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#125 ボクの隣には君がいて、君の隣にはボクがいる


「佳奈!どうしたんだ!」

「遥希が…遥希が…!」

「えぇ…」


はぁ…みなさんどうも、飛翔です。もう帰りたい…帰って一人で野垂れ死にたい…


「飛翔さん…どうしたのでしょうか?」

「…いい、一人にさせて。」

「飛翔さん…」

「結花、少しだけ一人にさせよう。少しして帰ってこなかったら探そう…」

「天使長!遥希は今大変なんだよ!」

宇田川遥希(うたがわはるき)…です…」

「この状況…飛翔さんと同じ…」

「そうなんですよ…幸いにも彼にはそういった願望がないのでまだましですけど…」

「…待って、遥希君になくても飛翔さんにはたぶんその願望がありますわ。」

「なんだと!?遥希のことは任せた。私と結花で飛翔を探しに行くぞ。」


ここは…もう何も言わなくていいや。誰にもわからない。誰にもわかるわけがない。あそこで遥希が来た。あの子はまだいいだろう…僕とは違って能力が無くなっているような気配がない。なのに…なぜそうなっているのかわからない。なら僕は消えるしかない。あぁ…こんな時に転生前の記憶を思い出した。転生する少し前の一人暮らしだったころ、友達もおらずだれにも頼れず…気が付いたら死ぬことしか考えられなくなった。家族は間違えて転生させたようだけど僕はここに来てよかった…よかったはず…それなのに…


「やっぱり全て間違ってたんだな。僕はいなくなっていいんだよ。僕がいなくなれば全てが終わる…さようなら。」

「飛翔さん!」「飛翔!」

「…っ!結花さんと初音さん…僕にかまわなくていいんですよ…」

「…さっきから聞こえていたぞ。無意識に口に出ていた…つらかったんだな…とってもつらかったんだな…」

「話してくれてありがとうございます…」

「…」

「うぅ…飛翔さん…わたくしはあなたに…ずっと生きてほしい…」

「飛翔…私もつらいよ…私も…ごめん…うまく言えないけど…一緒に戻ろう…」

「…そうだね。」


結局飛翔は梅野駅近くの公園にいた…あと少し遅かったらトイレの屋上から飛び降りて死ぬかもしれなかった。私は誰にも死んでほしくない。この教会を守るのが私の運命だから。


「ただいま…みんな集まってくれてありがとうな。」

「はい。遥希は佳奈と一緒に落ち着いてます。」

「ありがとう。…私はこの教会のみんなが好きだ。みんなが好きだから誰にも消えてほしくないんだ。しかし、みんなの力が少しずつ弱くなっている。まず飛翔に、そのあと遥希に症状が出ている。もしかしたら私たち全員が同じようになって死ぬかもしれない。…ならば抗う他に何ができる?その運命に…立ち向かおうではないか。きっと理由はあるはずだ。まだ動ける人たちで理由を探そう。」

「はい!」


この天使たちはいったい何をするんだろうか、まぁ無駄な足掻きだと思うけどな。頑張って阻止してみたら?

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