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#123 今日の日はさようなら


「梅雨入りですね。」

「洗濯物は部屋で干さなくちゃなぁ…」

「…学食は今日は休み。」


みなさんどうも、木曜日は休みなので空きコマばかりになった飛翔だ。~だよって語尾はあまりよくないと瑞穂さんにツッコまれたのでちょっと試しに使ってみた。さて今日は休みだ。しっかり休む…かぁ…


「飛翔さん、お友達がお見えですよ。」

「飛翔!サーシャちゃんが来たぞ!」

「なぜに…」

「ふふん!なんとなく!まぁ…今のは冗談として勉強を教えてほしいです。大丈夫でしょうか?」

「いいよ。何を教えてほしいの?」

「微分積分と物理学と科学」

「あ、ごめん。それ全部僕の専門外だから。じゃあね。」

「飛翔さん!?」

「…サーシャさん、…おそらく飛翔さんは文系だったんですわ。」

「…そうなんですね…ごめんなさい!」

「いえ…たぶん大丈夫ですわ…」


別に嫌いなわけでもめんどくさいわけでも何でもない。実際習っていた範囲なんだ…ただ…


「力が出ない。」

「どうしたんだ?飛翔?」

「どうも力が出ないんだ。なんか吸い取られる感じ。」

「それっていつからでござるか?」

「…いつだろう…思い出せない…」


きっとあの時なのに、それが思い出せない。思い出せないからもどかしい。もどかしいから…


「大丈夫?」

「…もうほっといてよ!」

「え…飛翔らしくないね。」


ごめんね。みんなに強く当たりたいわけじゃないんだ…でも…こうしないと…


「飛翔さん…やっぱり何か…」

「あいつ…話つけないと!」

「瑞穂さん!ダメですよ!そうしたら余計に悪化します!…彼をほっときましょう。落ち着いたら謝りにくると思いますよ。」

「…そうだな…」


あーあ…住民に強い言葉で言っちゃった。申し訳なさすぎる…もうみんなと顔を合わせる資格なんてないのかな…ただでさえもうこの姿を見せたくないと言うのに…


「飛翔さん。少し宜しいでしょうか。」

「…」

「飛翔さん…入りますね。」

「…」

「…無視しないでください。」

「うるさい。」

「どうしてそんな態度をとるんですか?」

「別に…結花さんには関係ないことだから。」

「そうとは思いません!…飛翔さん、今辛いんでしょう…あなたが辛いと…わたくしも辛いんです…」

「…なら今僕の身に起きている状況を説明しようか!?」

「はい…」

「…今、僕の身体に力が入らないんだよ。」

「…能力の話ですか?体力の話ですか?」

「どっちも…ただ、今はもう…体力が思っている以上に…弱くなって…能力も使えるかわからないんだ…記憶も少しずつ消えて…このままだとみんなに弱いところ見せてしまうから…」


飛翔さん…いったいどうしてしまったのでしょうか…もしかして、わたくしが何かしてしまったのでしょうか…?

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