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フローリングベッド

作者: シャー芯

 厚手の紺色上着を脱ぎ捨てる。

 心が、熱いのに、震えているの。

 締め付けられて、言葉が出なくて。

 声が破れるまで、泣いていたい。


 寝室は暗くて、寒くて。

 そこには、仮面を忘れた私が立っている。

 こっちにきて、と、手招きしているの。

 私は、その手をもぎ取ります。


 頭が痛くて、割れて横になる。

 そこはいつもフワフワじゃなくて痛いんだ。

 あと一歩なのに、身体が冷たく動かない。

 真っ白な心と、真っ黒な頭に挟まれる私。


 そこには大きな時の線路。

 振り返ると、もうそこに道は無いよ。

 間違ってたのか、迷っちゃったな。

 不安積もる、親切な標識も無いんだ。


 瞳開いて見てみる時間。

 行かなくちゃ、もういかなくちゃ。

 感覚のない足先でそっと立ち上がる。

 また、ここで寝ちゃったな……


 フローリングベッド――。

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― 新着の感想 ―
[一言] 拝読させていただきました。あとから二番目「そこから……無いんだ」のところが好きですね。
2009/12/20 19:31 退会済み
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