#158 …いや、そうはならんやろ
「むふー!」
「できましたわ!」
「今夜はキノコパーティーだな!」
みなさんどうも、キノコ料理の台所に立たせてもらえなかった飛翔です。そりゃそうだよね…作ろうとしたら美空とみのりに頼まれて料理を教えていたもんで…キノコ料理は千歳と結花と瑞穂が主にやってたなぁ…
「え…」
「いったい…どうしてこうなった!」
「まずは松茸ごはんとしめじの炊き込みご飯…これが3升ずつ…」
「次にシイタケの肉詰め、エリンギのバターソテー、松茸の土瓶蒸しが2㎏ずつ…」
「てんぷらもしいたけとマイタケだけで1㎏、さらに諸々で合計3㎏…」
「しかもこれ…まだ半分あるんだ…」
「これらにマッシュルームとかあるし…ってか…多すぎてマジ萎えですけど…」
「なめこ汁が…4L…死ぬね…」
「とりあえずパーティを始めましょう!いただきます!」
みんなはキノコを堪能しつつ絶望的な量を減らそうと奮闘している。しかし…ご飯を一人750gずつ、なめこ汁は333ml…あれ?これ地獄だ…しかもみんな手が止まりつつある…あれ…目の前が真っ暗に…
「…わたくしたちが作りました。」
「思ったより多いと思わなかったです。」
「大変申し訳ありませんでした。」
「…あとご飯は2升ずつか…いい案がある。明日5合ずつ弁当にする。余ったおかずも入れてほしい。」
「どうしたのですか?」
「…僕は料理サークルのメンバーに食べさせる。他に弁当持ちたい人はいるか?」
「私もお願いします。陽彩さんも…弁当ですよね?」
「あずにゃん、あーしはひーろでいいよ。ま、あーしの弁当にも入れといて~」
「わかりました…これで1升ずつまで減りましたわ…」
「ま、私のにも結構入れるしな。あとは…何とかしてほしいな。」
「わかりました…」
このまま明日の朝を迎えた。朝起きて朝食を食べて…いつものような朝、いつもの日常のために大きな弁当をこしらえて食堂の厨房に向かった。
「おはよう、その弁当は何?」
「これ作りすぎたんです…」
「もしかして昨日のパーティーですか?」
「呼んでほしかったなぁ…」
「なら少し手伝ってほしい…」
「それならわたくしたちで行きましょう!」
「放課後ね…でもそれ調理終わったら味見させて!」
「あ、はい。」
「…調理終わりました!」
「はい!少し時間があるからそのキノコご飯いただくわね!」
「…素材の味が死んでない。美味しい炊き込みご飯だね。」
「本当です…!しかも二日目でこれは美味しいですよ。」
「優しい味ですわ…あ、思わず食べてしまいました…!」
「これ、帰りに余ってたらもらっていきましょう!」
「ね。今日もキノコ料理だけど…」
家に帰るとまだ5合ずつ残っていた。みんなに分けると、このご飯のレシピを教え、向こうのアパートに戻っていった。




