#118 時には甘えたっていいんだよ
新世界を壊す旅が始まる…!
「おい、ヤス。」
「なんだよ。いる意味ないだろ。」
「…ついてこい。」
みなさんどうも、もう一度異世界に向かう飛翔だ。 …悪いけど…会長、あなたの野望通りには絶対させない。今日、ここで解決して見せる…って、ヤスは逃げたのか!?…はぁ。
「ふーん、君たちまた来たの?」
「…なぜ闇堕ちしてるの…」
「そうね、この世界のほうが楽しいからかな。」
「そんな…のぞみん…」
「ひーくん、こっちに来なよ。」
「いやだ…嫌だよ…」
「嫌って何?ひーくんが好きな人はみんなこっちに来てるから…楽しいよ?」
「そんな…雪…」
「…サーシャちゃん!」
「わたくし、夫ができたのですわ。」
「…は…?…え…」
「あなたには関係ないですわ。呼びかけないでくれる?ゴミ。」
「そんな…サーシャ…」
「…もう戻らないのかしら…」
「みんな…嫌だ…もう嫌だ…」
「逃げたい…逃げれないです…」
「…みなさん。あと少しの辛抱です…」
「…私が行くわ。この世界を壊す。もう…君の涙は見たくない。」
「はるかさん!…私も行く。」
「ノエルさん、一緒に手伝ってくれてありがとう。じゃあ、会長との交渉をお願いするわ。私はみんなの心を破壊する。」
「待って、心の修復は任せていい?」
「佳奈さん、私も協力しますよ!」
「ありがとう!」
今まさにここの世界の人が全員闇堕ちした。会長への説得もむなしく…飛翔たちも巻き込まれないように戦っていく。
「僕たちは負けない。」
「えぇ、みんなのために…料理する?」
「え…この状況でできるのですか?」
「飛翔さん、私は手伝いますよ。」
「すいせい。ありがとう。材料はある?」
「うーん…鶏の卵しかない…」
「卵か…」
「おーい、私が砂糖持ってるよ!」
「佳奈、ありがとう。ちょっとだけ待っててね。」
材料2つだけしかないが何とか仕立てようとした。すいせいが卵黄を混ぜている間に僕は甘いメレンゲを作っていた。メレンゲが混ざりきると2つを合わせて生地にした。型に生地を流し込むとあとは焼くだけだった。
「…できた。」
「燈ちゃん、すごい。」
「え!燈!?」
「すいちゃん…気づいてよ…同じゼミなんだから…」
「ノエルに叩き込まれたな?まぁいいか。みなさん!美味しいパウンドケーキがありますよ!」
このパウンドケーキはこの住民に受けた。まるで闇堕ちした心も優しくなるぐらいにだ。会長も匂いに誘われてここに来た。一口食べるとまるで憑き物が落ちたように泣き崩れた。それと同じようい空も世界も少しずつ溶けていくように消えていった。
「こら。澪。」
「ごめんなさい…!」
「全く、次はそんなことしないでね。」
「…会長さん、今日はこの後飲みましょう。」
「本当に申し訳ありませんでした!」
会長はゆりねにつき合わせるのは強制されたとして、気が付けば空は青く高く広がっていた。しかし今日が金曜日になっていたのを知ったのは家に帰ってからだった。
いや展開早すぎでしょ。何考えてんだ。




