#164 なんだこの異変
「おはようございます!(これどうしたら治るんだ?)」
「おはようございます!(ここに書いてありますわ!)」
「おはようございます。(わかりました。あいつらに作らせます。)」
前回からおはようしか言えなくなった飛翔…というより天使です。堕天使の会も関係ないということから理由はわからなくなったよね?でもこれを作ればきっと治るはず!
「なるほど…これを作って欲しいわけね。」
「でもコンビニってこの世界あるんだっけ?」
「なないれならありますね。ただ西町駅に行かないとですが。」
「加茂にはファミマがあるわ。ところでこの商品はコンビニで買えるわよね?」
「…なないれ?」
「あー…この世界の住民の5割はセブンイレブンをこう略すのよ。」
「あとローソンはあるの?」
「ないわね。」
「そうなんですね…ところで何が必要なんですか?」
「メモによると…」
女の子の唾液、汗、脇、髪の結び方…
「あ、これ私の性癖メモだったわ。」
「どんな間違いですか!?」
「仕方ないじゃない。メモの一番上がこれだったからじゃない。」
「とりあえずにんにくのしょうゆ漬けとたことブロッコリーのバジルサラダは買ってきたよ!」
「…意外とチョイスがね…」
「真音、イカの塩辛と松前漬けをいつも買ってることをバラされたくなけりゃそんなことを言わないでね。」
「はい…」
「結局何が必要なんですか!」
「そうね…まずことりはななチキを買ってきて。」
「わかりました!」
「次に私と雪でおにぎりをいくつか買うわ。」
「なんでもいいんだよね?」
「ええ。そう書いてあったわ!」
「あと俊一とサーシャは何か缶詰買ってきて!」
「承知しました!」
「私と心美ちゃんで場所の確保してくる!」
「すいちゃんは私とポッキー探しでしょ!」
「…私が代わりますよ。ゆりねさん、行きましょう。」
「もう、他人行儀じゃない…」
「みんな仲良くしなさい!飛翔が言葉を取り戻せなくなるかもよ!」
「ごめんね…」
「よし、買い出しに行ってきて!場所はこの食堂で!4時間後、ここに。」
「はい!」
4時間ぐらいたっただろうか。天使たちが集められる中で食堂では何やら不思議な動きが見える。
「みんなそろえてきたわね。まずはおにぎり。」
「次にななチキといちおう春巻きも買ってきました!」
「ポッキーとプリッツ、あと都こんぶも買ってきたわよ。」
「それとサンドウィッチ、お茶、肉まんを生贄に天使たちの言語能力よ…元に戻れ!」
「…」
「あれ?いつの間に…」
「ここはどこですか?」
「え…?もしかして君たちが僕たちを?」
「助けてくれてありがとうございます!天使長に変わりまして僕がお礼を申し上げます!」
「…良かったわ。もとに戻ってくれて。」
元の言葉に戻れて…初めて言葉のありがたみを知れた気がする。




