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#133 食べ物で遊ぶな

今日は…おい。食べ物で遊ぶな。


「ただいま。」

「おい卑怯者。」

「どんなつもりですか?」


みなさんどうも、ノロウイルスから復帰した飛翔です。まさか毒を盛られるとは思わなかった。これはとんでもない裏切りだ。特に瑞穂は鉈を持ってすごい形相で二人を見ているんだもん。


「違う…っこれは誤解で…」

「泣けば許されると思ってるの?」

「ありえない。酷いよ。」

「飛翔さん…信じてください…こうなるとは思わなくて…」

「言い訳するな。狙ってたのか?」

「違っ…違う…ごめんなさい…」

「まじでいい加減にしろ…」

「あ…あの時負けたのが悔しくて…」

「じゃんけんで負けたからってこんなことしていいと思うな。」

「はい…」

「…私たちでふるまいません?」

「そうだな、お見舞いするか。」


こうしてノロウイルスに罹患した人たちで二人を懲らしめる夕飯を作ることにした。


「やっぱここだろ、ピア!」

「このピアで見つけようか。」

「…□ピアじゃないですか。みなさん伏字にしようと努力してますけど。」

「あずさ、別にいいではないか。」

「公式にばれたら怒られるでござるよ。にんにん。」

「はぁ…」


こうして五人は□ピアで買い物をすることになった。かなり量が多い食料と業務用の調味料などがわんさかあり、まるでジャングルのようだ。


「このお肉美味そう。…ラヴクラフトさん家の生き物だから保証はしないが…」

「…!?クトゥルフの肉じゃない!しかも800gで2000円!?…買って!」

「毒抜きしたベニテングタケ…」

「サバフグの肝、養殖ものですよ。」

「バラムツあったよ。一匹買うぞ。」


結果30000を超える痛い出費になってしまったが、これをお見舞いすれば文句はないだろう。


「ふう、家に帰ってきたぞ。」

「それじゃあ料理に取り掛かるか。何を調理したい?」

「クトゥルフの肉は私がやります。」

「僕はバラムツをさばくね。このは、ちょっと手伝って。」

「わかったでござる!」

「私はフグの肝を。生では食べれないですよね。」

「食べさせるな…じゃあ私がベニテングタケか…」

「みんな作るよ!」


こうして結花と凛の夕飯を少し高めのコース料理風にもてなすことにした。もちろん毒にならないように細心の注意は払ってる。


「こちら前菜の肝ポン酢です。」

「千歳、これは何の肝?」

「美味しいですわ。凛ちゃんも早く食べましょう。」

「はい…あ、美味しい。これは何の肝でしょうか。」

「次はこのきのこのポタージュを。」

「あ、美味しい。次は何を持ってきてくれるの?」

「はい、クトゥルフとバラムツのブイヤベースです。」

「…あの?シェフ?何してくれてんですか?」

「なんと、意外と食べやすい。」

「次はお口直しにレモンのソルベです。」

「…ストロングゼロみたいな味ですわ!」

「ストロングゼロを凍らせました!」

「は!?…これもしかして復讐?」

「はい、そうですよ…?」

「ほ、本当に、申し訳ありませんでした!」


その後も地獄のフルコースをお見舞いしたという。これに反省して二度とするんじゃないと誓うのみだ。

え~…大変申し訳ありませんでした。二度としません。


あのアパートの前に、そんな張り紙が貼ってあった。

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