人はぶつかる。


「いててー今のは私ボールだったじゃん!」

「いや、俺のほうが近かったって!」


ぶつかり合う二人。それに対して


「ナイストスだよ真央」

「よし、いっけー秋人!」


真央がトスをあげて秋人が決める。まさに阿吽の呼吸でポイントを重ねていく二人。


勝負は見えたかと思われた。だがそれを負けず嫌いな二人が黙っていられるわけがなく、


「とにかく、ボールのきたほうがあげて、そうじゃないほうが決める、いい?」

「・・・了解!」


もともと運動神経がいいみお達だ。コンビネーションさえあれば・・・


「くっ!」

「諦めんなそら!」


そらが弾いたボールをみおがダイブしてなんとか拾う。


「決めろよそら!」

「モチ!」


ズバンっと初めてみお達にポイントが入る。


そこからみお達の逆襲劇が始まる。



気付けばポイントが24ー22。みお達のマッチポイントだ。


最後はみおの渾身のスパイクを真央が上げそこね、勝負が決まった。



「よっし!」

「ナイスみお!」


パァンとハイタッチをする。


「うーみおっち達強すぎ!」

「あはは、まあいいじゃんか真央。楽しかったしさ」

「うー納得いかない!もう一回!」


「「「ええーー!」」」



・・・次も結局みお達の勝利だった。






「お腹空いたーー」

「んーもう六時か。私も空いてきたしそろそろ夕飯にしようか」


「やっぱり?」

「ここは?」

「BBQ!」


最初がそらで、次が秋人。そして最後が真央と、見事な連携を見せる。


「でも道具は?」

「コテージに完備しております。」

「でも暗くなるしコテージの庭でになるよ?」

「かまわないよ」

「そか。じゃ、一回コテージ帰ろうか」

「「「おー」」」




海水浴場に備え付けのシャワーを浴び、着替えをする。


(おーだいぶ日焼けしたなあ)


水着の跡がくっきりと残って少しヒリヒリする。日焼け止めを塗っても焼けるには焼けてしまうのだ。



「ふーまだみんなきてないなあ」


みおは少しでもあの砂のじゃりじゃり感から脱っしたかったため少し急いでいたのだ。


「お、どうしたの?1人?」


いかにも地元のチャラい2人組が声をかけてくる。


「いや、友達を待ってるんです」

「へえ?じゃ友達くるまで俺たちと遊ばない?」


「いえ、結構です。」

「つれないなあ、ちょっと俺たちいい店知ってるから行こうよ」


1人に腕をつかまれる。思わず体がビクッとする。


放して、と言おうとしたが、その前にその男が吹き飛ばされた。


「ってえな!何すんだ!」


ぎゅ、とみおは抱きしめられる。今度は落ち着くような、暖かい感じだった。


「大丈夫?みお」

「そら・・・」


「無視すんじゃねえ!」


男がそらに殴りかかる。そらはそれをひょいとかわす。


「この子俺の彼女なんだけど」

「だからどうした!」


今度はもうひとりの男が殴りかかってくる。今度もかわして、男の腕を掴む。



「もっと痛みつけて欲しいなら止めないけど、あまり賢くはないよなあ」


腕を掴む手に徐々に力を込めていく。


「くっ!行くぞ!」


そして二人の男は去って行った。


「・・・。」

「みお?大丈夫?」

そらはみおの顔を覗くため離れようとするが

それはできなかった。


「もう少しこのままでいて・・・。」

「!」

「怖かったよ・・・私。男に腕つかまれた時声が出ないくらい怖かった・・・。」


「みお・・・」

「でもそらはあったかいね。すごく安心」


みおはもう自分をコントロールできていなかった。今はただ好きな相手に頼りきっている



そらは思った。今なら告白してOKをもらえるのではないかと。


けれど、それはできなかった。みおを、目の前で泣いている幼なじみを抱きしめることしか考えられなかったのだ。





「・・・みおっち・・・。」

「みおちゃん気づいたんだね。これで後は少しの勇気があれば大丈夫だ。」


二人はただ影から親友を眺めていた。









「わーおいしそー!!!」

「こらこら、後もう少し焼かないと」


時間は7時過ぎ。まだ夕日が照っているがだいぶ暗くなってきた。


予定通り夕飯のバーベキューをしている。


「いただきまーす」

「真央はせっかちだから」

「辛っっっっ!!」

「だから言ったじゃんまだその玉ねぎ生だったんだよ」


「あ、これおいし。」

「秋人!それ俺狙ってたのに!」

「早いもん勝ちだよー」

「くぅ」


そんなこんなで楽しい(?)バーベキューは進んでいく。



「ふーだいぶ食べたねえ」

「ふっふっふー夏の夜ときたら?」

「きたら?」

「ジャーン!!」


真央が持っていたのはスーパーとかでもよく売っているような手持ち花火だった。



「じゃ、もう少し暗くなったらね。」

「うん!楽しみだなあ♪」


真央はすごく楽しそうだ。この時はみおも正直に楽しめていた。


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