#126 探し物はまだ遠く
…やっと前書きを書けるようになった…飛翔がああなってしまったから追えなくて…
「探しに行こうといったものの…」
「動ける人が私と魅華子だけではなぁ…」
「…手分けして探すしかないですね。」
みなさん…どうも…飛翔です…心は少しだけ楽になりました。遥希にこのことを話すと驚かれました。まさか飛翔がこうなると思わなかったそうだ。そんな遥希も少しずつ弱くなり…まさか美白まで動けなくなるとは。
「体に力が入らないわ…」
「美白さん!?」
「美白、それは脱力感ですか?」
「本当にそんな感じ。」
「それ…遥希君はどうでしたか?」
「え…私?」
「佳奈しかいないでしょう。遥希のことはあなたが一番知っているでしょう?」
「…そうね。遥希の場合は脱力感よりも突然の制限って感じ。それに戸惑って一時的に落ち着かなくなっていただけだよ。」
「じゃあ…いったいどうしてこうなったんですか…?」
「それについての結果が出た!」
「天使長!」
「初音、美白が…!」
「もしかして………やっぱりか。」
「ごめん…」
「無理しないでいい。ゆっくり待とう。」
「そんなことより詳細は分かったのか?」
「あぁ、わかった。」
天使の力を封じているのは“天使を堕とす会”という会のせいだ。この会は私たちに深い恨みがあり、片っ端からつぶすための組織だという。しかし、この会には厄介なことに本部を持たず、また逃げ足が速いせいで何も情報をつかめないそうだ。
「まずはどこに行けばいいのでしょうか。」
「ここより西町のほうが都会だろう?西町に居場所はないのだろうか。」
「西町ならアイレジアスのあるビルに私の新聞社があったはず。」
「…その新聞社、西新聞でしょ。」
「そうよ、東の天狗には負けない!」
「ならば、そこに行こうか。佳奈、編集長には許可取っておけよ。」
「はい!」
こうしてみんなを西町の西新聞の空き部屋へ行かせることができた。いちおう誰にも狙われないように天使の輪はオフモードにしたつもりだ。
「ついたか。」
「えぇ…でも…」
「わかってる。だからこのあとご飯にするぞ。どこがいい?」
「…僕は久々にうどんが食べたい。」
「同じく〜」
「そうですねぇ。」
「私もうどんがいい!」
「奇遇だな。私はあそこのうどん屋がいい。」
と言ってみんなうどんを食べた。きのこうどんやら山菜うどんやらみんな好きなものを食べてたなぁ。しかもこのうどん屋、かなり麺が太い。これは美味しい。
「…ふぅ。食べたなぁ。」
「そうですね。これで…うぅ…」
「結花!?…魅華子、籠城中のご飯は任せた。ちょっと買い溜めしておいて!」
「わかりました。」
「…一刻も早く手を打たねば。」
何も掴めない手がかり、籠城作戦は吉と出るか凶と出るか。
どんな小さな幸せでも、幸せは幸せだ。




