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第56話 笑撃の地上波デビュー!

独り歩きしていくクリスタルに困ってますw


芸人ライバーのまふたふは

配信準備のためにアプリを開いた瞬間

度肝を抜かれた。


バナーにはデカデカと

『お笑い番組「笑ってなんぼ」出演決定!

クリスタル×連、最強タッグで漫才挑戦!』

の文字が踊っている。


「……は!? 嘘やろ!?」

オーディションで見せたあの二人の

プロ顔負けの掛け合いを思い出す。


しかし、あの大人気番組に

「ライバー」として殴り込むとは。


即座に、相方の彩美からDMが飛んできた。


『バナー見た!? クリスタル様と連くん

ドラマだけじゃなくて漫才までやるの!?』


『見た!!

あの二人、確かにオーディションで

腹ちぎれるほどおもろかったもんな!』



アプリ内のリスナーや他のライバーたちも

この「規格外の展開」に騒然としていた。


「このアプリ

マジで芸能界の直結ルートになってるやん」

という驚きが

新規ユーザーをも惹きつけていく。


一方

告知を見て密かに爆笑していたのが山本勇次だ。


彼は、この回の「サブMC」に

抜擢されていたことをミサキ以外には

伏せていたのだ。


「また共演かぁ(笑)」

勇次のニヤニヤは、本番まで止まる気配がなかった。



本番当日。

テレビ局のスタジオ裏には

かつてない緊張感が漂っていた。


ダブルスターとスターエイト

両事務所の社長たちが並ぶ中

連は人気芸人たちが居並ぶ光景に圧倒されていた。


「勇次さん……!?」

連がサブMC席に座る勇次を見つけると

クリスタルも「ほんまや、あの野郎……」

と驚きの声を上げた。


「挨拶回り

一箇所だけ空いてる部屋があったと思ったら

あいつの楽屋やったんか」


クリスタルがやらかした顔をすると

勇次が「よっ」と茶化しながら近づいてきた。


「驚かせようと思って

わざと部屋空けてたんだよ。

それにしてもクリスタル

お前ホント礼儀正しいよな。

アプリ内じゃお前が上だけど

芸能界じゃ俺が先輩になるんか?」


「当たり前でしょーが!

テレビ局内で会ったら

ミサキや直也にだってちゃんと挨拶しますわ。

なぁ、連」


「は、はい!」


王者の堂々とした振る舞いと

謙虚な「礼儀」の両立に

周囲のスタッフも「流石や……」

と感心しきりであった。



本番が始まった。

メインMCが「エンタメVIIで話題の二人」と紹介し

勇次が「最強王者っすよ!」と煽る中

クリスタルは連の耳元で囁いた。


「間違えても構わん。

俺がどうにでもする。笑い取りにいくぞ」


ステージに上がった二人は

いきなり「台本無視」のアドリブ合戦を開始した。


「あ、コンビ名決めてましたっけ?」

「いつ俺がお前と正式に組む言うた!?」

「えー! 俺とやりたい言うから受けたのにぃ!」

「言うてへんわ! 依頼やったからやろが!」


このスピード感ある掛け合いに

メインMCやひな壇の芸人たちが吹き出す。


さらに連は勢いに乗り

クリスタルの「愛してんで」エピソードを

全国放送でブチまけた。


「てめぇ、どこから情報や!」


「見てたもーん

男性リスナーに愛してるって言ってるのー!」


勇次がケラケラ笑う中

クリスタルは顔を赤くしながら

即座に軌道修正をかけつつ笑いに変えていく。


本職の芸人たちからも

「アドリブで回してる、すげーな」

と驚嘆の声が漏れた。


2本目のネタを完璧に終えたところで

ADから緊急カンペが出された。



「緊急速報!

このクリスタルさん、ドラマにも出るそうです!」


メインMCの叫びに勇次が

「そうなんです!

スマイリングのミサキこと三崎凛夏の小説

『画面の向こう側』のドラマ化で

サブメインを務めるんですよ!」と畳み掛ける。


「その小説って、あのベストセラーの!?」

ひな壇の芸人が驚く中

連がさらに

「王者スターダストのモデルは

クリスタルさんなんです!」

と宣伝し、会場のボルテージは最高潮に。


ダブルスター社長は確信した。

連にまた別の仕事が舞い込み

アプリの新規登録者はさらに爆増する。



そして勇次は確信していた。


ドラマが始まった時

このライバーたちの勢いは

もはや誰にも止められない

「革命」になるのだと。




お読み頂きありがとうございます

次会もお楽しみに♥

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