#159 キノコはもういいよ
「今日の夕飯はキノコの和風パスタでございます!」
「今日はきのこ汁です!」
「やっときのこがなくなりそう!」
残るはあと少しのきのこたち。でもマッシュルームとかは誰も使わなかったのかな…今日は洋風のきのこの何かを作るか…みなさんどうも、キノコクリームパスタを作る予定の飛翔です。誰か助けてほしいです…
「はい!今日は私がやります!」
「かもめちゃん!それと…わかばちゃんも手伝いたいのかな…」
「は…はい!」
「よし!まずは…クリームを作るか。」
「下ごしらえはやっておきましたよ!」
「じゃあバターで炒めようか。」
「あ…と…とてもいい香り…ですっ!」
「マッシュルームも入れておきますね!」
「ありがとう!そしたら白ワインを…とりゃあ!」
「いい匂い…このあとは?」
「水を入れて煮詰めよう!」
「わくわく…」
「わ…あ…パスタは規定時間通り茹でてます!」
「ありがとう!」
「もう生クリーム入れますね。」
「待って、煮詰まってない。もう少し。」
「も…もう入れますね…」
「わかば…一気に入れすぎよ!」
「いや、お菓子じゃないから大丈夫だよ。ちょっと味見してみて?」
「…も…もう少し…」
「塩コショウを少しかな。パラパラり。」
「…うん、味見してみて。」
「あ…美味しい…」
「ちょっとご飯持ってきて!」
「待て待て…パスタが茹で上がったから混ぜ合わせるよ。」
「うん!」
「これで完成…なんてね。トリュフあるよね?」
「ちょ…ちょっと待ってね!」
「うん。」
「飛翔さん、わかばがこんなに笑っているのを見たの、久々です。」
「みのり、急にどういうことだ?」
「どこかで話したことはありますが…あの子は昔…ね?」
「あぁ、親があれで笑えなかったんだな。でも、少しずつ笑えるようになればいいんじゃないかな?あの子のペースでいいんだよ。」
「そうなんですね…」
「ゆっくりでいい。辛くなったら休んでもいい。また歩き出すことが大事。その歩みは小さくてもいい。でも、小さな一歩に気づいたらほめる。それが大事。」
「私ならできますよね?」
「すでにできているよ。できてないなら笑っていることにも気づかないでしょ。」
「確かに。もう夜飯ですね。トリュフもすり終わりましたし…みなさんを呼びましょう!」
「夕飯だよ!!!!!!!!!!」
「ただいま。お疲れ様。」
「ありがとうございます!」
「あれ?今日は飛翔さんの当番でしたっけ?」
「まぁいいじゃないか…このパスタ、うまいな。」
「昨日のきのこ汁も美味しかったですが…これも美味しいですね。」
「今日は僕とみのりとわかばが作ったんだよ!」
「なぁ、みんな言おうぜ。」
“ごちそうさま!”…この声がやっぱり好きだ。




