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#140 遠くへ行きたい


「夏休みねぇ。」

「終わらないようにしますね。エンドレスサマーです。」

「なんだろう…えぇ…?」


みなさんどうも、飛翔です。課題をすれば終わらない夏も終わらせることができるんだろうけど、残念なことに終わらせるための課題がない。でも…


「雨が降ってるね。」

「雪…飛翔はどうしたの?」

「ひーくんは…あそこの席の人?」

「あれは…あ、本当に飛翔だ。」

「でも…あの子は誰ですかね?」

「ひーくん!」

「あ、どうも。」

「ねぇ…誰その女?ねぇ、私だけ見るって言ったよね?ねぇ、どうして…」

「あ、すみません。」

「待って、あなたどこかで…!」

「そうですか?たぶん初めましてでしょうけど。」

「いや…あなたは…」

「こら!困ってるでしょ!」

「…改めまして、私は神辺美白。飛翔の同僚だ…ふふ、飛翔、今の天使長に似てた?」

「天使長…?」

「きっと初音さんでしょう。飛翔さんに天使と伝えたのは彼女ですから。」

「そうだったんだ!」

「天使長になったことは何も周知されない…というのはいかがなものなのか…」

「雪、どうでもいいけどその刃物しまいなさい。」

「あ、ごめん。」

「ところで君たちはどうしていたの?」

「それは…暇だったから。」

「雨宿りです!」

「そう、私も雨宿りだったの。でも飛翔はその前からいたよ。」

「え!?」

「飛翔ね、何調べてたと思う?」

「な…なんですか?」

「あの子一人で旅に出ようとしてるの!」

「…そういえばすいちゃんが言ってましたね。」

「…錦木のこと?あの子見てたもんね。心美ちゃんも一緒でしょ?」

「そうだよ。」

「いろいろ知ってるんだな。あの子たちも…」

「そう、美白ちゃん、これはたぶん飛翔にカウンセリングが必要では?」

「そうですね…飛翔さん!?」

「そりゃあここマドルナクだもん。ファストフード店で話すからだよ。」

「雪…みんな…飛翔のことをよく見張って欲しい。」

「そうですね。任せましたわ。」


-一方そのころシェアハウスでは-


「大家さん!」

「瑞穂…どうしたのですか?」

「飛翔が…置手紙を残して消えた…!」

「“少し旅に出ます。探さないでください。”…もしかして…」

「信じたくはねぇけど…私たち迷惑かけちまったか?」

「迷惑ではなかったと思います…もしそうならわたくしに話しているので…」

「そうだよな…そういえば何か手掛かりなかったか…?」

「そういえば…飛翔さんはとある場所に行きたかったのかもしれません。」

「…それはどこだ!?」

「おそらく…」


…みんな…僕について色々誤解されてますね…まずマドルナクには新作バーガーを食べるために来たんだよね…全て食べるために時間をかけていたんですよ…そして夜見川に行くことは千歳さんに伝えたはずなんだよな…

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