優先順位
ある大国の就任したばかりの大統領か暇つぶしに、核ミサイル発射指令のボタンの覆いの開け閉めを行っていた。
パチン。
パチン。
パチン!
クシュン!
「あ!」
「え? あ!
た、大変だぁ! ペンタゴンに連絡しろ!」
「オイ!」
「誤報だと全軍に通達を出せ!」
「オイ!」
大統領室にいた軍の高官や職員が慌ただしく動く。
「ロシアと中国にホットラインを繋げ!」
「オイ!」
「同盟国や友好国にも 誤報だと通達するんだ!」
「オイ!」
「大統領! 核戦争はギリギリ回避できそうです」
「オイ!」
「はい、大統領何か?」
「そんな事はどうでも良いから、家族に、子供たちに、安全な核シェルターに避難するように連絡しろ」